2023-02-02 07:30 追加
髙橋藍パドヴァ、最下位シエナに悔しい逆転負け イタリア1部
パドヴァ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第6節、髙橋藍所属の10位パドヴァは現地時間1月29日(日)にアウェイで同12位のシエナと対戦し、2-3(25-21, 25-21, 14-25, 14-25, 13-15)で逆転負けを喫しました。
日本の髙橋藍はこの試合スタメンで出場し、チーム最多の20得点(うちブロック3)の活躍でした。
第1セットスタメン
パドヴァ
OH:髙橋、アスパルホフ(ブルガリア)
MB:ヴォルパト(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
シエナ
OH:ファンハルデレン(オランダ)、ペトリッチ(セルビア)
MB:リッチ(イタリア)、マッゾーネ(イタリア)
OP:ペレイラ(アルゼンチン)
S:フィノリ(アルゼンチン)
L:ボナーミ(イタリア)
●試合レポート
第1セット、出だしからOH髙橋が巧みな軟打で連続得点を上げて2-0とすると、OHアスパルホフにもブロックポイントが出て4-3と序盤はパドヴァが先行します。中盤OPペトコヴィッチのサーブが走り、サービスエースやOH髙橋のブロックで4連続ブレイクをして13-8とパドヴァが一気に5点のリードを奪います。シエナもOHペトリッチらで得点しますが、パドヴァもOPペトコヴィッチとOHアスパルホフを中心に確実にサイドアウトを取って追従を許さず、最後もOPペトコヴィッチがスパイクを決めて25-21でパドヴァが第1セットを取ります。
第2セット、シエナはOPバルトマン(ポーランド)をスタートから起用。序盤はシエナにミスが続いて6-3、そのあとにもミスが重なって10-5とパドヴァが大きくリードして試合が進みます。その後パドヴァはOHアスパルホフのスパイクやOH髙橋のブロックなどで、シエナはOPバルトマンのスパイクやOHペトリッチのエースなどでそれぞれ1ブレイクずつ取り合う展開が続きますが、20-15とパドヴァリードのまま終盤を迎えます。そこからシエナはMBリッチの連続ブロックで23-20と点差を3点差まで縮めますが、そのあとOHアスパルホフが2度のサイドアウトをしっかりと取り切って25-21でこのセットもパドヴァが取ります。
第3セット、序盤からシエナのOHファンハルデレンがスパイクとサーブで続けて得点を上げて3-5とします。さらにOPペトコヴィッチが相手ブロックと自らのミスで3連続失点してしまい5-10、そのすぐ後にもOHファンハルデレンに2連続でブロックをあびて7-15とシエナが一気に点差を広げます。パドヴァもOH髙橋のスパイクなどで得点するもシエナの勢いは止まらず、MBリッチのサービスエースやMBマッゾーネのスパイク、OHペトリッチのサービスエースなどでさらにブレイクを重ねて12-24とします。そして最後はOPバルトマンのスパイクが決まり14-25でこのセットをシエナが取ります。
第4セット、パドヴァはMBカネッラをスタートから起用します。序盤からシエナが勢いそのままにMBマッゾーネのサーブからOHペトリッチのパイプ攻撃、自身のサービスエースなどで得点を重ねて0-5と一気にリードを広げます。パドヴァも直後のOH髙橋のサーブからOHアスパルホフがスパイクを決めて3-5としますが、シエナが中盤でOHファンハルデレンのスパイクやOPバルトマンのサービスエースでブレイクを重ねて9-15と更に点差を広げます。その後OHアスパルホフがMBリッチのブロックに捕まり、さらにSフィノリのサーブから2つのエースを含む4連続ブレイクで12-24とシエナが一気にセットポイントまで進むと、最後はMBマッゾーネのスパイクが決まって14-25でこのセットもシエナが取ります。
第5セット、序盤パドヴァはOH髙橋のスパイク、さらに髙橋の好サーブからMBカネッラのブロックやOHアスパルホフのスパイクで得点を重ねて6-3と先行します。しかしシエナがSフィノリがブロックでOPペトコヴィッチを止め、さらにOHファンハルデレンがOHアスパルホフから2連続でエースを奪って7-8と逆転し、シエナリードでコートチェンジします。そこからパドヴァはMBヴォルパドがOHペトリッチをブロックすると、続けてOH髙橋がツーアタックを決めて10-9と再びリードを奪います。その後もパドヴァはOH髙橋にボールを集めてサイドアウトを重ねていき、13-12となった場面で髙橋にサーブが回ってきます。パドヴァは髙橋の好サーブからブレイクチャンスを得ますが、ここでボールを託されたOHアスパルホフがOHファンハルデレンのブロックに捕まり13-13となると、続くラリーでパドヴァにミスが出て13-14とシエナがマッチポイントを握ります。そして最後も途中出場のOPペレイラの力強いサーブから繋いだボールを3セット目以降絶好調だったOHファンハルデレンがスパイクを決め、13-15でこのセットも取り切ったシエナが2-3で逆転勝利を収めました。
MVP:OHマールテン・ファンハルデレン(28得点(うちサーブ3、ブロック3)、アタック決定率48%、サーブレシーブ成功率70%)
髙橋藍はチーム最多20得点(うちブロック3)、アタック決定率49%、サーブレシーブ成功率52%でした。
これでパドヴァは通算成績を6勝11敗15ポイントとして10位を維持。
次は現地時間2月5日(日)17:00(日本時間翌1:00)から、アウェイで石川祐希が所属する同8位のミラノと対戦します。
文:堤敏樹(『トシキブログ』より)
写真:LegaPallavoloSerieA
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