2024-01-19 08:00 追加
トヨタ車体・鴫原ひなた主将「今日は通過点が高くブロックに当たっても指先への打ち方ができた」PFU・志摩美古都「後半競った場面で点数を取れないのが今シーズンのダメなところ」V1女子会見
SV女子
●高橋悠監督
今日の試合の背景としては、PFUさんを相手に1レグ(3-0でトヨタ車体)と皇后杯(3-1でPFU)と戦っていく中で1勝1敗でした。
皇后杯に関しては相手に常に主導権を握られてしまうという悔しい敗戦でした。
また(PFUの地元である石川で能登半島地震があり)現地の状況は非常に厳しく、試合に向けてメンタリティ、コンディションが作りづらい状況の中、試合を戦うという決意をしたことは対戦相手として感銘を受けました。
高相(みな実)キャプテンを筆頭に立ち向かう勇気は我々も勉強なりました。
しかし我々もそれに受け身に立つのではなく、太刀打ちする側としては、全力で戦うことが恩返しというか、そういったものを受け入れて戦うことが大事なことだと思いました。
バルデスメリーサ選手がいい状況で、ブロックもディフェンスもなかなか触れられない状況で決められ、フロアディフェンスとして非常に苦しかったです。
そこをいかに通さないようにするために、ブロックをスイッチしました。(相手のレフトを守るファンヘッケ選手をライトで守るようにスイッチ)
サーブも工夫し、ライトを使わせないようにして何とかしようとしました。
そのあたりも状況を読みながら PFUさんが対応されている中でこういった難しい試合展開になったと思います。
その中でアクシデント(ハッタヤ選手が交代)も我々にあったものの、そこは切り替え、最後まで戦えたのが 3-1という試合結果に繋がりました。
選手は頑張ったなと思います。
――大川愛海選手の評価について。
高橋:ブレイクフェーズで一番機能したのが大川選手とファンヘッケ選手がS6、S5で2人がフロントにいるゾーンの時です。
大川選手は2年前のケルシー(ロビンソン)選手一緒にプレーした時はオポジットとして活躍していました。
その辺りの彼女のストロングポイントというところも活かしながら、うまくブレイクができました。
大川選手も高さがありますが、さらにその上をメリーサ選手に打たれていたので、さらに身長のあるリゼ(ファンヘッケ)選手を、そこにマッチアップを兼ねてブロックチェンジをしました。
サイドアウトをいかに防いでブレイクに繋げられるかというところです。
そのブレイクフェーズのところでもう少し幅は欲しかったなというイメージがあります。
トランジションアタックも相手のブロックの高いレフト側のゾーンしか使えていませんでした。
その辺りはオポジットをやっていた時の大川選手のいい状態でのイメージというところを(セッターで新人の)高佐選手が多分把握してないと思います。
その辺りをもう少し明日落とし込んでいき、ブレイクシーンで幅を利かせて、オフェンスを活かし、得点取れたらという反省はあります。
――S1でもライトを打っているレフトから打つが苦手な印象のファンヘッケ選手をブロックチェンジでレフト(相手側のライト)に置いたのはそちらの方が作戦として勝っていたからか?
高橋:トランジションまで持っていけないとなると、ファンヘッケ選手に集めることもできないです。
まず相手のサイドアウトを防ぐというところが最優先です。
そうなった時に相手のライトに高いブロックを当てるという戦術を取りました。
――サーブについて。序盤はリベロにとらせても問題ない感じで打っていき、途中から変えたように感じた。25点をマネジメントするようなイメージだったのか?
高橋:(PFUと今シーズン)3戦目というところで、まず1戦目の時に今日のような戦術を立てました。
皇后杯の時はレフトサイドがサンタナ(グトゥダリ)選手ではなくて高相選手キャプテンが入っている中で、そちらにプレッシャーをかけるサーブ戦術がフィットしませんでした。
1戦目の方が我々のブレイクが取れたというイメージが強かったので、最初の段階ではその形を取りました。
プラスとして少しパスが乱れると、ライトのオフェンスのクオリティが下がるイメージがありました。
(結果として)綺麗に間(ま)のあるようなAパスが多かったため、サーブが序盤で機能しませんでした。
その中でしのぎながらずっとついていきましたが、後半でリズムが変わらなかったら困ると思いました。
そこでサーブの作戦を立てている岡村(拓哉)コーチに少しチェンジしようと指示を出しました。
後半のサーブの集め場所を変えました。
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