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ゲームレポート

2023-04-04 10:03 追加

石川祐希ミラノ、最強ペルージャをフルセットで再度撃破! 勝負は第5戦へ!! イタリア1部

ミラノ ゲームレポート

Others / 全日本代表 男子

イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはペルージャとのプレーオフ準々決勝第4戦を現地時間4月2日(日)にホームで戦い、3-2(25-15, 19-25, 19-25, 28-26, 15-13)で勝利しました。

石川祐希はこの試合もスタメンで出場し、第5セット終盤に脚を負傷して離脱するもチーム2位の18得点の活躍で勝利に大きく貢献しました。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)

ペルージャ

OH:レオン(ポーランド)、セメニウク(ポーランド)
MB:ソレ(アルゼンチン/イタリア)、ルッソ(イタリア)
OP:エレラ(キューバ)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)/ピッチネッリ(イタリア)

●試合レポート
第1セット、序盤から石川のサーブからOPパトリィがスパイクを決めるなどしてミラノが連続得点をあげて6-2とリードします。さらにOHメルガレホのスパイクやOPパトリィのサービスエースで連続ブレイクを決めて11-4とペルージャを突き放します。その後もスパイクが決まらずミスが多いペルージャに対してSポッロの連続サービスエース、MBロセルのブロックなど終始ミラノが圧倒し、最後はOPパトリィがスパイクを決めて25-15でこのセットをミラノが取ります。

第2セット、先ほどとは打って変わってOHレオンをはじめペルージャのサイド攻撃が次々と決まりだし、またOPエレラのサービスエースなどで4-8とペルージャがリードします。そこからMBソレのブロック、OHセメニウクのサービスエースなどで11-16とペルージャがさらに点差を広げます。終盤にミラノもOH石川がOPエレラを1枚ブロックで止めるなど応戦して19-22としますが、最後はOPエレラのサーブとOHレオンのブロックにOH石川が続けてやられてしまい、19-25でペルージャがこのセットを取り返します。

第3セット、序盤ミラノがSポッロのサービスエースで3-1とするも、OHセメニウクのエースとOHレオンのスパイクでペルージャが5-6とすぐさま逆転します。さらにペルージャはOPエレラのスパイク、OHレオンのサービスエースで8-12とリードを広げます。その後もペルージャがOHセメニウクのスパイク、MBルッソのブロックなどでじわじわとブレイクを取って14-21と点差を更に広げます。終盤ミラノはOHメルガレホのサーブからエースを含む3連続ブレイクで18-21としますが、最後はOPエレラが強烈なサーブとスパイクで点数たたき出して19-25でこのセットもペルージャが取ります。

第4セット、序盤はお互いにサーブミスが続きサイドアウトの取り合いになりますが、OPパトリィがブロックとサービスエースでブレイクポイントを決めて12-10とミラノが先行します。その後もお互いサイド攻撃を中心にサイドアウトを取り合う展開となり、ミラノが20-17とリードを保ったままセット終盤を迎えます。しかしMBソレのブロックとOHセメニウクのサーブからのOHレオンのダイレクトスパイクでペルージャが21-21と同点に追いつきます。それでもOH石川が巧みなアタックで連続でサイドアウト決めるなどして24-23とミラノが先にセットポイントを握りますが、そのOH石川にセンターラインを踏み越える反則が出てしまい24-24と試合はデュースに。しかしミラノは直後のOHレオンのサーブをOHメルガレホのスパイクで1本で切ると、最後はOPパトリィとOH石川が渾身のスパイクを続けて決めて28-26でこのセットをミラノが取り切ります。

第5セット、開始早々にSポッロがサービスエースを決めてミラノが3-1と前に出ますが、直後にOHレオンが3連続サービスエースを決めるなどして3-6となり、ペルージャが一気に試合の主導権を奪います。しかしその後ミラノはOHメルガレホが確実にサイドアウトを決め、粘りのラリーからOH石川のスパイクで2本のブレイクを決めて10-11と1点差まで迫ると、さらにOHレオンのスパイクミスで12-12と同点に追いつきます。ただしこの直後のラリー中にOH石川が脚の状態が悪化。このときOPエレラがセンターライン踏み越しの反測を取られますが、チャレンジの結果ノーカウントとなります。そして試合続行不可能となったOH石川は、OHエバディプール(イラン)がすでにこのセットで起用されていたため違うポジションのMBヴィテッリ(イタリア)と交代。しかしこの嫌な雰囲気を断ち切るかのようにSポッロがサービスエースを決めて13-12とミラノが逆転します。続くSポッロのサーブはミスとなりますが、直後のOHレオンのサーブをLペサレージが完璧にセッターに返球し、1本では決まらなかったもののOHセメニウクのスパイクに対してMBヴィテッリがブロックタッチを取り、直後に自らクイックを叩き込んで14-13とミラノがマッチポイントを握ります。そして最後はOPエレラのスパイクをMBロセルが完璧なブロックでシャットアウトし、15-13でこのセットを取り切ったミラノが3-2でペルージャに勝利しました。

MVP:オスニエル・メルガレホ(22得点(うちサーブ2、ブロック1)、アタック決定率59%、サーブレシーブ成功率38%)

これでミラノは準々決勝の戦績を2勝2敗のタイとし、準決勝進出チームの決定は第5戦までもつれることになりました。

運命のプレーオフ準々決勝第5戦は現地時間4月10日(月)18:00(日本時間翌1:00)からアウェイのペルージャで行われます。

【お詫びと訂正】
本記事初出時に石川選手がMVPという記載がありましたが、メルガレホ選手の誤りでした。訂正してお詫びいたします。

文:堤敏樹(『トシキブログ』より)

●石川祐希コメント
チーム全員で勝ち取った勝利でした。苦しい場面もたくさんありましたが、それを全員で乗り越え掴み取ったこの勝利は、間違いなく次の試合に繋がります。また、ホームでたくさんの方の前で素晴らしい試合をすることができて嬉しいです。
次はアウェイで厳しい試合になることはもちろんですが、来週も全員でどんな状況も乗り越え勝利を掴み取ります。まずはしっかりとコンディションを整えて、ベストパフォーマンスを発揮できる準備を、この1週間でしていきます。

写真:Lega Pallavolo SerieA

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