2024-08-16 22:41 追加
男子日本代表 フィリップ・ブラン監督「今大会の本当のターニングポイントはドイツとの第4セット」、南部正司強化委員長「若年層の育成にも取り組むことができたのは大きな成果」 今季総括コメント
全日本代表 男子
南部正司男子強化委員長と坂本將眞マネージャーのすばらしい仕事ぶりに心から感謝したいと思います。彼らは準備期間中、チームに最高のコンディションを整えてくれました。そして個人的には、自分の決断をいつも南部強化委員長に支えてもらっていると感じていました。あらためて感謝します。そして同じく、私たちをサポートしてくれた日本オリンピック委員会、ならびにAチーム、Bチームのプロジェクトを支えてくれたVリーグのクラブや大学の先生方にも感謝したいと思います。
またチームスタッフにも感謝しています。有能で仕事熱心、そして何よりもお互いを思いやることのできる方々と働くことができて幸せでした。私を「サポート」してくれたスタッフの友たち、ありがとう。カントクとして、これ以上の仕事仲間を望むことはできませんでした。チームを率いることは常に冒険であり、私は自分の仕事に情熱を持っています。そして、東京とパリの2回のオリンピックを共に経験させてくれた選手たちに感謝したいと思います。あなたたちが私を信頼してくれたので、育成においてもプロジェクトの指揮においても、私はその期待に応えようと努めました。
私はこれからも、日本代表チームのファンであるだけでなく、あなた方選手たちのファンであり続けます。あなたたちは皆、まだまだ多くのことを見せることができます。そして、スキルを伸ばし続けるためにオープンな心を保ってください。さらにプレーを楽しむことができるでしょう。
そして最後に、私に男子日本代表の監督を任せてくれた日本バレーボール協会に感謝します。川合俊一会長、役員および職員の皆さん、ご協力くださりありがとうございました。私たちの共同作業は本日をもって終了します。今回は決断のタイミングが合いませんでしたが、近い将来、また一緒に仕事ができる機会があることを願っています。
■南部正司男子強化委員長
2022年にフィリップ・ブラン監督が就任し、多くの皆さまに支えられながら、パリ2024オリンピックまで戦えましたこと、改めて感謝御礼申し上げます。
バレーボール男子日本代表チームは、昨年パリ2024オリンピック出場権を獲得し、本大会では東京大会以上の成績を残すことを最低ラインの目標とし、メダル獲得を目指して戦いました。しかし、最終順位は7位と悔しくも1点の重みを再認識させられました。この結果については真摯に受け止めなければなりませんが、この約3年でバレーボール男子日本代表チームは世界から名実共に注目されるチームになったと、自信を持って言えるようになりました。
ブラン監督はコーチ時代を含め8年間、バレーボール男子日本代表チームの強化に尽力し、戦術やテクニックなどをはじめ、数多くのスキルを世界のトップクラスに引き上げてくれました。2023年のアジア選手権優勝、ネーションズリーグにおいては2023年に3位、2024年に準優勝と2年連続で表彰台に上がり、パリ五輪予選では16年ぶりに自力でオリンピックの出場権を獲得しました。
またブラン監督との共同作業のもと、シニアチームを2チーム制にして選手層を厚くすることができ、さらに若手有望選手の合宿を行うなど、若年層の育成にも取り組むことができたのは、今後の男子バレーボール界にとって、大きな成果となりました。
写真:坂本清、唐木田真里子
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