2023-01-20 08:00 追加
堺・深津旭弘「崩されたということは反省しながら修正できたことを評価して来週に繋げたい」V1男子会見
SV男子
●千々木駿介コーチ
相手のGBさんのハードサーブ、ウチに対する徹底的な対策に苦しめられなかなか主導権を奪えませんでした。
相手のホームでの素晴らしい後押しもあり苦しめられました。
その中で選手が高い集中力をもってディフェンスの良いGBに対して粘り負けしなかったというところが一番の勝因です。
交代で入った選手も活躍してくれました。チームにとって大きな収穫でした。
――苦しい状況の中で選手を交代して立て直して勝てたことをどのように評価しているか?
千々木:まずはスタートで出た選手のパフォーマンスを見て、チームの特にサイドアウトの時のリズムが悪かったです。
相手の外国人選手(アラウージョラファエル)に対する対策もなかなか取れていませんでした。
それであれば鵜野、竹元の方がチームのプレーに徹してくれるという判断で入れました。
――松本(慶彦)選手のパフォーマンスはそれほど悪いように見えなかったが竹元選手に交代したのは?
千々木:松本選手がサイドアウト能力が高い選手です。
今日の戦いで重視していたのはブロックディフェンスだったので松本さんのブロックの動きを見て竹元の方がいいだろうという判断をしました。
――自チームが得点を挙げた後のセットポイント、マッチポイントでタイムアウトを慎重に取っていたが?
千々木:プランです。その場の判断というよりも事前にしっかり準備したプランの元戦うことを僕は心掛けています。
最後までそれを全う、気を抜かずに行った形です。
――昨日から深津、山口選手のセッターの交代パターンを使っていると深津選手がコメントしていたが、どのような狙いか?
千々木:セッターはトス回しがうまい、背が低くブロックが弱いので高いセッターを使おうなどいろいろ判断材料があります。
僕自身は山口頌平のトス回し、トス技術を非常に評価しています。特に東京GBさんは相手を嵌めこむのがうまいチームです。
そういうところに対しては的を絞らせないトスワーク、サイドアウトの取り方が大事になってきます。
ああいう交代の仕方をしなければ第1、2セット進んでいくうちに嵌められてしまいます。
ウチのアタッカーがパナソニックの選手のように個人技を持っているわけではありません。
チームが苦しくなる未来しか見えなかったので昨日、今日はそのような起用をしました。
――昨日、今日の戦術的な組み立ては千々木コーチが行っていたのか?
千々木:そうです。僕しか(組み立てられる人)いませんでした。
長江(祥司)コーチは体調不良で大事を取っていました。来週から復帰予定です。
――深津選手のサーブのところでブレイクを取っている印象だが山口選手に交代したところについて。
千々木:そのパターンも考えています。直近のパフォーマンスを見て深津さんより山口のサーブの方が効果が高いという判断をしました。
――鵜野選手を前衛としては今シーズンは初起用したにも拘らず長い時間起用したことについて。
千々木:普段練習でAチーム(レギュラーが入っているチーム)を見ているのが長江コーチで、Bチーム(控えメンバーが入っているチーム)を見ているのが僕です。
Bチームの控え選手には僕のバレー理論、効率的な動きを常にコーチングしています。
自分は特に誰が出てもそんなに心配をしていません。もちろんミドルブロッカーを梅本(鈴太郎)でというプランもありましたがチーム事情でオポジットをやっています。
コンビの不安があり竹元という判断になりました。この(シーズン前の)夏を通してチームが底上げできたと思っているので急に出てもそんなに変なことにならないだろうと思っていました。
――鵜野選手の体力面はどのように判断していたか?
千々木:そこもしっかり選手とコミュニケーションを取りました。
トレーナーとも相談して各週末ごとにベストにもっていけるようにというところと、週末にベストを持っていきながらどんどん調子を上げていくのはこういうやり方があるよというところを提示しながらやりました。
それを信じてやってくれる選手が多いです。控え選手に対しても心配をしていないです。
――1レグが終わり折り返しとなるが今後必要になってくることは?
千々木:個人的にはデータ、そのシーズンの調子で(相手に)いろいろな対策をされる中でどうやって勝ちに向かっていこうとするかがシーズン中盤・終盤に向けて難しいことです。
それを打開することはどれだけ「戦い方のレパートリーを持っているか」というのが一つあります。
あまりチームを固めすぎるのは好きではありません。核になる選手はコートにい続けてもらいますが、その時いい選手を起用する戦い方をしていって相手が対策をしてきたことより上の対策を取ることをやれるチームでないと優勝には届きません。
チームを固めるということも大事ですが、正直固めすぎているなと思います。
写真:黒羽白
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