2025-02-27 08:00 追加
「やばいかも」決定率9割を叩き出した野中瑠衣が違和感を覚えたスパイク。「どんな時もやり方があるんだなって」 SV女子
SV女子

去る1月末、石川県でリーグのオールスターが開催された。
野中は「TEAM NICHIKA」の一員としてオールスターに出場し、華のあるプレーヤーとしてその名前が各種メディアに載った。
バレーボールの課題として、現行のファンだけでなく、その外にいかに認知させるかという大きな命題がある。オールスターはその機会に他ならない。
リーグとはまた違った大舞台は野中にとって転機になったのだろうか。
オールスターで得られたものは?の問いに対して、野中は
「”とり野菜みそ”(オールスターの景品・試合会場はとり野菜みそBLUECATS ARENAで行われた)ですね」
と茶目っ気を見せた。
もしかしたら、その質問は予想の範囲内にあったのかもしれない。軽やかにジャブを放ちながら野中は本題に答えてくれた。
「同年代も多く出場しました。パッションがある選手が多くて…でも、それだけじゃなくてみんないろいろ考えているんだなって感心しました。自分のチームのこともそうですし、SVリーグ全体を盛り上げようとしている感じがすごく伝わってきました」
野中瑠衣は特徴のある大きな瞳を輝かせて言葉を続ける。
「私もその一員になりたいというか。こういったホームゲームもそうですし、もっとたくさんの方に試合を見に来ていただきたくて。SVリーグには可能性がありますし、リヴァーレもすごく魅力のあるチームです。リーグを盛り上げる。プレーと共に、そういった活動も頑張っていけたらと思っています」
Astemoリヴァーレ茨城の本拠地であるひたちなか市。そのターミナルである勝田駅のロータリーには今季より柱1本1本に各選手のラッピングが施され、試合に訪れたファンだけでなく、市民の日常生活の中で認知度を向上させる役割を果たしている。
まずは知ってもらう。次に見てもらう。そしてファン、サポーターになってもらう。チームが地道な努力を続ける中で、野中瑠衣もまた一つの役割を背負っている。
最後に、中谷宏大監督の言葉で記事を締めたいと思う。
「野中の”自分がリーダーになってやっていくんだ”という自覚は日を追うごとに強くなっています。昔は少し言葉が先行していたのかもしれませんが、そこに力が追い付いて来ている。今年チームがもう一歩上に行くために、言葉だけでなく、その言葉に重みをもたせるためにもプレーでどれだけ引っ張っていけるか。そういった気持ちの現れが見えます。まだそこがちょっと空回りしてしまう時もあるのですが、本当に一歩ずつしっかり前に進んでいると思います」

取材・文・撮影 堀江丈
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