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インタビュー

2023-06-01 07:00 追加

NEC・古谷ちなみ主将「アベレージを高く持ってパフォーマンスを出せる自分のコントロールができる選手になっていきたい」 インタビュー

NEC・古谷ちなみ主将インタビュー

SV女子

NECレッドロケッツで2022-23シーズンからキャプテンを務めている古谷ちなみ主将のインタビューをお届けする(取材日:5月7日)

■NECレッドロケッツ
●古谷ちなみ主将(アウトサイドヒッター)
――ファイナルでは(ウィルハイト)サラ選手(今シーズンで退団)がスターターとして出場していました。キャプテンとしての立場とプレーヤーとしての感情があったと思いますがその点は?
古谷:(コートに立てずに)悔しい気持ちがないわけではありませんでした。それよりもチームが勝つために今必要なことはサラの活躍が必要でした。
その点ではサラに頑張って欲しいと思いました。

――ベンチにいた際はどこかで出る場面があると思い準備をしていた感じか?
古谷:サラも万全な状態ではありませんでした。いつ何があってもおかしくはないと思っていました。
試合中も足がつったり、また(古賀)紗理那も何があるかわからず、チームも(プレーができる)メンバーが少ない状況だったのでどこにでも入れる準備は常にしていようと思いました。

――シーズン中出場する中で、(相手に研究され)自分がやりたいことができなくなっていくことは感じたか?
古谷:試合を通した中でも第1セットは決まっていたけれども第2セットにすぐ対応されてしまうことがありました。
自分もそういう中で変化していかないといけません。今シーズンは変化を試合を通してやっていくというのがやり切れませんでした。
来シーズンに向けてはセット、試合の中で選択肢を増やしていけるようにしたいです。
ワンパターンになってしまうと自分が手詰まりになってしまいチームとしても苦しい状況になります。
次の手を考えながら練習をやっていきたいです。

――どのような部分の引き出しを増やしていきたいか?古谷主将の特徴は高さを生かしたスパイクだと思うが、古賀選手のように早いタイミングでスパイクの助走に入るなど周りのプレーヤーなどをみて何かあるか?
古谷:あくまで(私の)強みは高い打点で長い長いコースで打ちこめることです。
そこが基盤となる中で(強いスパイクで)相手を下げさせて、フェイントで(ボールを)置いて相手を上げさせるなどの駆け引きができた場面も今シーズンありました。
自分の余裕がなくなってしまうとムキになって打ち込んでしまうことが結構ありました。
冷静に攻めていくというのは見つけないといけないです。

――その点では古賀選手が相手のコートが見えるなどの感覚があり(注:古賀選手は試合後会見でもその話題に答えている)コートで空いている部分に打ったり(ファーストタッチを)相手のセッターにとらせたり工夫をしているがその点で学ぶところはあるか?
古谷:はい。紗理那は相手のこと、例えば選手の苦手なことやブロックの傾向などを凄く研究しています。
それは私自身学びたいなと思います。ただ、紗理那は速いスピードでやっていくので私とは違う良さがあると思います。
だからこそ私にも紗理那にはない良さが絶対あると思います。そこを来シーズンに向けてもどんどん見つけられればと思います。

――チームには日本代表のキャプテンの古賀選手、前キャプテンの山内(美咲)選手がいる中でNECのキャプテンを務める上で助けになったことはあるか?
古谷:まず紗理那には凄く助けてもらっていました。自分の勝手なイメージではコートの中に戦術、ゲームメイクをする監督がいる感じでした。
いろいろなことを経験している中で「こういうときにはこうしよう」など助けてもらっていた部分がありました。
山内選手には「キャプテンは凄く孤独になりがちだよね」という話をしてもらいました。
各々のプレーヤーとして課題がある中で大変な中で私が相談をしていくのは勇気がいります。
その人が悩みがある中相談すると違う悩みを増やしてしまいます。
そこに対して、「もっと皆に頼って、責任を与えた方がいいと思うよ」などのいろいろなアドバイスをキャプテンをして受けました。
自分の中でのやり方が広がりました。

――未来の自分のバレーボールプレーヤー像として今後どのような選手になりたいか?
古谷:自分自身良くも悪くもいい時はチームに勢いがつくようなプレーができています。一方悪い時はチームのリズムを崩しています。
そこはアベレージを高く持ってパフォーマンスを出していきたいです。
今は「イチかバチか」というようなところがあります。勝負の世界ではそれが大事な時もありますが、自分のコントロールができる選手になっていきたいです。

――ゲームの中で回りのプレーヤーにどのような影響を与えたいか?
古谷:チームが暗い時に自分が入ることによって息を吹き返すではないですが、そういう存在ではありたいです。
だからこそ常に声は出し続けますし、エネルギッシュにプレーをしていくことは大事だと思います。

写真:黒羽白

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