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会見・コメント

2022-12-18 14:00 追加

ジェイテクト・西田有志「心の底から「ジェイテクトのプレーヤーはすげーんだぞ」という試合内容だった」JT広島・金子聖輝「ゲームが終わったと思ったところからの逆転だったので本当に悔しい」天皇杯準決勝会見

天皇杯 準決勝 JT広島vsジェイテクト会見

SV男子

12月17日に東京体育館(東京都)で行われた令和4年度天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド準決勝JT広島対ジェイテクトの試合後の会見のコメントをお届けする。

■ジェイテクトSTINGS
●柳田将洋選手(アウトサイドヒッター)

2セットダウンしてほぼ厳しい状況からカムバックできました。
そこであきらめないチームの選手、スタッフの気持ちが実になったというところを改めて感じました。
システム、流れで言うと第3セットまでは向こうのサーブがしっかり攻めてきて自分たちが耐えられず厳しい状況を作っていました。
アウトサイドとして責任を感じます。
そこを明日東レさんもいいサーブを打ってくるので第3セットの最後、第4セットのようにパスをしっかり返して自分たちのやりたい攻撃の展開をしたいです。
こっちの持っているサーブで相手のコートにプレッシャーをかけていく展開を作っていかなければと感じました。
いいところ、もちろん悪いところもたくさん出た試合だったので時間はありませんがコンディション、あと10数時間(試合が終わったのが20:47、決勝戦は16:00)で変えられる気持ちのところを整えたいと思います。
●西田有志選手(オポジット)

今日の試合は0-3で負けるような内容であったにしても(23-24でJTの得点と判定されたプレーでブロックタッチの)チャレンジをして、試合はいったん止まりました。
そこから逆転できる今チームの強さは改めて凄いなと自分でも思います。
第1~3セット自分のパフォーマンスが良くない状況の中で、(電光掲示板に突っ込んで)手を怪我したおかげで少し落ち着けました。
数字は良くありませんが落ち着きを作れたところが大きかったです。
心の底から「ジェイテクトのプレーヤーはすげーんだぞ」という試合内容でした。
明日は正直疲労どうのこうのではなく勢いしかないです。
僕たちは(昨シーズンと)同じメンバーでやっているわけではなく、変わったプレーヤーが多い中での天皇杯です。
優勝しか狙っていません。体が疲れているだろうが関係なく全員で鼓舞していいパフォーマンスをすれば結果がついてくると思います。
今日早く帰ってしっかり休んで明日に備えたいと思います。

――柳田選手に。第3セットの相手のマッチポイントの時に打ったスパイクは(結果チャレンジでブロックタッチ判定)(ブロックの)小野寺(太志)選手に対してどのような狙いで打ったのか?打った時、チャレンジで得点を取ったときの気持ちは?
柳田:小野寺選手の左手のクロス側を狙って打ちました。
触ったかなというかなくは確かにあって正直あそこで試合が終わるというところを忘れていたというか普通にやっていました。
チャレンジあと何回あるのかなと思っていたらこれで試合が終わるんだなと思いそれに気づきびっくりしました。
僕も触っていると思いましたが、福山(汰一)が触っていると言って僕より状況を理解していたのでそこでチャレンジしないと試合が終わるのですべきだと思いました。
小野寺選手は左手でクロス、ショートクロス側に刈りに来るようなブロックです。それがその時よく見えていてそのさらに外に打とうとした結果ああいう球になりました。

――第3セットの25-25からのサーブ、第4セットの最初に迎えたサーブについて。
柳田:第1、2セットは相手にプレッシャーをかけられませんでした。
第3セットに関しては改めてああいうシチュエーションが好きなんだなと感じました。
結果が物語っていると思いますし、もちろん今日のような結果にならなかったこともたくさんあります。
あの状況で僕のパーソナリティとしては燃えるほうです。(決まったときは)形容しがたい気持ちでした。
これがあるからやめられないところがあります。
皆からもサーブを攻めていっていいと背中を押してもらってそれで勝てたのでいいサーブが打てました。
あの形で(第3セットを)取ったからこそ第4セットも自分らしく気持ちよくサーブを打つことができました。
ああいう状況を楽しめる性格で良かったです。
ああいう状況を楽しんで勝負ができるようなチームで、周りの選手を信じて良かったです。

――2人に。見ている観客の方もここまでの試合はなかなか見られないと思うがバレーボールの凄さ、楽しさは?
柳田:第3セットのチャレンジからゲームが変わったというところはなかなかないシチュエーションです。
セットスポーツの恐ろしさを僕らはいい方向に持っていけたという中の勝利でした。
僕ら、見ているファン、観客の方もあれぐらいの巻き返しを見ることはなかなかないと思います。
やっている僕自身もそうです。
そういったところもバレーボールの一つの特性です。
今日については面白いシーンだったと思います。

