バレーボールV1女子の埼玉上尾メディックスは13日、同チームのミドルブロッカー、サンティアゴ・アライジャ・ダフニと、アウトサイドヒッターの吉野優理が退団することを発表した。

　サンティアゴ選手は1996年フィリピン生まれ。13歳でバレーボールを始め、2014年にフィリピン代表入りした。2018年、アジア枠外国籍選手として埼玉上尾に入団。2021-22シーズンにブロック賞を受賞、2022-23シーズンには久光の荒木彩花選手と最後までスパイク賞を争い、ベスト6賞を受賞した。海外にもファンが多く、Instagramのフォロワーが46万人以上とアジアのスター選手の1人でもある。

　吉野選手は1999年青森県弘前市出身。秋田県の由利高卒業後、2018年に埼玉上尾に入団。ルーキーイヤーからスターティングメンバーとして活躍し、2019年に日本代表に初登録。東京五輪が延期となった2020年にはリモート開催された紅白戦に出場した。五輪イヤーとなった2021年の日本代表にも登録されたが、同年2月、Vリーグ最終戦で負傷。後日、左膝前十字靭帯断裂と診断され、代表を辞退。2022年の黒鷲旗でコートに復帰するまで1年以上のリハビリ生活を送った。

　両選手のコメントは以下の通り（チーム公式サイトより）。

●サンティアゴ・アライジャ・ダフニ選手

・生年月日：1996年1月20日
・身長：195cm
・ポジション：ミドルブロッカー

【コメント】
I have been with the Ageo team for five years. 5 seasons is no joke. I have learned a lot. All of my first times in pro volleyball happened here. I learned the discipline, the courage, the culture and definitely the heart of being a professional volleyball player. I want to thank the Ageo management, the coaches, the staff, my teammates and the fans. I am not where I am now without you. You inspires me to become a better athlete.
私は上尾のチームに5年間在籍しています。5シーズンというのは冗談ではありません。たくさんのことを学んできました。プロバレーボールにおける私の最初の時間はすべてここで起こりました。私はプロバレーボール選手としての規律、精神力、文化、そして間違いなくプロとしての心を学びました。上尾のマネージメント担当の方、コーチ、スタッフ、チームメイト、そしてファンの皆さんに感謝したいです。皆さんがいたからこそ、今の私があります。皆さんのおかげで、私はより良いアスリートになることができました。

Unfortunately, it is with a heavy heart that I have decided to go out of my comfort zone and take risk and widen my perspective in my volleyball career. Ageo team is always in my heart. It doesn’t mean a goodbye, but I’ll see you around. This will be challenging but I am ready to move forward and take the challenges ahead! To all the fans who supported me and Ageo team, please continue to give light and strength to all of us athlete and thank you so much!
残念なことに、私のバレーボール人生において、自分の快適な場所を出て、リスクを取り、視野を広げることを決意したのは、重い心境です。しかし上尾のチームはいつも私の心の中にいます。別れを意味するわけではありませんが、またお会いしましょう。これは私にとって挑戦となりますが、私は前に進む準備ができています！私とチームを応援してくれたファンの皆さん、これからも私たちアスリートに光と力を与えてください、本当にありがとうございました！

Unto the next! 🏐
次へ！！

●吉野優理選手

・生年月日：1999年12月16日
・身長：171cm
・ポジション：ウイングスパイカー

【コメント】
いつも埼玉上尾メディックスを応援していただきありがとうございます。
2022-23シーズンをもちまして、埼玉上尾メディックスを退団することを決断しました。
在籍した5年間、すべてが良い経験であり、どれも自分自身を成長させてくれた大切な時間でした。
埼玉上尾メディックスに入団して出会えたチームメイト、スタッフ、ファンの皆さん、そしていつも支え続けてくれた両親、関わってくださったすべての皆さんに心から感謝いたします。
バレーボール選手である前に1人の人として皆さんから学んだことを大切に大切に私らしく、これからもバレーボールを続けていきたいと思っています。
5年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。引き続き、埼玉上尾メディックスへたくさんのご声援をよろしくお願いいたします。

写真：黒羽白、堀江丈