2024-01-03 23:23 追加
KUROBE・秋重若菜(早稲田大学在学中)「Vでプレーできてめっちゃ楽しい!」、佐藤黎香「Vリーガーとしていつかは地元でプレーしたいと思っていた」 Ⅴ1女子
SV女子
●伊東克明監督

まずは勝利できたことが素直に嬉しいですね。 我々はフルセットが多く、そのフルセットで負けることも多かった。選手も非常に苦しかったと思います。最後に勝てたことは、今後の試合に向けても良かったと思います。
内容はあまり褒められないのですが、とにかく今日は勝ったというその結果に喜びたいですね。
ーー待望の2勝目。今後チームをどのように持っていきたい?
伊東:勝ったことで選手たちも少し気持ちに余裕が生まれたとは思います。ただ、内容としては決して良いものではないですし、負けている試合の方が良い内容の時もありました。
このリーグ戦を通して「自分たちはこういうことをやろう」「こういうことを徹底しよう」ということが結局今日もできなかった。そこは僕も悩みながら、いろいろなことを試しながらやっています。もう1回そこを徹底しなければと思います。
ただ、今日勝つか負けるかでまた違ってくる部分もありますので、そういった意味では最後に勝ちきったことで先に繋げることができたと思います。
ーーアランマーレと互いにサーブで攻め合ったと思います。サーブの攻防について。
伊東:普段サイドにはレシーブの良い住田(帆志乃)が入っているのですが、少しコンディションが悪かったので、梅津憂理を起用しました。途中から秋重若菜も使いましたが、パスではそこを狙われてしまったところがあります。
ある程度想定していたのですが、高橋(愛未)やリベロがカバーしに行かなければならず、チームにストレスがかかってしまったと思います。
アランマーレさんはディフェンスが良かったです。打っても打っても拾われて繋がれて返されてしまう。そこで慌ててしまって、こちらのひとつひとつのプレーが雑になってしまいました。
あらかじめ狙っていた場所ではなく、相手が対処していた部分にボールが行ってしまったかなと思います。
ーー早稲田大学3年生の秋重選手がチームに加わりました。まだ現役大学生、面白い試みですね。
伊東:私はKUROBEに来る前に母校の早稲田大学で男子の指導をしていたのですが、その当時からよく知っている選手です。
非常に良い選手だなと思っていました。それでお声がけをさせていただきました。
Vリーグで経験したことを彼女が大学に持ち帰って、またそこで成長できれば良いなと思います。
そういうバレー界の発展につながる取り組みは大学に限らず、高校からでも良いと思います。バレー界全体の選手を育成するシステムのひとつになるかもしれない。
彼女はまだ3年生で授業もあります。木曜日の夜にこちらに来て、金曜日に一緒に練習して土日が試合です。
そういう状況ですからなかなか実際に合わせる時間は少ないのですけれども、普段から情報共有をしながら、練習の映像も共有して、最後はコートの中でコミュニケーションを取ってやっています。
彼女は非常にモチベーションが高い選手です。もっと上手くなりたい。その経験を大学に持ち帰って恩返しをしたい。そういう気持ちを強く持っています。
レベルの高い場所を経験して、そこで(お客さんではなく)みんなと一緒に勝ちたいという気持ちを持って取り組んでくれています。
うちのチームの選手たち、僕もそうですが、彼女の前向きな気持ちが大きな刺激になっています。

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