2024-02-21 07:00 追加
セン両役者がコートに再臨。GSS東京・松尾由紀子「またちょっと戻って来ちゃいました」、森田英莉「自分の仕事はレシーブ。みんなに良いパスを出したい」 Ⅴ2女子
GSS東京 会見コメント
V女子
2月17日にサーラグリーンアリーナ(東京都)で行われたバレーボールV2女子、GSS東京サンビームズの試合後会見コメントをお届けする。
今季まだ未勝利と苦戦の続くGSS東京だが、付欣田、上沢沙織といったV1経験者に加え、東海大2年の光広のぞみがインターンのような形で加入し、爆発的な攻撃力を発揮。チームは盛り上がりを見せている。
17日のJAぎふ戦においては今季電撃復帰したセッター松尾由紀子(群馬→アランマーレ→GSS東京)がスタートコートに立ち、V2の歴史を知るファンを大いに沸かせることになった。
また、今季ここまでリベロとしてプレーしていた森田英莉をオポジットに起用する新布陣にもトライ。勝利には至らなかったものの、次に繋がる成果を見せた。
JAぎふ 3(31-29、25-13、25-20)0 GSS東京
■GSS東京サンビームズ
●松尾由紀子選手(セッター)
第1セット、いいところまで行って取りきれなかった。そこがちょっと痛かったですね。第2セット、第3セットは相手のペースに持っていかれてしまいました。
●森田英莉選手(オポジット/リベロ)
第1セットを自分たちがものにできていたら試合展開は変わったのかなと思いました。
後半にかけて集中力が欠けた部分が敗因になったと思います。明日はもう1回集中して頑張りたいですね。
ーー森田選手に。今季ここまでリベロでプレーしてきました。今日、オポジットに入って。
森田:そんなに多くのトスが自分に上がってくることは想定していなくて、あくまで仕事はレシーブだと思っています。
サーブレシーブをしっかり返して、ディグでボールを落とさなければ負けないと思いますし。
アウトサイドには東海大学から来てくれた光広がいますので、彼女に決めてもらうために、そしてミドルを活かすために良いパスを出すことが私の今週の仕事だと思っています。
特に第1セットはそれが上手く行ってサイドアウトを1回で取るケースも多かったと思います。
自分がこのポジションで一番大事に考えているポイントですね。
ーーここまでリベロとしてやってきた手ごたえは?
森田:今までのバレー歴でもそんなにリベロの経験があるわけではないのですけれども、スパイカーとして、その心情を感じることもできますし、後ろからの指示にも活かせます。リベロとしてはその部分を大事にしていました。
ーー良い試合はするけど1勝が遠いという状況です。
森田:やっぱり、どこか相手の方が1枚上手というか。
良い試合をしても勝てないのは詰めの甘さだったり、自分たちの練習に対する厳しさだったり、そういうところの差なのかなと感じています。
でも試合を重ねていくうちに、自分たちが目標にしている展開もできてきています。負け続けていますので、もう怖いものはないですし、思い切ってやろうと思っています。今日も当たって砕けろじゃないですけれども、とにかくやってみよう、と。チームとしては前向きに進んでいると思っています。
ーー松尾選手に。今季の選手登録を見て、「あれ?」と。
松尾:「また戻ってきたの?」と(笑)
ーーいや、そういう意味ではないです。ただ、びっくりはしました(笑)
復帰した理由や、今感じていることは?
松尾:私は「現役復帰」というよりは、セッターコーチのような立ち位置ですね。
若手セッター陣にやりながら教えるという役目です。ですので、自分がスタートから出てプレーするとかではなく、試合の時の声掛けとかゲーム中のトスワークのアドバイスとか、そういうことを伝えていけたらいいなっていう思いがあって、またちょっと戻ってきちゃいました。すみません(笑)
今日のスタメン出場は本当に自分でもいきなり感というか、チームが負け続けてしまっている状況だったので、なんというか、起爆剤になれればな、と。
ベテランとして少しでもチームを立て直せたらという思いでトスを上げました。
ーー復帰後にスタートで出たのは?
松尾:今日が初めてです。過去にさかのぼれば、2年前のアランマーレ戦以来ですね。
ーー作シーズン、色摩知巳選手(現コーチ)が仙台の地で230試合を達成しました。その時は元同僚として花束を贈呈されていましたね。現役復帰にあたって色摩コーチは何と?
松尾:最初に言っておきますが、まず、私はそこまで(230試合、Vリーグ栄誉賞相当)はやりませんので(笑)
色摩からは本当に一言です。
「怪我だけはしないでね」
と。
セッターはボールに一番触りに行くポジションですから運動量も多いですし。「本当に怪我だけはしないように」と言われたことが一番記憶にありますね。
ーー今日スタートセッターとしてコートに立った時の感想は?
松尾:全身に鳥肌が立ちました。緊張もしていたのですけれども、それを隠しても仕方ないですし「34歳でも緊張するよ」 っていうのはみんなに伝えないといけないなって。そしたら森田が「わたしも緊張してます」と(笑)
ーー年齢は強調しなくていいです(笑)
松尾:みんな試合では緊張します。けれども、それを良い意味での緊張感にできればなと思って。
それができたから第1セットは競った展開に持って行けたのかなと思っています。
逆に第1セットでちょっと頑張りすぎて、第2セットを持ってかれた部分もあったので、そこは課題ですね。
今GSS東京は少し負け癖がついてしまっているので、明日は1勝をもぎ取りたいなって思います。
ーー東海大学からインターン加入している光広選手の印象は?
松尾:頼もしいですね。でも、あくまで借りている状況だということも頭にはあります。
上げたボールはどうにかしてくれる信頼感もありますが、常にそこに上げてしまうと負担も大きくなりますので、上手く光広を活かせるようにしていかなければな、と。
森田もライトでいい仕事をしてくれています。
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