2023-12-29 08:30 追加
WD名古屋/トヨタ自動車・水町泰杜「インドアバレーボール、ビーチバレーボール、2つのバレーボールを繋げたい」入団会見
水町泰杜 入団会見
SV男子 / ビーチバレー
12月23日にエントリオ(豊田合成記念体育館)(愛知県)で行われたバレーボールVLEAGUE DIVISION 1 WD名古屋対サントリーの試合終了後に行われたWD名古屋及びトヨタ自動車 ビーチバレーボール部入団・入部が発表された水町泰杜選手の公開会見、その後に行われた会見の模様をお届けする。
試合終了後にウルフドッグス名古屋 横井俊広 シニアゼネラルマネージャー、トヨタ自動車 ビーチバレーボール部 川合俊一ゼネラルマネージャーが同席の元、水町泰杜選手がスーツを身にまとい公開会見場であるコート内に登場。
横井SGMは「彼の志の高さ、バレーボールに関するキャリアの考え方などを話をし是非ウチでやって欲しいという中で選んでくれた結果を皆さんに報告ができる嬉しい日となった」と述べた。
川合GMは「高校バレーで彼の試合の解説などを通して見てきた。能力の高い選手であることは実感していた。プレーを見ていてバレーボールをやっているがビーチバレーも向いているという目で見ていた。
バレーボールもビーチバレーボールもやってみたいということを聞き、冬季はバレーボール、夏はビーチバレーと日本では初の本格的な二刀流を選んでくれ両競技の関係者が期待をしているのでどちらでも日本チャンピオンになることを期待している」と期待を述べた。
その後水町選手は「WD名古屋さんにお話を頂き素晴らしい環境でバレーボールをするということで入団を決意した。高校のときからビーチバレーボールにも興味がありこの2つのバレーボールを繋げたいと考えた。
初めての挑戦なのでどのようにやっていくかは見えないが自分らしく明るく自分にできることをやっていきたい。」と決意を述べた。
その後両チームのユニフォーム贈呈があり、公開会見でメディア、ファンの方からの質問となった。
ファンの方にどのように呼んで欲しいかについて「苗字(水町)で呼ばれることが多いが下の名前で”タイト”と呼ばれる方が嬉しい。」と答え早速ファンの方から呼ばれるシーンがあった。
またファンからの質問でWD名古屋に在籍していた高松卓矢さんに似ているという話に対しては「直接お話をしたことはないが、似ていると聞いたことはある。
背番号が高松さんと同じ(12)になったが、早稲田大学の同期(で東レアローズに入団が決まった)山田(大貴)の背番号が12となったと聞いたのでVリーグでも同じ背番号で戦いたいと思い選んだ。」と背番号を選んだ経緯も披露した。
以降は公開会見後に行われた会見の模様をお届けする。
■ウルフドッグス名古屋
■トヨタ自動車 ビーチバレーボール部
●水町泰杜選手(アウトサイドヒッター)
――ビーチバレーに興味を持ったきっかけは?
水町:中学3年の時に熊本地震(2016年)がありました。それから体育館が使えなくなって、駐車場とかグランドでバレーボールをする機会が1年半ぐらい続きました。
その中でグラウンドなのでビーチほど(地面は)柔らかくはないですけど、2対2をやる機会が増えてビーチバレーってこういうものなのかと思って興味を持つようになりました。
――ビーチバレーボールを(競技として)やることは初めてになるがプレッシャーは?
水町:やったことがないので、どういう風にやっていくのかとか不安はあります。
僕はそれを楽しめる人間だと思っているので、自分なりに楽しんでできることを精一杯やっていきたいなと考えています。
――いろいろな選択肢がある中で、WD名古屋とトヨタ自動車でやろうという決め手になったところは?
水町:まずウルフドッグスさんを選んだ理由としては自分がこのチームに入って成長できるだろうなっていうのが頭の中にイメージできているところです。
自分の頑張り次第なところありますけど、自分が吸収できそうなことが非常に多くあるチームだなと感じました。
早稲田大学の先輩がいない中で凄く寂しい気持ちありましたが、それ以上に自分が成長するならここだろうなというのがあります。
お話をいただいた時点で、丁寧な話頂いて、本当にここでバレーボールがやりたいなっていうと思ったことが素直なところです。
――インドアのバレーボールとビーチバレーボール選手としての目標は?どんな選手にこれからなっていきたいか?
水町:一番に考えているところはプレイヤーとして頑張るというところはもう当たり前のことです。
インドアとビーチバレーを通して自分自身が成長するというところと、両方を繋げたいというところの意図を持ってやっているので、そういうところで影響力を与えられるような人間になりたいなと考えています。
僕のような思いを持っている下の世代の中学生、高校生がたくさんいると思います。
僕がこういう風に二刀流をやることでそういう子たちが気軽にインドア、アウトドア、遊びとかでもいいので、気軽に行ける環境っていうのが実現できたらいいなと思っています。
そういった意味でいい意味でも悪い意味でもあの影響を与えることになると思うので、そこは早稲田で学んだところの人間性を大事にしながら自分らしく突っ走っていけたらいいかなと考えています。
――どちらの競技もオリンピックの舞台があるがそこへの思いは?
