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会見・コメント

2023-03-03 07:00 追加

サントリー・大宅真樹主将「自分たちのバレーボールを2試合とも表現できた」 V1男子会見

SV男子

●山村宏太監督

昨日の試合途中西田(有志)くんが(アクシデントで)試合から抜けてしまったので今日の試合出てるかどうかで、昨日我々は勝ったので修正するポイント(を見出すの)はなかなか難しかったです。
ウォーミングアップを見た時から今日はスタートから出てくるだろうと思い、今日も難しいゲームになると感じていました。
今日の試合も(アクシデントで)途中で抜けてしまいました。その後(藤中)優斗くんが入ってディフェンスが固くなってマサがこちらが情報を持っていない普段やっていないオポジットをやっていました。
ウチとしては対応するのが少し遅れました。アラインが(サーブで)狙われ崩れるケースもありましたがさすがはジェイテクトさんでいい練習になりましたし、昨日、今日2つの試合を勝てたのは本当に大きかったと思っています。

――ジェイテクトとの試合前にこの2戦をどのように位置づけていたか。2連勝をすれば天皇杯優勝のジェイテクトをファイナル4に進ませなくできるなどのことを考えていたか?
山村:はい。それは選手も伝えていました。ジェイテクトさんは本当に力のある選手が揃っているチームですので上がれないようにしたいということは伝えました。
我々が2つ勝って自力で上がれなくするようにすることが我々の仕事ですし今日で言うとアウェーでの試合になりますし悪役になるかもしれませんがそれを成しえないと我々が目指しているところへ行けません。
今週2試合についてはそういう位置づけだと思います。アウェーでしっかり勝ちきることができたのはジェイテクトさんにとっては痛い2敗だと思います。今日東レさんが負けていたので可能性はあると思いますがしんどい状況だと思います。

――昨シーズンはレギュラーシーズン上位争いをしながらこの時期いろいろな選手を起用していたが、今シーズンは固定メンバーで戦っているように見えるが?
山村:昨シーズンで言うとベテラン選手が多く在籍をしていて安定をしたプレーを見せてくれるチームでした。
今のチームはアライン、藤中颯志がコートの中に入っていることによってかなり若いチームになっています。
その分波も荒いのでそこを安定させるためにも今シーズンは同じメンバーで経験を積ませる必要があります。
内定の山本龍くんもかなり力があるのでコートに立たせる話も当然出ていますが今はそれよりも大宅自体も今壁を乗り越えようとしている段階と判断しているのでコートに多く立たせる決断を取っています。

――大宅主将のサーブの選択やオフェンスの展開を見ていても昨シーズンより強いチームで連覇をしたいような感じを受けたがどのあたりにそのようなことを感じているか?
山村:昨シーズンは今シーズンジェイテクトに移籍したマサや鶴田(大樹:昨シーズンで引退)など精神的支柱がコートの中にいてくれました。
今は藤中(謙也)が最年長で大宅主将という布陣です。
アラインがリーダシップを発揮してくれている中で大宅自身が全体を見渡して声掛けするシーンが多く見られました。
それは今までの彼に出ていなかった試合に勝ちたいという欲求だと思います。
そういうことがチームに浸透していくことが何より大事です。
彼がいい時悪い時飲み込んでプレーしていくことが何より彼が一番苦手としているところです。
自分の好不調問わずにチームを勝たせるために何が必要なのかを考えていくことが彼にとっての一番のストレスであり成長に必要なスパイスでもあると思います。

――力のあるジェイテクトに4連勝できた要因は?
山村:一概には言えません。ジェイテクトもサンバーズもパフォーマンス、我の強さがある選手が揃っています。
噛み合えば強い、噛み合わないときにお互いどうしていくのかというのが我々も序盤戦苦しんだ要因です。
僕はあまり何もしないタイプの監督です。
指示、具体的な戦略は(カルバリョ)レオナルドコーチに任せていく中で選手の矛先がスタッフに向いたときに選手と向き合って敵と戦っていくんだというチームワークの作り方をしています。
当然いろいろな監督がいます。外国人のファジャーニ監督は全てを1人でやらなければいけないシチュエーションでその1人にどれだけの力があるのかは難しい問題だと思います。
僕も1年間イタリアにいて海外の監督は自分の責任だからこそ自分の色に染めていく必要があります。
一概にどちらが良いではなくその時に必要な声掛け、何がチームにとって問題になっているのかを見極める力を僕は大事にしています。
「日本人のことは日本人が分かっていたいという自分のエゴ」です。

――第2セットもとっておかしくないセットだったが終盤ミスが続いていた。今シーズンセット終盤にこのようなことが見られるが?
山村:今日はそこをポイントに当てた試合でした。波の荒さをいかにコントロールして行くかが今日のキーポイントという話を試合前にしました。
アクシデントでジェイテクトさんの選手が代わったのがウチの集中力を欠くシーンになりました。
どこか第2セットリードをしたところでこれぐらいで勝てるのかな、何とかなるだろう、誰かがやってくれだろうという若さ、経験不足、コートを締めるような人物を含めてまだ足りないです。
今シーズンこのような経験を何度もしている中で修正をその瞬間でできるようなメンバー、それはキャプテンだからやるのではなく必要だから誰かが必要な人がやるべきだと思います。
それが僕かもしれないですしコート内でしか解決できない問題かもしれません。キャプテンだからそれをやりなさいと一度も言ったことはありません。
僕がキャプテンに指名したからには最後まで彼の成長に必要なことを考えて声掛けをさせるつもりです。
キャプテンだからキャプテンシーを発揮しなさいではなく(メンバー全員が)リーダシップ(を発揮する)という言葉がふさわしいと思います。
この組織として私がリーダでそれをどう解決していくかが必要な問題です。それがまだできていないのは私のせいだと思います。
解決策としては力があるからそういうシチュエーションになっているのが一つです。
自分たちだったらいつでもそれができる、スイッチのオンオフが切り替えられると思っている選手たちがいざできていない、少し追い詰められたときに焦ってしまいます。
アラインがパスを崩されたときに周りが見えなくなってしまう。大宅が振ったのに攻撃を決めてくれなかったことで視野が狭くなってしまう。ディマ(ムセルスキー)が決めなければと強く打ちに行ったのを触られる、ミスをしてしまう。
本当に人間らしさが出ていますし、その分慢心、油断が出た時にパッと抑えるような言葉がけができていればという意味では僕だけでの問題ではなく、何がそうさせているのかをパフォーマンス的に気付けることがあればそれを止めることが何より大事です。
その難しさを感じているところです。

写真:黒羽白

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