2023-04-22 07:00 追加
デンソー・工藤嶺が語る! 東レ、NECそれぞれのチームスタイル、強さの理由。石川真佑と古賀紗理那のすごさとは? V1女子ファイナル4・記者懇談会より
ファイナル4記者懇談会
SV女子
2023年4月15日、スカイホール豊田にてバレーボール2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN ファイナル4(レギュラーラウンド上位4チームによる総当たり戦)の第3戦が行われた。
この試合に先立って記者懇談会が開催され、元デンソーエアリービーズ(現、同チーム事務局)の工藤嶺さんが登壇。ファイナル4の見どころやファイナルステージの持つ独特の雰囲気などについて選手時代の体験も踏まえたお話を聞かせてくれた。
その中から今回はファイナルを戦う東レアローズ、NECレッドロケッツに関するコメントをご紹介したい。
ーー東レに対する印象は?
工藤:スタートで出る7名の選手はどの選手も個々の能力が高い。若さと勢いのあるチーム。(東レと対峙するときは)その勢いに対して受け身にならないこと。どれだけ前に出て、その勢いを消せるか。攻めの姿勢が強いチームなので、そこにいかに対峙するかということを自分は考える。
東レは「盛り上がる」応援を持っている。連続ブレイクの時などにかかる「お祭り」の音響は非常に印象的で対戦相手としては嫌(笑)。
ーー NECに対する印象は?
工藤:組織としての意識がすごく高いチーム。選手全員が「NECのバレーはこういうバレー」という共通認識を持っている。代が変わってもNECのバレースタイルをどの選手も理解していて、誰がコートに入ってもNECのバレーができる。
また、フリーボールやサーブレシーブのリズムがほとんど変わらない。ボールを出してからセッターに届くまでの時間が同じで、アタッカーは助走から打つまでのリズムが変わらずにプレーできる。
ーー石川真佑選手について。
工藤:コース幅の広さと、ブロックを打ち崩すところにすごく長けた選手と思っている。ブロックの一瞬の隙を見逃さない。ブロック(同士)の間、少し崩れたブロックの間、ネットとブロックの隙間に打ち込んでくる。一瞬たりともブロックを見逃さない選手。
ーー古賀紗理那選手について。
工藤:スピードがありながら高さもある。(正直)抑えられない。私たちが頑張っても「別の打つ手」を持っている選手。セッターである澤田由佳選手との関係性がすごくできている。チームに対して熱くなるところと冷静になるところの両面を持っている。
撮影 堀江丈
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