2024-04-02 22:44 追加
JVAが新ブランドローンチイベントを開催。新エンブレム、ユニフォームなどを発表。「龍神NIPPON」「火の鳥NIPPON」の愛称は廃止に
全日本代表 女子 / 全日本代表 男子
第2部では、川合会長とJVAアスリート委員会から委員長の柳田将洋選手、同委員の荒木絵里香氏、ゲストスピーカーとして、タレントでバレーボール競技経験者のパトリック・ハーラン氏とスポーツジャーナリストの生島淳氏が登壇。「これからのバレーボールに期待すること」をテーマにトークセッションが行われた。
現在も趣味でバレーボールを続けているというパトリック氏は「都内のスポーツセンターでは高齢の方も含め、さまざまな年齢層の方々がバレーボールを楽しんでいる。アメリカでは公園にネットを持ち込んで、その場で知り合った人同士で気軽にバレーをすることも。日本も気軽に楽しめる環境があれば」と話した。
バレーボールの魅力についての質問に対し、荒木氏は「それを語ると1時間くらい、いくらでも話せる。みんなとつないで、みんなで1点を取る、みんなで1勝を取るっていうのがいちばんの面白さでもあり、魅力」と笑顔を見せた。柳田選手は「中高とエースポジションだったが、自分ばかりボールを触ろうとすると、結果的に勝てない試合もある。荒木さん同様、つなぐ大切さを競技の中から学ぶ機会が多かった。逆に誰かを思いやってボールをつなぐとその相乗効果、呼吸みたいなものが少しずつできてきて、人間関係にも関わってくるのかなと。そのレベルでバレーボールって”人と人が通じ合う”というところに関係してるのかなと思う」とこれまでの経験から感じていることを語った。
生島氏はさまざまなスポーツを取材している立場から、「バレーボールは子どもの頃にテレビで観た1976年のモントリオール五輪から記憶があるが、自分の親も子どももテレビでバレーボール観戦するのが好きで、家族で観てきた。荒木さんが出場したロンドン五輪のメダルマッチを観ることができたのは本当に幸せだったし、今年のパリ五輪も頑張ってほしい」とバレーボールに対しての期待を述べた。
バレーボール普及のために、川合会長は「指導者は体罰、暴言などは絶対にやめて、楽しい競技だということを教えてほしい。子どもに何かスポーツをさせたいと思うとき、安心安全で人間力が育つバレーにと親が思えるようなスポーツにしたい。また、コロナ禍の無観客試合を経験した選手ならわかると思うが、ファンの方の応援が本当に選手の力になる。ファンの方もそのことを自覚して応援してほしい。母親がママさんバレーをやっていたことがきっかけで競技を始めた選手も多いので、ママさんバレーとも今後連携がとれたら」と多角的な視点から語った。
柳田選手は現役選手の立場から、今後への期待として次のように語った。
「バレーボールがすごく盛り上がってるので、これからバレーボールをやろうと志してくれる若い選手がたくさんいるのではないかと予想している。僕としてはそういった選手、小さい子、若い子たちが将来やっててよかったなと思えるバレーボール界にしていきたいなと思う。バレーボールのレベルはもちろん、バレーボールをこれから職業とするためには家族や応援してくれる人みんなが幸せになれる環境づくりも大事。そこに対して現役の僕も絶対できることがあると思うし、僕以外の選手もみんな責任を持って、このバレー界を全員でよくしていこうという気持ちがあれば実現するんじゃないかと本当に思っている。僕自身も責任を持ってそれに取り組みたいと思うし、人気があるからいいのではなく、そこに頼らない活動や行動をしていきたい」
また、荒木さんはOGや指導者の立場から、「私もバレーボールを通してたくさん勉強させてもらって、長く競技を続けさせてもらったので、その魅力を伝えていきたい。それとともに、今ここに来てくださってる方や配信で見てくださっている方は、本当にバレーボールが好きな方、バレーボールを愛してくれている方々が多いと思うので、皆さんで一緒に盛り上げて、魅力や素晴らしさをともに伝えていけたら」と語った。
このイベントの詳細はJVAのYouTube公式チャンネルで視聴することができる。
写真:北野正樹
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