2024-05-18 16:04 追加
石川祐希「僕の目標である”世界一”が来季は目の前にある状態。そこを勝ち取って優勝したい」 ペルージャ移籍発表会見コメント【詳報】
Others / 全日本代表 男子
――イタリアで9シーズン戦ってこられた中で、チームならではの文化やスタイルがあると思うのですが、その中でペルージャというチームに対するこれまでの大きな印象と、そのチームの中でこれから石川選手ご自身の持ち味のどんなところを生かしていきたいと考えていますか?
石川:ペルージャはもうずっとトップチームであり続けていますし、ペルージャはトップのみを目指すチームだと僕自身も考えているので、トップを掴むために僕はパフォーマンスしていきたいと思っています。ペルージャなどのトップチームは身長があって、パワーがあってという選手が多いですし、今までも多かったと思うんですけど、そういったタイプではないので、ディフェンスだったりテクニックだったり、そういったところを生かしてバランスを取っていきたいと思っています。また、身長がトップチームの中では低い方だと思うので、そういった選手でも世界に通用する、世界一になれるということを証明する大きなチャンスですし、それを証言するためにプレーしていきたいと思っています。
――ペルージャへの移籍に関して、いろいろ交渉などもあったかと思いますが、関係者の方々からどういうところを評価されたというお話があったのか。また、ご自身の中でここが評価されたんじゃないかと考えているところがあれば教えてください。
石川:僕の中では、 やっぱりオールラウンダーで何でもできるというところは、評価されたと思いますし、その中でもミラノでここ4年やってきて、リーダーシップをとって、チームの中心として戦っているというところがひとつの評価対象になったのではないかと思います。
点数を取ることだったり、レシーブをすることというのはスキルを高めればできることではあると思いますけど、リーダーシップを取ってチームの中心としてチームを指示したり、鼓舞したりというところは誰にでもできることではないと思ってるので、そういった経験値も含めて評価されたのではないかなと思っています。
――日本人選手で他にも海外でプレーする選手がたくさんいる中で、バレーボールの世界のトップというべきクラブにいちばん最初にオファーが来て、そこでプレーをするということに対して、どんな自負を持っていらっしゃるか、改めて教えてください。
石川:今までも加藤陽一さんがペルージャでプレーされていますし、優勝もしているので、その次とはなるんですけど、スタメンでずっと出続けてとか、MVPを取るということは特に日本人の選手ではいないので、そういったところを僕は目指してやっていきたいと思っています。また、海外にいろんな日本人の選手がいる中で、こうやって僕がトップのチームに行くことができれば、他の選手でもトップのチームを目指そうと思うことができますし、今バレーボールをやっている子供たちにも将来の大きな夢になると思っているので、そういったところも含めてやっていきたいと思います。
――2点お願いします。ひとつ目は、先ほどのお話と重なる部分もあるかもしれませんが、これまでのシーズンも非常に強かったペルージャに石川選手が加わることで、新たにどんなものをもたらしたいか。もうひとつは、先ほど日本のSVリーグからもオファーがあったということでしたが、このタイミングでは全く頭になかったのか、それとも結構悩んだ部分もあったのか教えてください。
石川:最初にSVリーグに関して言いますと、オファーがありましたし、 前以上に考えるようにはなりました。それはなぜかというと、外国人が2枠になっているから日本のレベルも間違いなく上がると思うし、その中でできれば面白いんじゃないかなと思っていたので、そういう発想はありました。でも、日本でプレーするのは感覚的なものになりますが、僕の中で「まだ違うかな」っていう思いがあったりとか…。イタリアで楽しくまだプレーできていますし、こういったトップチームからオファーをもらえるということは、今までの僕の経験上多くはないので、(今自分がこのオファーを受ければ)これからの子供たちとか、今の若い子たちはそういうオファーがもっと早くからもらえるかもしれない。今、日本の男子バレーの価値も非常に上がっているので、評価は高いですし、行きやすい環境にあると思いますけど、僕が今までやってきた中で数少ないチャンスなので、そこに挑戦というか、僕の目標を達成するために今回も決断しました。そっちの方が面白いとか、やっていて楽しいとかだけではなく、今回に関しましては、チャンピオンズリーグにも出られるので、チャンピオズリーグで優勝した日本人選手は多分いないので、そういった初めてのことに僕は挑戦したいと思ったので、今回の選択をしました。
ペルージャに関しましては、抜けたレオン選手がパワーだとかサーブだとか高さとか、非常に武器のある選手だったので、その代わりは正直難しいかもしれないですけど、点を取るとか決定率とか、そういった部分で彼より多く取ることは可能ですし、チームにいい影響を与えたいなと思います。また、僕は日本代表のキャプテンを務めていて、リーダーシップといった部分でも評価されてると思っているので、ジャネッリ選手がイタリア代表のキャプテンですけど、そういった選手たちと鼓舞しながら、僕のリーダーシップとか僕の経験も含めてチームにいい影響を与えられるように戦っていきたいと思います。
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