2023-06-30 05:00 追加
ヴィアーレ兵庫(元ヴィクトリーナ姫路)・吉岡可奈「ファンの皆さんからは与えてもらうばかりでした。良い報告で恩返しをしたいと思っています」
Others / SV女子
ーー今シーズンは残念ながらチームがV2降格となってしまいました。コートの外からどんな思いで見ていましたか?
吉岡:今シーズン、本当に選手たちは苦しかったと思うんです。(試合に出ている選手たちは)辛いことがいっぱいあっただろうなって。それは外から見ていてすごく感じていて。逃げずに最後まで戦った選手たちを尊敬するし、かっこいいなって。
私がその中に入ることができていたらチームが一つになるために声をかけるとか、そういうことで貢献したかったですね。負けが続くとなかなか目も合わせにくかったりするんですよ。手を取り合う場面も少なかったと思って。
以前は金杉(由香さん。2021-22シーズンで引退)が苦しい時にチームを盛り上げたりしてくれた。自分も年長者としてチームが一つになるためのピースのような働きをしたかったなという思いはありますね。
ーー現キャプテンの荒谷栞選手も怪我でほぼ2シーズン試合に出られませんでした。(今回の黒鷲旗で公式戦復帰)その荒谷選手を見て思ったことなどは?
吉岡:怪我人が多い中で、彼女も怪我をしているのにチームをまとめなければならない、負けが続いている中でどうにか立て直さなくてはいけないという難しい立場にいたと思います。
怪我をしていても言うべきことは言わなくてはならない、怪我をしていてもやるべきことはやらなければいけない。自分がプレーできないから、チームメイトには言えないとか、一歩引くとかそういうことは立場上できないので。
荒谷はみんながしっかり向き合う時間を作ってくれたり、いろんなことを発信してくれたり、本当に頑張ってくれていたなって思います。
ーー姫路は「見せる」ということを強く意識したチームだと思います。例えばユニフォームのスコートも、ファンの間に賛否はあったかもしれないですが、導入したからこそ新聞の記事にも取り上げられたりしましたし。
吉岡:新しいことにいろいろ取り組んでいるチームですよね。イベントとかもそうですけど、スコートとか他のチームではできないことをやってきた。話題を作ったというか、そういう面ではバレーボールを盛り上げることに少し貢献できたのかなと思います。
ーーバレーボールをみんなに見てもらうためにどういうことが必要だと思いますか?
吉岡:なかなか難しい質問ですね(笑)。うーん、まずは見てもらわないとどんなスポーツでどんなチームかわかってもらえないですよね。
だからチームはまずSNSの発信に力を入れていました。シーズンに入ってしまうとできることも限られてきますし、試合の告知とか、宣伝のような内容になってしまったかもしれないですけれど。できる発信はしていたのかなと思います。
ここ数年はコロナ禍でしたし、自分たちもファンの人たちと直接会うことが少なくなってしまって。でも、最近ようやくその機会もできてきたかな、と。
そうすると「あ、V2の時から来てくださった方だ」とか「コロナ禍の前によく来てくださった方だ」とか、そういった方々ともまた再会ができて。
そのとき、久しぶりに会った方たちから「SNSを通して、みんながどうしていたか把握できたよ」って言ってもらえて。嬉しかったですね。
ファンの方は「選手は試合以外にどういうことをしているんだろう?」って、思いますよね。
私たちは人数も多いので試合に帯同していない選手が何人かいました。だから、SNSを通じて「私たちもいつでも試合に出れるようにこっちでトレーニングをしてます」って伝えたり。
帯同していない選手は何をしているかよくわからないっていう状態にはしたくなかったので「こういうことをしているんですよ、安心してください」とわかってもらえるような情報発信をしてきました。
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