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2025-01-26 06:00 追加

信州Ariesが接戦を制する。横田実穂主将「皆さんに良い表情を届けたい」、敗れたが輝いたJAぎふ・中尾千尋「何度もバレーをやめようと。続けて良かった」 Vリーグ女子

Vリーグ女子の結果

V女子

バレーボール2024-25 V.LEAGUE WOMENは1月25日に北ガスアリーナ札幌46(北海道)、軽井沢風越公園総合体育館(長野県)、上田市自然運動公園総合体育館(長野県)、岡山県津山総合体育館(岡山県)にて4試合を開催した。

軽井沢風越公園総合体育館(長野県)では現在首位のブレス浜松が東京サンビームズを3-0のストレートで破り、開幕からの無敗連勝記録を13に伸ばした。

上田市自然運動公園総合体育館ではホームの信州ブリリアントアリーズがJAぎふリオレーナと対戦。3-1で勝利を収めた。

直近4試合で1勝3敗と苦戦が続いた信州Ariesはホームでの挽回を心に期して試合に臨んだ。主将でセッターの横田実穂、得点源のオポジット王美懿(ワン・メイイ-)のサーブで序盤の主導権を握り2セットを先取する。

対するJAぎふはセッターを中尾千尋にチェンジして展開の打開を図る。第2セット途中からコートの司令塔を引き継いだ中尾は豊富な運動量とミドルを活かしたトスワークでチ-ムの活性化に貢献。オポジットのエース髙石明美やサイド陣も中尾のトスに応え信州Ariesから第3セットを奪取した。

サーブでもイニシアチブを取ったJAぎふは第4セットでも度々先行するが、信州Ariesはディフェンスに長けた高野夏輝を投入してコート内を修正。これが奏功し、信州Ariesが接戦になった第4セットをものにした。

今季は順位が伸びずに苦しんでいるJAぎふだが、第3セットでの挽回はさすがの一言。
「高さと攻撃力のある信州Ariesを相手に抑えるべきところは抑える、少ないチャンスをものにするという戦いはできた。第3セットからは被ブロックも少なくなり、新人の熊沢美月もしっかり点を取ってくれた」
と鈴木智大監督は語る。

対する信州Aries原秀治監督は
「第1、2セットは自分たちのやりたいことができていた。第3セットは相手のサーブに崩されブロックとディグの的を絞られたところがある。しかし、最後まで攻める気持ちを忘れずに戦ってくれた。明日に繋がる内容だった」
と試合後の感想を述べた。

敗れはしたものの、途中出場でチームに貢献したJAぎふのセッター中尾千尋は
「昨シーズンは(出番も少なく)苦しくて何度もバレーをやめようと思った。でも踏ん張ってやってきて出番をもらえるようになった、あきらめずに続けて来て良かった」
と試合後の記者会見で心境を話してくれた。

勝利した信州Aries横田実穂主将は
「良いときばかりではない、崩れたときにすぐに立て直せるチームにならなくては」
とレギュラーラウンドの先も見据えたコメント。
「たくさんのお客様に来ていただいている。いい表情でプレーしている姿を届けなければ」
とプロ意識の高さも感じさせた。

ブレーンに川口太一(元WD名古屋)を従えた気鋭・鈴木智大監督率いるJAぎふが逆襲するか。原秀治監督、成田郁久美コーチのオリンピアンコンビが率いる実力の信州Ariesが再度ねじ伏せるか。さらなる激戦が予想されるGame2も楽しみだ。

他会場ではフレストリーヴズ熊本が倉敷にストレート勝ち。過去、得点王にも輝いた入江彩水が21得点と活躍した。

長いトンネルを抜けたヴィアティン三重はアルテミス北海道を圧倒。勝利数を5に伸ばしている。

ブレス浜松(13勝0敗 ポイント39)
仙台(10勝4敗 ポイント33)
信州Aries(9勝4敗 ポイント25)
カノア(10勝6敗 ポイント31)
フォレスト(8勝5敗 ポイント22)
倉敷(9勝8敗 ポイント27)
JAぎふ(6勝7敗 ポイント16)
VT三重(5勝8敗 ポイント14)
東京(4勝9敗 ポイント14)
広島(2勝12敗 ポイント7)
アルテミス(0勝13敗 ポイント0)

撮影 堀江丈

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