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インタビュー

2025-03-23 08:46 追加

そして三重の希望になった。ヴィアティン三重・浅川希 V女子

V女子

■浅川希主将へ寄せて

西田誠監督: 本人から今年は覚悟のシーズンだと話を聞いていました。今季、改めて自分の去就を考えた時に、すっきりと引き際を決めることができたのはある意味良かったのではないかと思います。
去年のような成績だったら、やっぱりどうしても辞めにくいとか、心残りもあるんじゃないかなと思うのですけれども、ある程度は満足するシーズンを過ごせている。勝ち数だけではなくて、バレーボールへの取り組みもそうだと思います。自分が一生懸命やることで周りがついてきてくれるし、そういうチームの雰囲気になっていったっていう充実感もきっとあるんじゃないかと思っています。
この3シーズン、Vリーグに所属しました。浅川はうちでは1番キャリアを持った選手ですが、じゃあ浅川が必ずしもスタメン確定の選手かというと、身長も高いわけではないですし、上から打てるわけでもない。そういう意味ではいつだって常に若手のフレッシュな選手と戦ってきてました。
浅川はその中で必ず開幕でスタメンを掴み取ってきた選手です。今年もオポジットにコンバートをして、結果を出しています。その浅川の姿勢を他の選手は見習って励んで欲しいと思っています。

森谷友香選手(山形県出身):のんさん(浅川選手)は、アランマーレ山形にいたこともあったので、山形かぶりというか(笑)。自分はヴィアティンに入った時、知り合いもいなくて戸惑っていたのですが、そんな時に話しかけてくれたのがノンさんでした。
チームが苦しい時に「自分はノンさんについていくんだ」って思ってずっとやってきました。ノンさんはチームを勢いで引っ張るというより、縁の下の力持ちというか、そういう形で支えてくれています。練習でもプレー中でも自分のことを気にかけてくれて「もっと落ち着いて」とか(笑)。冷静にチームメイト一人ひとりを見て、的確な言葉がけをしてくれます。ノンさんが引退してしまったらどうなるんだろうという不安も少しありますし、ノンさんがいなくなるのはすごい寂しいなって。でも、ノンさんが18年間やってきたバレーボールをヴィアティンで終える。その時に自分たちが関われるのはすごく素敵なことだとも思っていて。最後に悔いの残らないバレーをしてもらえるように、自分もやれることを精一杯頑張ろうと思っています。

長田詩夏(同じ企業に勤務):ノンさんとは家族より長い時間一緒にいます。自分がヴィアティンに来た時に、ノンさんも同じタイミングで入ったので同期みたいな感じでした。最初はあまり話してくれなくて、怖い先輩なのかなと思っていたのですけれど(笑)、今はプライベートで遊ぶことも増えたし、途中で自分が働いている会社にノンさんも来ることになったので仕事も一緒やし、バレーも一緒。常にノンさんが近くにいるのが当たり前みたいな感じでした。
バレーの話も、プライベートの話も、ずっとノンさんが相手だったというか。だからまだノンさんが引退して行動が別々になるとか全然想像がつかなくて。
Vに参入した1年目も、去年のしんどかった時も、自分のメンタルを保ってくれたノンさんやったんで。ノンさんがいなかったら多分自分の方が早くヴィアティンを辞めて、バレーも離れていたかもしれない。
まだ試合があるのでノンさんには最後まで頑張ってもらわないと。
そして、感謝しています。

撮影 堀江丈

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