2022-12-20 21:32 追加
石川祐希ミラノ、チステルナに1-3で敗れる。「僕たちが簡単に点をあげてしまった」 イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第1節、リーグ7位の石川祐希所属ミラノは現地時間12月17日(土)にアウェイで同8位のと対戦し、1-3(21-25, 25-20, 23-25, 20-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合スタメンで出場し、チーム2位の15得点をあげました。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:石川、エバディプール(イラン)
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
チステルナ
OH:セドラチェク(クロアチア)、バイラム(トルコ)
MB:ジンゲル(オーストラリア)、ロッシ(イタリア)
OP:ジルリッチ(クロアチア)
S:バラノヴィッチ(イタリア)
L:カターニャ(イタリア)
●試合レポート
第1セット、チステルナが序盤からブロックでタッチを取りOPジルリッチがカウンターアタックを決めるなどして1-4とリードします。ミラノもOH石川やOPパトリィのスパイク、また相手OHセドラチェクに続けてミスが出るなどして13-13と追いつき、そこからはシーソーゲームとなります。しかしチステルナがOHバイラムとリリーサーバーのOHグティエレスにエースで出て18-21と終盤に抜け出すと、更にミラノOPパトリィとOHエバディプールがそれぞれチステルナのブロックに捕まり20-24としてチステルナがセットポイントを握ります。最後はMBロッシのクイックが決まって21-25でチステルナが第1セットを取ります。
第2セット、ミラノはOH石川とOHエバディプールの位置を入れ替えてスタートします。序盤は両OPの打ち合いとなりますが、チステルナにミスが続いて12-9とミラノがリードします。更にMBロセルのサービスエースやSポッロのバックアタックが決まるなどして3連続ブレイクに成功したミラノが18-11とリードを広げます。その後OHバイラムに代わって入ったOHグティエレス(キューバ)の高さのあるスパイクや、Sバラノヴィッチのサービスエースなどで22-19とチステルナが3点差まで追い詰めます.しかし途中交代のMBピアノがOPジルリッチをブロックで仕留めて24-19とセットポイントを握り、最後は相手のサーブがミスとなり25-20でこのセットをミラノが奪い返します。
第3セット、チステルナはOHグティエレスをそのままスタートから起用。序盤はOHセドラチェクのOPパトリィを止めるブロックやミラノのアタックミスが続いて3-7とチステルナリードでセットが始まります。しかしOH石川がサーブでOHグティエレスを続けて崩し、自身のエースやMBロセルのブロックなどで4連続ブレイクして10-9と逆転に成功します。チステルナはOHグティエレスに代えてOHカリベルダ(ドイツ)を投入しパスを安定させると、そこからはしばらくサイド攻撃を中心にお互いサイドアウトを取り合う形となります。しかしチステルナがしつこいディフェンスからOHカリベルダのスパイクやOPジルリッチのブロックでブレイクに成功し19-21と抜け出します。終盤ミラノもギリギリのところでつないだボールをOPパトリィやOH石川が得点にして23-23と同点に追いつきますが、最後もOHカリベルダがカウンターアタックを決めきって23-25とチステルナが接戦の第3セットをものにします。
第4セット、チステルナはOHカリベルダを引き続きスタートから起用します。最初からそのOHカリベルダのサービスエースでチステルナがいきなりブレイクを奪うと、その後OHエバディプールやOPパトリィが続けてブロックされるなど、ミラノがサイドアウトで苦しみ2-8とチステルナが大きくリードします。ミラノはOHメルガレホとMBピアノを投入し、更にOH石川のスパイクなどでうまくサイドアウトを取れるようになりますが、チステルナもOPジルリッチやOHカリベルダがスパイクでしっかり得点してミラノにブレイクを許さず、8-14と点数を縮められないまま中盤に入ります。その後ミラノがようやく調子が上がり始めたOPパトリィのサービスエースやアタックなどで連続ブレイクを奪い15-17と2点差まで詰め寄るも、直後のリリーフサーバーで入ったOHグティエレスの緩急をつけたサーブにミラノが苦しみ、エースを含む3連続ブレイクで15-21と再度点差を離されてしまいます。ミラノはOH石川のスパイクで18-23とすると、そのままサーブに下がったOH石川がエース級の渾身のサーブを相手コートに放ち続けて20-23と2ブレイクを奪うも反撃はここまで。ハイセットをOPジルリッチが上手く得点に変えて20-24とチステルナがマッチポイントを握ると、最後はOHエバディプールのスパイクがアウトになり20-25でこのセットも取ったチステルナが1-3でミラノに勝利しました。
MVP:OPペタル・ジルリッチ(30得点(うちブロック8)、アタック決定率47%)
石川は15得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック決定率43%、サーブレシーブ成功率29%(失点2)でした。
ミラノはこれで通算6勝6敗17ポイントで暫定8位となりました。
次週はクリスマスが明けた現地時間12月26日(土)18:00(日本時間翌2:00)から、ホームで9位のモンツァと対戦します。
●石川選手の試合後コメント
4セット目以外はけっこう僅差というか、ずっとサイドアウトが続いた展開だったんですけど、向こうのディフェンスとブロックに僕たちが簡単に点をあげてしまったというか、ブロックも、簡単にミドルブロッカーに打ってしまってシャットくらったりとか、ディフェンスでこぼれ球があったので、そこの差かなというふうには思ってます。
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログでは試合の感想、詳しいコメントも掲載しています)
写真:筆者撮影
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