全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>サントリー・藤中謙也「内容、スコア、相手に対する対応という部分で昨日よりいい試合ができた」 V1男子会見

会見・コメント

2023-02-03 16:00 追加

サントリー・藤中謙也「内容、スコア、相手に対する対応という部分で昨日よりいい試合ができた」 V1男子会見

SV男子

●山村宏太監督

昨日の試合からの課題(への対応内容)を今日の試合の中でどう表現していくかが一つのポイントでした。
戸嵜、長友くんの(アタック)決定率を抑えていきたいということが今日(表現)できました。
それが今日のストレートでの勝利に繋がりました。
サーブミスについては昨日ほど多くはありませんがまだまだ出ているのとその反面効果的なサーブを打つシーンも多かったです。
波の荒さを消していくのが今後の課題になると思います。
良かった、悪かった点を来週東レさんとの試合になりますのでしっかりと詰めて臨みたいです。

――昨日も今日も3-0で勝利をしたが、昨日に比べ点数を離してセットを取れた要因は?
山村:昨日の試合に関してはグレートベアーズさんの粘りのあるディフェンスからの切り返し(トランジション)でブレイクをされる回数が多かったです。
今日はそのトランジション中に関してもブロックが大きく機能して、相手に点数を許さなかったところが今日の勝因です。
点数を離してセットを取る安心をして見られる試合を作ってくれました。
ただ今日の試合の中でも、少しずつ離すというよりもどこかのローテーションでブレイクを重ねるシーンが多かったです。
特にディマがフロントの時に強みを持っています。今日は謙也(がサーブ)のところでブレイクを取ることが多かったです。
ディマがフロントの時にいかに効果的なサーブが打てるかが今後の課題になってきます。

――第3セット点差が離れたところで山本(龍)選手をセッターとして起用したが、期待するところは?
山村:今日、点数が離れたところでコートに送り込みました。
練習では高い精度のトスを見せてくれていましたが、彼がどんなパフォーマンスをしてくれるかをまず確認しておきたかったです。
今後苦しいシーンでも(コートの)中に入っていくケースがでてくると思うのでそういう時にどの程度できるかを把握しておこうと思いました。

――今シーズン上位が混戦模様だがどのように捉えているか?今後どのように最後まで戦っていくか?
山村:想定外のことが起きているのは確かです。どのチームでもそうだと思います。
フィジカルの問題、ウチはないですが精神的な問題などチームで起きるいろいろな問題に対してどう接していくか、それを機にどうチームビルディングをしていくかは重要だと考えています。
確かに苦しい前半戦でした。それは間違いなく今シーズンで後半に生きてくる「ストーリー」だと思っています。
あの時あれだけ苦しんだ、だから今があるというストーリ作りとして「使うようにできるのか」、「それが言い訳になって今シーズン仕方がなかったという風に終えてしまうのか」となるかは僕らの仕事にかかっていると思います。
自分たちの仕事はそれらが起きた時に目をそらさずに問題解決をしていくことです。
その物事を後半で使って、あの時ああいうことがあったから今耐えられる、フルメンバーで戦えるありがたさ、相手に全力で向かっていくバレーボールの楽しさを人に見せられる喜びということに繋げていくことが大事です。
これから後半戦どのような問題が起こるか分かりません。そのことに目を逸らさずチームのプラスにすることが僕の仕事だと思っています。

――(デ アルマス)アライン選手に成長してほしいところは?
山村:アラインに関していうと攻撃力が確立されたところがありますが、ブロック、サーブレシーブ(レセプション)ではまだまだ成長の余地があります。
そこに関してはいろいろな選手がアプローチしています。サーブレシーブでは謙也、ブロックに関してはディマが声をかけてくれます。(アラインは)最高の環境で試合ができていると思います。
またアラインは(都城東)高校から日本でプレーをしていることもあってかなり日本人のマインドを理解しています。
関係性(の構築)、コミュニケーションスキルは高いところでできています。
自分から今の自分の状況を人に聞きに行ったり、人の懐に入る術を持っています。
そういった意味ではあまり心配をしていないですし彼が今後どんなプレーヤーになっていくのか非常に楽しみです。

――サイドのブロッカーはあまり成長しない印象があるがどのように見ているか?
山村:アラインの場合だと高さを作り出せるという面ではポテンシャルがかなり高いです。
例えば(WD名古屋の)クレク(バルトシュ)選手のフロントでも対応しうる、1枚で勝負ができる逸材です。
そこからリーディング(見抜く)を行えるようになって自分の狙ったプレーを自分で行えるようになる、そのときのリーディングとフィーリング(感覚)が一致することになると化け物じみたブロッカーになれるのではないかと思います。
今は日本人選手の脇を抜いてくるスパイクに苦戦をしています。
自分が思ったことができる部分はまだ未知の部分です。いつまでたってもその感覚が身につかない人は伸びないと思います。
自分のプレーしているイメージと客観的に見てもらっている姿が一致しているほどいいプレーヤーだと思います。まだそこまでいっていないと思います。

――アライン選手のサーブレシーブの連携面について。
山村:藤中兄弟(謙也、颯志)がコートの中でレセプション、ディフェンスのところを大きく貢献してくれています。
そこでアラインが(サーブで)狙われることが多いです。実はアラインは強いサーブの方が返球率が高いです。
弱いサーブの時に崩されています。そのバランスが難しい中で藤中兄の方が中心にアラインが返しやすくなるようなフォーメーション、動き方をコントロールしてくれています。
スタッフがアドバイスする前に、それを次やろうと思っていたということが出てきます。
かなり2人が考えてコントロールしてくれています。

――ファイナルに向けてサーブで攻めてくるチームがカギになってくるか?
山村:どのチームもいかにブレイクを取っていくかというのが一つの課題で、強いサーブなくしてウチのチームに勝つことはできないと思います。
あとはそのサーブが入るかという精度、連続して入れられるかいろいろサーブを攻め続けると昨日のウチのようにミスのコントロールができなくなってきます。
逆に緩いサーブだと高い攻撃力でどこからでも決定されてしまうという意味ではウチは嫌なチームだと思います。(チームのアタック決定率54.1%で10チーム中1位)
(相手の)サーブが走ったときにウチは負けない準備をしています。いろんな対策、普段の練習から取り入れています。
そういう状況でもいい試合ができる準備をしているつもりです。

――戸嵜選手に対するブロッカーをムセルスキー選手した狙いは?
山村:今日のチームとしての対策の一つとして戸嵜選手にディマを多く当てるというのがありました。
彼のスパイクの内容に関して誰がフロントにいるかでスパイクのコースが変わるかをチーム全員で共有しました。
そのうえで戸嵜選手とディマをマッチアップさせてまずは攻撃の頻度を下げる、使いたいと思わせない状況にする、(セットが)上がってしまった場合に点数が入らないというストレスを与えることによってグレートベアーズさんしたいことをさせないことが一つの狙いでした。

写真:黒羽白

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック