2023-06-14 07:00 追加
石川祐希主将「3連戦でコンディションを落とさずにむしろ最後でハイパフォーマンスができた」髙橋藍「第1セットを取り切れなかったところは反省点」VNL男子会見コメント
フランス戦コメント
全日本代表 男子
06月11日に日本ガイシホール(愛知県)で行われたバレーボールネーションズリーグ日本vsフランス戦後の会見コメントをお届けする。
試合前に石川主将とハグをする髙橋藍選手
■石川祐希主将(アウトサイドヒッター)
今日に関してはフランスに対して3-1で勝つことができたのでネーションズリーグで言えば勝ち点3、世界ランキングで言えばもう少し(+10.44で305.85の7位)というのはネーションズリーグでの僕たちの目標に少し近づけました。
これから先のパリオリンピックに対しても大きな1勝でしたので安心しています。
途中から宮浦(健人)、深津(旭弘)選手が出場していいパフォーマンスをしたことがチームとしてできましたし2人の選手に助けられました。
まだ他の活躍ができる控えの選手がいます。今日はその一部を見せられたということを感じています。
この後フランス、フィリピンラウンドとありますがチーム全員誰が出ても強い日本チームを見せられると思います。
パリに向けてもっと強くならないといけないチームだと思っているので個人の力、チーム力を高めて行きたいなと思える1戦でした。
■髙橋藍選手(アウトサイドヒッター)
石川選手が言われた通り今日フランスに3-1で勝てたのはランキングであったりそういう部分に対してチームにとって良かったと思います。
第1セットを取り切れなかったところは反省する部分があります。
名古屋ラウンドで4戦しっかり戦い続けて今日宮浦選手であったりチームを救ってくれるというところでチーム力を上げていけるなということを感じました。
またフランスラウンドに向けて切り替えていきたいです。
■宮浦健人選手(オポジット)
今日は凄く大事な試合でした。本当に勝てて良かったです。
この日本ラウンドしっかり4連勝できたので良かったです。
個人としては集中をして自分のパフォーマンスを出せました。
――石川選手に。第1戦の後の記者会見で金~日の3連戦はOQT(パリオリンピック予選(9月末~10月頭に実施))に向けてしっかり勝つことをテーマにされていましたがその評価は?
石川:まずは3連戦しっかり完勝できたことはOQTに繋がる勝利でした。昨シーズン以前は中日(金~日の連戦であれば土曜日)であればメンバーをガラッと変えて試合に出ていました。
この名古屋ラウンドに関してはスタートはほぼ一緒でOQTを見据えた戦いをしていました。いい準備になったと思います。
思った以上に(3連戦で)コンディションを落とさずにむしろ最後でハイパフォーマンスができたと思います。
そこはパリオリンピック、OQTに繋がると思います。
もちろんネーションズリーグとOQTの雰囲気は違います。今回のようにうまく行くとは思っておらず、これ以上に厳しい戦いになると思っています。
そこを見据えて、この後にフランス、フィリピンラウンドがあるのでそこの戦い方を個人、チームで見つけていきたいと思います。
――ほかの諸外国チームでは攻撃に繋がらないような状況でも日本チームは攻撃に繋がるように見えます。これから強くならないといけないとも仰っていますが現時点でのチームの評価は?
石川:そういった細かいところの技術は他の外国のチームよりも上回らなけらばいけない部分だと思っています。
その辺は僕たちが詰めていかなければいけないところです。
ブロックポイントが他のチームより少ない分、細かいところでの繋ぎや点の取り方は僕たちの強さにしていかなければならない部分です。
まだまだ試合の中で簡単なミス、チャンスボールからの取り方が甘かったりという部分があります。
そこは今後修正をするところです。全体としてはそこが一つの強さになってきていると思うのでこのまま継続したいです。
――肘の状態は。(名古屋大会の公式練習後の会見で肘の感染症にかかっていることが発表された)
石川:悪くはないです。完璧ではないのでコンディション調整はうまくやっていかないといけません。
――レセプションがセッターに返せていない印象だが。
石川: イラン、セルビア、ブルガリア戦はレセプションはあまりよくありませんでした。
今日のフランス戦はある程度返せていたので、もっと安定したレセプションをしないといけないなと思います。
――石川選手以外にリーダシップを取れる選手が必要だと思うが。
石川:昨シーズンの話だと思いますが西田(有志)、山内(晶大)選手がリーダシップを取ってくれていました。
今シーズンは宮浦選手が海外(ポーランド)で1人で戦ってきたのでその強さとリーダシップを発揮してくれています。
どんなメンバーでもしっかり戦うことができていると思います。
――昨シーズンイタリアで濃厚な経験をされてきて余裕が出ているなと感じるところはあるか?
