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コラム

2023-09-26 17:42 追加

バレーボール女子 パリ五輪予選で出場国6カ国が決まる。ブラジル・ガビ主将「日本にリードされ、難しい局面で逆転できた場面もあった」

パリ五輪予選最終結果とブラジルチームコメント

Others / 全日本代表 女子

 バレーボール女子パリ五輪予選は、24カ国が3つのグループに分かれ、各々の上位2チーム、計6チームがパリ五輪の出場権を獲得した。日本のいるB組は、トルコが先に2位以内確定で五輪出場を決め、残る1枠を日本とブラジルが直接対決で争ったが、日本は2-3(21-25、25-22、25-27、25-15、10-15)でブラジルに敗れた。

■快進撃のドミニカ共和国

●各組の順位
【A組】
1位ドミニカ共和国、2位セルビア、3位カナダ、4位中国、5位オランダ、6位ウクライナ、7位チェコ、8位メキシコ
ドミニカ共和国が1位になるとは、誰もが全く予想していなかった。初戦でチェコに負けるも、カナダに勝って波に乗るとセルビア、中国と次々に倒し、最終日にオランダを破り1位になった。相手の高いブロックにOHブライエリン・マルチネスが果敢に挑み、相手の攻撃が味方のブロックを抜けばLカスティージョを中心に必死につないだ。

セルビアの高いブロックをかわすドミニカ共和国のマルチネス。セルビアもボスコビッチに球を集めるが、ドミニカ共和国の全員攻撃にかなわなかった

中国を破り絶叫するドミニカ共和国チーム。中国の観客は茫然

【B組】
1位トルコ、2位ブラジル、3位日本、4位プエルトリコ、5位アルゼンチン、6位ベルギー、7位ブルガリア、8位ペルー
今年のネーションズリーグ(以下、VNL)、ヨーロッパ選手権を制したトルコが力強い攻撃で圧倒し、ここでも1位に輝いた。

五輪出場を決め国旗を広げるアイドゥン(左)とシャヒン

【C組】
1位アメリカ、2位ポーランド、3位イタリア、4位タイ、5位ドイツ、6位スロベニア、7位コロンビア、8位韓国
アメリカは東京五輪金メダリストのジョーダン・ラーソンが代表に復帰。ベテランらしい技でチームを支えた。タイもベテランセッターのヌットサラ・トムコムが代表入りした。VNL同様、主力を温存し若手を多用したイタリアはポーランドとの最終戦で敗れ、出場権獲得はお預けとなった。

アメリカのラーソン(手前)を抑え込むポーランドのスティシアク。高さが際立った

 ドミニカ共和国、セルビア、トルコ、ブラジル、アメリカ、ポーランドが出場権を獲得した。出場12カ国のうち開催国フランスを含め7カ国が決まり、残る5枠は、来年の6月VNLの予選ラウンドが終わった時点の世界ランキングで決まる。今回、出場権を獲得できなかったアフリカ大陸、アジア・オセアニア大陸の最上位国に1枠ずつ割り当てられる。日本はアジア最上位を中国と、もしくは残る3枠をイタリア、オランダ、カナダ、ドイツなどと争うことになりそうだ。

■日本戦後のブラジルのコメント
※ブラジルバレーボール協会のインタビューより。
ギマラエス監督: 最後の日本戦は息が詰まりました。第1、3セットはうまくいきました。最終セットは初めに点差をつけたので、日本にプレッシャーをかけられたと思います。すべての選手とスタッフが成し遂げたことを称えたいと思います。

キャプテン、OHガビ: 試合の中でアップダウンがありました。日本にリードされる時もあり、難しい局面で私たちが逆転できた場面もありました。出場権が獲れて本当に嬉しく思います。

パリ行きの搭乗券を手にするブラジルのガビ

MBタイーザ:メンタルと感情の試合だったと思います。相手のホームの満員の観衆の前で、しかも日本が初戦からずっとコンスタントにいいゲームをしている大会で試合をしなくてはいけませんでした。私たちが普段慣れているスピードよりもずっと速かったです。この大会のためにたくさんの練習をしたので、出場権獲得は大変嬉しいです。この勝利は(先日、亡くなった元代表の)バレウスカのために勝ち取りました。

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:FIVB、坂本清、黒羽白

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