2023-10-28 21:18 追加
V2女子が開幕。姫路、仙台の新監督がそれぞれ初陣を飾る
V2女子が開幕
V女子
V2女子が開幕。たつの市立龍野体育館(兵庫)で行われた2試合では、リガーレ仙台、ヴィクトリーナ姫路の新監督が初陣を飾った。
対照的な2人の新監督だった。
姫路のアヴィタル・セリンジャー監督(64)は、オランダ代表セッターとして1992年バルセロナ五輪で銀メダルを獲得。2001年には久光製薬(現久光)監督としてVリーグで優勝し、04年からはオランダ女子代表監督を務めた名将。
一方、仙台の雑賀雄太監督(36)は、選手、指導者としての実績はほとんどない、異色のVリーグ監督だ。
1987年生まれ。香川県内の高校までバレーボールを続け、関西学院大卒業後、同県内の私立高校の英語教師として男子チームの監督を務める傍ら、小中学生を対象にバレー教室を開校。北海道比布町でも同様の教室で4年間、指導をしていてバレー関係者の紹介で、今年4月に仙台監督に就任した。
「女子を指導するのも、成人を対象にするのも初めて」(雑賀監督)だったが、「コーチングで参考にしているサッカーでは、世界的に見て実績のない監督が強いチームを作っています。今までもチャレンジするチャンスがあれば、と思ってやってきたので大きな不安はありませんでした」という。
チーム作りの基本は、選手が自立して楽しくプレーすること。「私が指示を出すというスタイルではありません。コート内の全員がリーダー。普段から選手たちが『この場面はどうしたらいいだろう』など議論をして、試合では選手が瞬時に判断してプレーをしています」。
練習時や、試合前にボールを持つこともほとんどないという。「小中学生を相手にしていた時は、ボールを出して指導をしていましたが、今はその時間には全体を見るようにしています」という。
ブレス浜松との開幕戦では、第1セットを26-28で落としたものの、2、4セットを取ってフルセットの末、下し初陣初勝利。
「サマーリーグや国体予選などで勝ち切れなかっただけに、選手たちには自信になります。リーグ戦前に『勝ちを意識することなく、次のセットなどを考えず、1点1点だけを考えよう』と話しました」という指揮官の言葉通り、選手が1つのボールに集中していた。
「どんな指導をする監督なのか、正直に言って選手には不安はありましたが、選手から答えを引き出すという指導ですね。選手側は監督に(答えを)求め過ぎている部分があるのですが、結果的に判断をするのは選手だということを大事に考えて下さっていると思います。今年は選手からいろんな意見が出るようになりました」というのは、宮田あかり主将。
今年7月に就任した村上忠部長は「言葉を非常に重視する監督です」と選手の自立を求める雑賀監督の指導を評価している。
姫路は、大野石油広島オイラーズにストレート勝ち。一方、上田市自然運動公園総合体育館(長野)の会場では、ホームのルートインが千葉に、JAぎふが群馬にそれぞれストレートで勝利した。
取材、写真=北野正樹
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