石川:昨シーズンイタリアでいい経験をしてきました。それがこっち(国際大会)に生きるというのは別の話だと思います。今は話せる段階ではありません。
試合を通して昨シーズンの代表よりは余裕をもってプレーをできていると思います。
(試合で)大事なところとそうでないところ、流れに乗っていたらそのまま任せますし、流れが良くない場合はチームに声を掛けたり自分スイッチを入れたりはうまくできています。
――第4セットの4-5の場面でラリー中に3枚ブロックにつかれた場面でバックライトの空いているスペースにフェイントをして決めた場面があったがどのようにブロック、コートが見えていたのか?
石川:僕はずっとクロス方向(相手のレフト方向)に打っていました。フランスのディフェンスのゾーン6(バックセンター)に入る選手はクロス側に入っているというのはスタッフから聞いていたのでフェイントを長めにしました。
(セットが短く)打てる場面ではありませんでした。
――4戦を通じてワンポイントで入ってきている選手が活躍しているが。チームとして個の力が上がっているのか?
石川:宮浦、髙橋(藍)選手が海外のリーグ、他の選手がそれぞれリーグで逞しくなって代表チームの集まっているのは僕がチームに合流する前から映像で見て感じていました。
それがこの試合で結果として出ました。誰が出ても変わらないバレー、強い日本を見せるのは一つのテーマとして動いています。
僕がやったわけではありませんが、簡単に口には出していますがこの4戦各選手がそれぞれ結果で示したことを皆さんにお見せできました。
これがスタンダートになればより強い日本バレーになってくると思います。
今シーズン今後厳しい試合が続くので、チーム全員で個人がそれぞれの役割を理解してチームのために動くことで力を発揮できると思います。
名古屋ラウンドではひとり一人パフォーマンスを発揮することを考えていました。個人の能力は今上がっています。
今シーズンは一つのテーマであるチーム力を発揮し続けてOQTに繋げたいです。
――今言った個の力、チーム力以外に向上させられると思っていることは?
石川:ブロックディフェンス、スタッフからの指示に対してチーム全員が動けるようになっていかなければいけないです。
そこが甘いところがあります。指示に対して動けていますが結果が伴っていない場合があります。
そこは役割を理解するといったこととは別のところでスキルアップをしていけると思います。
自身の役割を理解するとともに他の選手の役割を理解して動けるようになってくるとさらに強いチームになれると思いますのでこれから必要となるところです。
――この4戦の攻撃の評価は?
石川:ニア(セッターから近い)サイドはコンビを組めていてスピード感のある攻撃ができています。
ファー(セッターから遠い)サイドはアタッカーが少し助走に早く入り過ぎてしまったりしている場面があり強く打てていない場合がありました。
またフェイントで相手にボールを渡してしまっている部分があります。
ファーサイドに関しての(セットの)精度とアタッカーのスキルと判断力は高める必要があります。
――宮浦選手に。ネーションズリーグで初めて長い時間出場したがスパイクの評価について。
宮浦:(足の)長いスパイクを打つことを意識していました。アキ(深津旭弘)さんが(セットを)ピンポイントで持ってきてくれました。
できたのはそこに尽きると思います。
――髙橋選手に。昨シーズン(イタリアで)レギュラーでプレーしてきたが、ポーランドとの親善試合とネーションズリーグでの攻撃面の評価は?
髙橋:自分自身も底上げをしないといけないという意識でした。常に世界と戦うことを意識して練習、試合をした中でこのネーションズリーズでもその経験が生かせていると思います。
今日も試合の終盤であったトラブルだったり、ミスが出てしまうところがあります。
そこは詰めていく必要があります。常に高さを維持しないといけないと思います。
昨シーズンに比べると世界と戦うところで(チームに)貢献しているので成長している手応えを感じています。
このままネーションズリーグを通して世界と戦うことを見据えて貢献度を上げていきたいと思います。
――試合のスタート時に石川選手と同じく各選手とハグをしているが。
髙橋:試合前のハグについては昨シーズンは石川選手がそれぞれの選手にハグをしていました。
昨シーズンイタリアでプレーをして全選手にそれぞれ気合を入れたところでハグをすることを経験しました。
チームとのコミュニケーションを含めて試合前に鼓舞、気持ちを入れていくところでルーティーンとして今大会からやっています。
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