2025-02-06 12:40 追加
シーズン4勝目。勝てなかったチームが新時代の扉を開ける。アランマーレ山形・工藤真帆「オールスターは学びの場だった」、木村友里主将「群馬とはお互いに特別な意識があったと思う」 SV女子
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翌日のGAME2もアランマーレ山形が群馬に勝利した。群馬は第2、第3セットを奪取し、第4セットも先行していた。流れは群馬だった。何が状況を変えたのだろうか。
ジュニアチームの監督も兼任し、チームではベテランの域に入る柳沢紫子選手は以下のように話してくれた。
「今日は終始、苦しい展開ではあったのですが、どんな時でも目を合わせて戦うことができました。やはりメンタルというのが大きかったと思います」
柳沢はリリーフサーバーで起用され、苦しい場面で度々チームを安定させた。
「いつも通りのプレーをすることが、チームにとって一番なんですよね。私がいつも通りのプレー、練習通りのプレーをすることが、チームに安心感をもたらすのは間違いないと思っていて。サービスエースとか狙いたい気持ちもすごくあるんですけれども(笑)。まあそれよりもいつも通り、練習通りのプレーをするっていうところが大事なんだろうな、って」
「みんながアップアップしている時に、私がパッと入って、いつも通りのサーブを打って、いつも通りのレシーブをすれば絶対今日みたいな展開になるっていう自信があります。ですので、特別変わらない、いつも通りのプレーをすることを心がけました」
外国籍選手との融合を掲げるネオ・アランマーレ。その鍵になるであろうオレクサンドラ・ビチェンコ、愛称サーシャはブロック3本を含む28得点で4勝目のPOMに輝いた。
「チームメイトの皆さんにとても感謝しています。チームメートと一緒に頑張って、それを皆さんに見せることができた。バレーボールは一人ではできません。どれだけ自分が頑張っているか、どれだけチームワークで貢献できているか、どれだけ皆さんがサポートしてくれているか。コートの中も外の皆さんも一緒に戦うことができた。だからとても良い試合ができました」
着実に勝利を積み上げることができるようになったアランマーレ。次の目標はホームでのSVリーグ初勝利だ。
そのことを北原監督に問うと柔らかな笑みとともに答えてくれた。
「V2時代はホームで勝率がすごく高くて、リラックスした雰囲気で良いプレーが出せていました。でも今はホームで勝利、ホームで勝利と硬くなっているところがありますね。ホームの力を自分たちの力に変える。そこにフォーカスして頑張りたいですね。ホームでまず1勝というのが選手たちの今の合言葉です」
いくばくかは苦笑いの部分もあったであろう。次から次へと超えるべきハードルが北原勉監督とアランマーレ山形の前に立ちふさがっている。
しかしその悩ましさこそが、我々の愛するバレーボールの正体なのかもしれない。
取材・文・撮影 堀江丈
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