水町:まずインドアに関しては小学1年生から16年間やってきて、(カテゴリの)日本一に何度かならせて頂いています。
でも早稲田大学に入ってから松井(泰二)監督から結果ではないっていうところをずっと言われてきています。
そこまでの過程、どのようにやってきたのかが大事だと言われていて、その考え方に凄く僕もいいなという思いを受けています。
まずはそのウルフドッグス名古屋さんでその日本代表どうこうよりかはしっかり自分にできること、チームの中で役割を明確にして、プレイヤーとしても人間としても必要とされるような信頼されるような人間になりたいと考えています。
ビーチの方に関しては1からのスタートになるので、自分がレーボールを始めた時ぐらいのワクワク感というか楽しみがあります。
とりあえず結果どうこうよりかはまず自分がしっかり楽しんでビーチバレーをやっていくというところ、そうすれば自分の性格的に結果はついてくると思います。
そこの結果だけ見ずにまずはその過程というところ、早稲田大学で学んだところを大事にしていきたいなと考えています。
■トヨタ自動車 ビーチバレーボール部
●川合俊一ゼネラルマネージャー
――ビーチバレーの適性があると言っていたが?
川合:ビーチバレーだと前の方に跳ぶと全然高さが出てこないです。水町選手はしっかり跳んだところに降りてくるという打ち方もできるので向いていると思いました。
あとは打ち方が強打も打てれば軽くコース打ちできるとそういうところも向いています。
そしてパスもうまいので抜群の適正能力だと思います。
1年まるまるビーチバレーをやったとしたら2年後ぐらいにはもう日本のトップ選手になっているだろうなというぐらい向いていると思います。
――ビーチバレーとインドアバレーのスケジュールは?
川合:Vリーグのシーズンが終わらないと(ビーチバレーを)始められませんので、終わったあとに少し休んで貰いそれから本人と相談しながら進めていき、そしてまたVリーグの方が始まるちょっと前には終了するということになると思います。
似たようなスポーツですが全く違うのですぐに結果出るとかはないと思います。
日本チャンピオンの石島(雄介)選手(元堺ブレイザーズ(現日本製鉄堺ブレイザーズ))も3ヶ月ぐらい練習して大会出たいと言いましたが、地元女子高生ペアとやって負けて、「まだ僕は早いと思います。」言ったぐらいです。
インドアで結果出していても、ビーチバレーでは結果が出ない。そこが面白いところで、そこを水町選手が楽しんでもらった方がいいと思います。
ペアに関してビーチバレーは選手が選びますのでアドバイスはしますが、本人次第です。
――水町選手のチャレンジをどのように感じているか?
川合:インドアの選手がビーチバレーを少しチャレンジすると難しいと感じます。
難しいことで敬遠すると、自分はインドアが得意だからそちらやろうかとなります。
インドアとビーチバレーボールやっている選手に聞くと、インドアにビーチバレーボールが役立ち、ビーチバレーにインドアが役立つと言います。
両方やることによって、いろんな気づきとか学びとかありそれに気づいた人たちはビーチもやるし、インドアもやるということで、それをなかなか日本だとこの両方やるというのが、あまり指導者の方も含めて、選手もまたまだピンと来てなかったというところがあると思います。
そういった意味では、これを機に選手とか指導者の人たちが両方やろうよという方々が出てくると、よりスケールが大きくスキルの高いプレーを見せることができる選手が出てくると思っています。
――最終的にどのような選手になって欲しいか?
日本を代表する選手になって欲しいです。
ビーチバレーはブロッカーとレシーバーに分かれます。ジャンプ力はありますが181cmなのでおそらくレシーバーになると思います。
組む人間がもし200~205cmぐらいの選手と組むと相当強いペアになると思います。
身長の低い選手でもトップ選手になれるというのはビーチバレーの特性です。
背が低い方の選手はアタックを打たせるためにサーブで狙われます。水町選手は守備もうまく、打つセンスもあります。
アタックが良いので水町選手ではなく、背の高い選手にサーブを狙いアタックを打たせた方が良いと思うぐらいの選手になると思うので、その辺は期待したいと思います。
■ウルフドッグス名古屋
●横井俊広 シニアゼネラルマネージャー
――最終的にどのような選手になって欲しいか?
もちろんVリーガーとして彼が本当に輝く素晴らしいスターになっていってくれることを確信しています。
本当にお子さんたちが水町選手みたいになりたい。そしてインドアもビーチも両方やれるすごい選手だねという選手になって欲しいです。
先程会場でも言いましたが、ウルフドッグス名古屋っていう舞台を使って彼が思っている生涯を通してバレーボールとどう関わるかとかバレーボールのビジョンを少しずつ成長させていける環境の中での成長をすごく楽しみにしたいと思います。
それが彼はできる人であることウルフドッグスを選んでくれたことが私たちはすごく嬉しく思っています。
そういうチームであり続けたいなと思っています。
彼と一緒に我々も成長していきたいなと思っています。
写真:黒羽白
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