2023-07-12 22:47 追加
VNL女子ファイナルラウンド準々決勝 日本はアメリカと対戦
Others / 全日本代表 女子
■グリーンカードの導入
男女のファイナルラウンドで、グリーンカードが試験的に導入される。グリーンカードとはブロックタッチ、ネットタッチを自分で認めた場合に示され、チャレンジ判定による時間のロスを減らし、試合時間の短縮を図る。各チームでグリーンカードの数を合計し、最も多かったチームにフェアプレー賞として、3万ドル(約420万円)の賞金が渡される。同数の場合は、順位が上のチームが獲得する。
■ファイナルは逃すも強豪を撃破
先に確定している9位以下の順位は、9位セルビア、10位カナダ、11位ドミニカ共和国、12位オランダ、13位ブルガリア、14位タイ、15位クロアチア、16位韓国となった。
最終の第3週は降格を避けるための下位チームの必死の戦いがあり、ドミニカ共和国は中国、セルビアをフルセットで破る大金星を挙げた。カナダもブラジルを倒し、イタリアにもフルセットで惜敗という戦いだった。
全員で打って守って金星を挙げたドミニカ共和国
全16チームはコアチーム、チャレンジャーチームという区分があり、チャレンジャーチームの最下位が、入れ替え戦にあたるチャレンジャーカップに臨む。女子のチャレンジャーチームは、ブルガリア、カナダ、クロアチア、ドミニカ共和国、ポーランドなので、この中の最下位であるクロアチアがチャレンジャーカップにいくことになる。そこで開催国と他の大陸予選を勝ち抜いた6カ国とクロアチアで対戦し、優勝国が来年のVNLに参加できる。16位の韓国は全敗で0勝0ポイントであったにもかかわらず、コアチームに属するため入れ替え戦にはいかず、2勝6ポイントだったクロアチアがチャレンジャーカップにいかねばならないとは、なんとも理不尽だ。韓国は2022年も全敗だったため、現行の試合ごとの勝敗で増減する世界ランキングのポイントでは、韓国はポイントが減るばかりで、韓国にとってもメリットがあるとは言えないのではないか。チャレンジャーカップを戦う8カ国のうち優勝国だけが、VNL昇格というのも狭き門のような気がする。
韓国対中国では1セットを奪う健闘をみせたが、地元韓国のファンの前でも残念ながら勝利は挙げられなかった
2018年にそれ以前の男子のワールドリーグ、女子のワールドグランプリが男女統一され、ネーションズリーグが始まり、数々の変更を経てきた。移動や試合の週数を少なくするためではあるが、週4試合というのもきつい状況である。幅広く各国の意見を聞き、より良いリーグに成長していってほしい。
■ファイナルラウンド準々決勝(日付は日本時間)
7月13日 午前6時 ポーランドxドイツ、午前9時30分 アメリカx日本
7月14日 午前0時30分 ブラジルx中国、午前4時 トルコxイタリア
7月16日 準決勝 午前6時、午前9時30分
7月17日 3位決定戦 午前4時、決勝 午前7時30分
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:FIVB
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