西田:今日は2試合分したような感覚でした。
「ピー」と(笛が)鳴りJTさんが集まり喜んでいる状況で、僕たちはチャレンジをするしかありませんでした。どのような結果になってもというところでした。
あきらめたわけではありませんでした。タッチの判定があって試合が続いてあんなに流れが変わるのかというぐらいの試合展開でした。
不思議な感覚です。ファンの方、(会場に)足を運んで下さった方にどう映っているか分かりません。
自分たちが体現しているこの結果というのは全てのことにおいて大切なことなのかなというところもあります。
練習をし続けているものに対する不安などいろいろなものを持ちながらやるにしても最後信じる道がチームで切り開けるといったところもあります。
それはいろんな(バレーボール以外の)場面でも一緒なこともあるかもしれません。
そういった場面が見られる試合でした。自分の中でも「うるっと」来るような試合内容でした。バレーボールはやはり楽しいです。

――西田選手に。怪我の状況、怪我をしたことによる気持ちの変化は?
西田:さっきテーピングを取ったら治っている(血が出ていない)ので、トレーナーの人と話して傷口がふさがっておりあれっと思いました。
(電光)掲示板のところで頭から行きそうだったので手から行ったらそのままLEDライトで皮膚を削って10箇所ぐらい切れていました。
それなりに血が出ていました。
今日の試合前からアドレナリンが出すぎているなという感覚がありました。
落ち着くにも落ち着けない状態でした。(4試合あり予定が変わるので)試合が何時から始まるか知らない状態でした。
ちょっと痛いところがあったほうがリラックスできるのかなというところでした。
ワクワクしすぎて、(痛いところが)ないと今日は自分の体を制御できない状態でした。
それぐらいこの大会を楽しみにしていました。
明日に関しては痛いところがあってもどうでもいいです。やるだけやって優勝だけを目指します。
自分としてもオポジットいうポジションなのでそれを(その仕事を)貫いてやりたいなと思います。

●酒井大祐監督代行

序盤固さというところではないですが、アタッカー、セッター、レセプションをするメンバーがちぐはぐに見えました。
トランジションアタックが決まりませんでした。
その点で第1セットは20点しか取れませんでした。
第2セットから少しずつ改善されました。
第3セットからは相手のサーブも少し弱くなってきていたのでそこからサイドアウトを取れました。
柳田、西田のところでトランジションアタックを取るというところは少しずつ決まり出しました。
自分たちはフルセットでやっている試合は(Vリーグで)なかなかありませんでした。
第5セットに関しては皆の発言の量が違いました。そこに向かう気持ちもより出ていました。
今日はいけるのではと思い、最後を迎えました。
結果サーブも走りブロック&ディグからのトランジションアタックで相手より多く点数が取れたと思います。

――ディフェンスについて、第2セットからレシーバーのポジションを少し前にしたがベンチからの指示か?
酒井:今日は自分の発言は多くなかったです。選手の声が多く、質も良かったです。
ひとつラッセル選手のサーブに関して高角度から前に落ちていたのでもう一歩前に出た方が良いと第2セットの途中から言いました。
その前で選手同士で前に出ることは言っていましたがそれでも前に落ちてくるボールだったので、もう一歩前に上げさせました。

――第3セットの(マッチポイントでの)チャレンジについてどのように見ていたか?
酒井:普段は(コーチとして)ベンチから見ている風景です。今日は(監督代行として)選手の近くで見るシーンが多かったです。
選手の「チャレンジしてくれよ」という目の訴えを信頼して選手が取ってくれと言えば取るしかないと思いました。
今日のチャレンジは選手の指示に従いました。

――試合の途中から(第3セット)柳田選手からのサーブスタートにしたが?
酒井:今日は(監督代行として)最終的な決定の責任は僕にあると思い試合に挑みました。
ウチのウィークポイント、ストロングポイントのローテーションがありますが、第1セットはトライしたい意図があったものでした。
柳田のサーブは一つの起点になると思っておりウェイトを持っています。
柳田もしくは、関田のサーブで行くかというところはあります。
1回だけ西田をバックのローテから始めたセット(第2セット)があります。
今しかできないチャレンジだと思って、今日は攻めていくしかないと自分でも思っていました。
普段セッター6(セッターがバックセンター)が一番強いのでそこから回してますが今後のためにローテを変えました。
最後にサーブが多く回ってくるローテというのは自分が昔からやってきているときからそういうことを見ています。
ストロングサーバーがいる場合はそれが武器になってきます。そういうことあれば明日は迷いなくいきたいと思います。

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