2023-03-06 06:00 追加
ミラノ、石川祐希含む6名を欠きチヴィタノーヴァに0-3で敗れる イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第10節、石川祐希所属ミラノ(8位)は現地時間3月4日(土)にアウェイでルーベ・チヴィタノーヴァ(4位、以下ルーベ)と対戦し、0-3(22-25, 15-25, 12-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合ベンチ入りこそしていましたが、大事を取ってかウォームアップにも参加しませんでした。その他ミラノは5名の新型コロナウィルス陽性者が出たため合わせて6人を欠き、計7人のみでこの試合に挑みました。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、ペサレージ(イタリア)
MB:フサロ(イタリア)、ピアノ(イタリア)
S/OP:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
L:コロンボ(イタリア)
ルーベ
OH:ニコロフ(ブルガリア)、ヤント(キューバ)
MB:シネニエゼ(フランス)、アンザーニ(イタリア)
OP:ザイツェフ(イタリア)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラーゾ(イタリア)
●試合レポート
ミラノはセッター、オポジット、アウトサイドヒッターをそれぞれ2人ずつ欠いていたため、残ったメンバーの多くが本来のポジションとは異なるポジションでプレーしました。
1セット目は本来リベロのペサレージがアウトサイドヒッターに入り、本来ミドルブロッカーのヴィテッリとロセルの2人でセッターとオポジットを兼任する、いわゆるツーセッターで試合に臨みました。1点目こそメルガレホがスパイクを決めてミラノがサイドアウトをとりますが、その後ザイツェフがスパイクとサーブで次々と得点を決めてルーベが1-5とリードします。ただしミラノもそこからはメルガレホのスパイクやフサロのブロック、またルーベのミスでサイドアウトを取ると、その後ピアノのサーブからメルガレホが連続して得点を決めて19-17と逆転に成功します。しかしヤントがメルガレホをブロックするなどしてすぐにルーベが20-21と逆転に成功すると、途中出場のガルシア(アメリカ)のサーブからも連続ブレイクを奪い、最後はアンザーニのアタックが決まって22-25で1セット目をルーベが取ります。
2セット目、ミラノはヴィテッリとペサレージの役割を入れ替えます。またルーベは1セット目途中からニコロフに代わって入っていたボットロ(イタリア)をそのまま起用します。ザイツェフがサーブでヴィテッリを狙ってサービスエースを含む4連続ブレイクで0-5とルーベがリードします。そこからミラノはロセルやヴィテッリ、ルーベはボットロやザイツェフでサイドアウトを取り合って12-17まで試合が進んで行きます。その後ルーベがヤントのサーブからボットロのブロックや自身のエースなどで一気に4連続ブレイクして12-22とミラノとの点差を大きく広げると、最後はピアノのサーブがミスとなり15-25でこのセットもルーベが取ります。
第3セット、ミラノはフォーメーションを第1セットのものに戻します。それでもルーベが序盤からボットロとザイツェフを中心に連続得点を重ねて4-10と大きくリードします。ミラノもロセルのサービスエースで7-11と点差を縮めるも、そこからロセルにミスが続くなどして7-15、さらに途中出場のガルシアのスパイクとサーブが続けて決まって9-19とルーベが点差を10点まで広げます。終盤にもボットロのサービスエースなどでブレイクしたルーベが12-24と大差でマッチポイントを握ると、最後はロセルがライトから放ったスパイクがアウトになり12-25でこのセットも取ったルーベが0-3でミラノに勝利しました。
MVP:OHマッティア・ボットロ(13得点(うちサーブ1、ブロック4)、アタック決定率62%、サーブレシーブ成功率57%)。
これでミラノは通算9勝12敗27ポイントとして8位を維持。
次の試合は現地時間3月12日(日)18:00(日本時間翌2:00)から、ホームで11位のターラントと対戦します。
この試合がレギュラーシーズン最終戦となります。
文:堤敏樹(『トシキブログ』より)
写真:筆者撮影
●石川祐希コメント
この1週間はしっかりと休養しました。来週の試合で良いパフォーマンスを発揮できるようにコンディションを整えながら、また、プレーオフに出場するためには来週のTaranto戦で勝たなければならないので、勝つための準備をしていきます。
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