2023-01-16 10:03 追加
春高連覇を経験した中澤恵(早大在学中)が選んだチームはGSS東京。待望のVリーグデビュー。そして、まさかのバレー卒業宣言。群馬銀行首位、仙台連勝、アランマーレ遂に土 V2女子
V女子
全体の状況に移る。
ここまで無敗のアランマーレは鶴岡でのホームゲーム。14日には大野石油を3-0で破って破竹の開幕10連勝を遂げるが、昨季王者のルートインがその前に立ち塞がった。
ルートインは15日、アランマーレとの直接対決を3-1で制して3位浮上。エース村山美佳らを中心に攻勢をかけ、開幕より負けなしだったアランマーレに土をつけた。
そのアランマーレと首位争いを繰り広げる群馬銀行は14日、キッコーマンアリーナで千葉と対戦。前試合に続き白岩蘭奈がオポジット、菊地実結がミドルブロッカ-という布陣で試合に臨んだ。
群馬銀行はスタートセッターに3年目の藤原愛を起用。その後2枚替えなどを経て松尾奈津子にチェンジし、第3セット途中では「打てるセッター」古市彩音を投入。古市がフロントでスパイカーとなり、菊地が古市の対角に入ってトスを供給するツーセッターも披露した。
全員バレーを体現する群馬銀行は「4人」のセッターを使って千葉に完勝。これまで無敗で群馬銀行より1試合消化の少なかったアランマーレが15日に初黒星を喫したため、2チームが勝率で並び、ポイントで上回った群馬銀行が首位を維持する結果となった。
粘り強いディフェンスが特徴の仙台は得点源の宮田あかりが肩痛でスタメンを外れるが、今季、佐藤あり紗監督から「エース」に指名された末永真由がミドルに入って奮闘。
佐藤あり紗監督と小澤史苑主将の母校で、リガーレ仙台とは協力関係にある古川学園が春高に優勝した勢いも味方につけ、14日にGSS東京、15日にヴィアティンを下し、新年を連勝でスタートさせた。
昨年、悲願の初勝利を達成した熊本は15日に千葉を下し、嬉しい今季2勝目。
独特のフォーメーションで旋風を巻き起こすヴィアティンは14日、JAぎふにフルセット勝利。翌15日はアウトサイドヒッター浅川希らが攻守に奮闘するも各セットわずかに及ばず仙台にストレートの敗戦を喫した。
ヴィアティンはこの2試合をフロントオーダーからバックオーダーに変更して臨み、多彩な戦術の引き出しの一端を垣間見せた。
昨シーズンより意欲的な攻撃バレーに転向したJAぎふ。開幕序盤はディフェンス面での躓きで予想外の苦戦を強いられてきたが、チームは徐々に上昇傾向を見せている。14日に新鋭ヴィアティンにフルセットで敗戦するも15日はGSS東京に勝利。チームの代名詞であったバックアタックを一旦抑え、戦術を再整備して立て直しを図っている。
年が明けて各チームが次のフェーズに移行し始めたV2女子。今後の展開から目が離せない。
次戦は1月21、22日。岐阜県、静岡県、熊本県で試合が行われる。
1月15日終了時点での勝敗は下記の通り。
・群馬銀行(11試合10勝1敗、30ポイント)
・アランマーレ(10試合10勝1敗、28ポイント)
・ルートイン(9試合7勝2敗、20ポイント)
・浜松(10試合7勝3敗、20ポイント)
・仙台(9試合6勝3敗、18ポイント)
・GSS東京(11試合4勝7敗、11ポイント)
・JAぎふ(11試合3勝8敗、9ポイント)
・ヴィアティン(8試合3勝5敗、8ポイント)
・熊本(9試合2勝7敗、6ポイント)
・大野石油(9試合1勝8敗、7ポイント)
・千葉(10試合1勝9敗、5ポイント)
撮影 堀江丈
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