2023-02-06 13:47 追加
全員バレーを貫徹する首位・群馬銀行がホームで勝利。優勝を狙うアランマーレも勝利。ルートインが3強に名乗り。GSS東京・伊藤きわ美がバックアタックで躍動 Ⅴ2女子
V女子
第2試合は群馬銀行対ヴィアティン。
前日ホームで悔しい敗戦を喫した群馬銀行はスタートメンバーにエース、田中瑠奈を起用。セッターは3年目の藤原愛、マルチポジションが可能な菊地実結をオポジットに配し「負けが許されない」1戦に臨んだ。
三姉妹Vリーガーの三女、目黒愛梨もスタートから出場。
「昨日の試合後は敗戦でみんな意気消沈していた」と、菊地実結は語る。
「帰宅時、移動中の車内でスタッフから『バレーを楽しむ気持ちを思い出さなければ』という話があった。今日は絶対自分がやってやるという気持ちで試合に臨んだ」
その言葉通り菊地はチーム最多の16得点。3-0のストレートで群馬銀行が勝利し、群馬銀行は首位を維持した。
ヴィアティンもオポジットのママさんプレーヤー・深草絵里奈がアタック決定率44.0%、12得点を叩き出すなど奮闘したが、ホームで必勝を期す群馬銀行の前に一歩及ばなかった。
第3セット、群馬銀行は本来オポジットの正木七海をミドルの一角に配する布陣を敷いた。
独特なフォーメーションが注目を浴びているヴィアティン。その特徴の最たる部分は本来のミドル(光野星良)の対角にオポジットの選手(草深ことみ)を配置するフォーメーションにある。いわゆるMB1であるが、群馬銀行は(登録ポジション上を鑑みると)第3セットで同様の形を取ったことになる。群馬銀行は変則フォーメーションのヴィアティンと真っ向から相対した形で相手を完封した。
この試合でも群馬銀行は「全員バレー」を貫徹。
前日の会見で
「シーズン後半、そろそろメンバーを固めていくのか?」
との記者の質問に
「なぜ固める必要性があるのか?」
と返した齋藤真由美監督。
「一人ひとりに輝いてほしい」という齋藤監督の言葉通り、強い信念をもって推し進める全員バレーの神髄を垣間見た試合になった。
余談だが、この試合では群馬銀行の各選手がマスクにお手製のアクセサリーをつけるなどチャーミングな一面も披露。
選手からアクセサリーをプレゼントされた齋藤真由美監督も
「試合中に外れないかちょっと心配だった(笑)」
とお気に入りの様子を見せてくれた。
猫田記念体育館では昨季王者・ルートインが浜松を3-1で破り、中位グループから1歩抜け出す大きな1勝。3位の座を争う他チームに差をつけ、群馬銀行・アランマーレの2強に迫る勢いを示した。
ルートインはアランマーレと1勝1敗。群馬銀行とは未対決。群馬銀行とアランマーレも直接対決を残している。その結果次第では上位がさらなる混戦になる可能性も出てきた。
熊本は大野石油をフルセットで破り4勝目。
次戦は2月11、12日。山形県、千葉県で試合が行われる。
2月5日終了時点での勝敗は下記の通り。
・群馬銀行(15試合13勝2敗、39ポイント)
・アランマーレ(14試合13勝1敗、37ポイント)
・ルートイン(14試合11勝3敗、33ポイント)
・浜松(14試合9勝5敗、27ポイント)
・仙台(13試合8勝5敗、23ポイント)
・JAぎふ(16試合7勝9敗、21ポイント)
・GSS東京(15試合5勝10敗、14ポイント)
・熊本(14試合4勝10敗、11ポイント)
・大野石油(14試合3勝11敗、13ポイント)
・ヴィアティン(13試合3勝10敗、8ポイント)
・千葉(14試合2勝12敗、8ポイント)
撮影 堀江丈
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