2025-03-21 21:30 追加
ついに初勝利、群馬グリーンウイングス・齋藤真由美監督「全ての歯車が噛み合った試合だった」、道下ひなの「自分の想いにやっと届いた」 SV女子
SV女子
●角谷未波主将(セッター)
今まで苦しい試合が続いていたのですが、今日ついに初勝利を掴みました。選手全員の勝ちたいという思いとスタッフが一体感を持って今日の試合に臨めたところがすごく良かったと思います。
今まで落ちていたボールが今日は繋がって、その思いを最後にスパイカーが決めて切ってくれたのが勝因です。本当に嬉しいの一言です。
――この2日間、本当にボールが落ちない、繋ぎの良さを強く印象として持ちました。何が良くなってるのか?
角谷:対策練習もしてきましたが、やはりブロックとディフェンスの関係性がこの試合ではすごく良かったと思います。ボールが抜けたところにしっかり後ろからディフェンスで対応できた。
気持ちの部分もすごく大きかったなと思っています。
絶対に落とさない、拾ってやるという一人ひとりの強い意志がボールに伝わっていたと思います。それから相手を観察するところも含めて、対応力がついてきている、成長しているなと感じています。
――次節への意気込みを。
角谷:今日勝ったことによって、チームにも私自身にも良い経験になりました。トスの配分、トス回しでも勉強になった2日間だった思っています。この流れではここにトスを上げればこうに決まるんだと試合の中で実感しました。
次節に向けて良いところは伸ばしつつ、あらためて自分を含めてチームの課題が伸びしろになるように前向きに捉えていきたいです。
次は自分たちのモチベーションが高まった状態で臨める2戦になります。気持ちを緩まさずに、次節は2連勝できるように全員で頑張りたいと思っています。
――勝てなかった時期の苦しさは?
角谷:チームを勝たせることができない自分の無力さを感じていました。一番ボールを触るポジションでもありますし、みんなの顔が見える場所です。実力不足や無力さに自信をなくすことも多々あったのですが、チームメイトだったり、スタッフのみんながいつも支えてくれたので今日の結果になったと思っています。
●髙相みな実選手(アウトサイドヒッター)
勝利の瞬間、チームメイトと一緒に、会場中が涙を流す光景を目の当たりにして、本当に素晴らしいチームだなと改めて思いました。
――この勝利で群馬が得たものは?
髙相:やっぱり実際に勝つまでは「勝ち方」が見えなかったと思います。新しいリーグに入って、36試合を重ねてきて、ずっと負けが続いてきて…自分たちの勝ちパターンは何なのかと全員が模索してきました。今回、勝利したことで自分たちの良さを再確認できた試合になりました。今後どういう戦い方をすれば自分たちの勝ちパターンになるのか、どういうことをしてしまったら負けに繋がってしまうのか、改めて全員で認識できたと思います。
今までの試合はサイドアウトが何回か取れないと慌ててバタバタしていくケースが多かったのですが、1本やられても「次にサイドアウトを取ろう」と全員で意思統一ができるようになっています。その部分も大きかったと思います。
――高相選手はそういう素振りは絶対見せないのですが…ここまでの戦いに対してトップカテゴリーを知っているゆえのもどかしさもあった?
髙相:チームへのもどかしさというのはないです。自分のプレーで「ここの1点を取れていれば勝ちにつながったな」という反省はここ何試合かありました。みんなが自分に託してくれる。最後まで仲間を信じてここまで戦ってきて良かったです。
――前日からの試合の流れについては?
髙相:ディグアタックのところでのポイント、ブレイク率が高かった印象です。攻めるところは攻める、リバウンドとかつなぐところはつなぐ。そのことがチームとして共有できていたのが良かったと思います。自分たちの勢いとか元気も今日の勝利につながったと思っています。マッチョさん(齋藤真由美監督)がよく言ってますが、「頭は冷静に、ハートはエンジン」という姿を残りの試合、全員で出し切っていきたいですね。最後の岡山シーガルズ戦でチームが一番強くなっている、その状態で今シーズンを締めくくりたいと思います。まだチームはこれからも伸びていくと思っています。
(髙相選手、胸の前にハートマークを作る)
●道下ひなの選手(ミドルブロッカー)
トップカテゴリーでみんなと勝利を掴みたいという自分の思い描いていたものにやっと届くことができて本当に嬉しいです。正直、辛いことの方が多シーズンですけれども、この瞬間のために36試合を積み重ねてきて本当に良かったなと。試合後はそう思いました。
――念願が一つかないました。この先は何を目指したい?
道下:このメンバーであと少ししか一緒にプレーができない。今シーズンあと何ができるかって言ったら、残りの試合を全部勝つ気持ちで挑むことだと思います。それぞれの選手がコートで何ができるかを考えて、しっかり体現しないといけないと思っています。1勝が掴めて今はすごく嬉しいですし、安心じゃないですけどもちょっと満足した気持ちもどこかにはあったりすると思います。でもここから2勝目、3勝目。今日の勝利から「勝ちを掴んでいけるぞ」という自信につなげていかないと。これからの練習や試合で全員がその意識でやっていくことが必要だと思っています。日々の練習から頑張りたいと思います。
●白岩蘭奈選手(オポジット/アウトサイドヒッター)
ホームゲームで勝てた。本当に意味のある1勝だったと思います。
――前日の試合では途中出場で活躍。それがGAME2への伏線にもなったと感じています。この2試合の感想を。
白岩蘭奈選手:そうですね。前日のゲーム内容から「勝ち目があるな」という試合でした。手応えは全員が感じていたと思います。今日はチーム全員が自分の役割を全うできた結果かなと思います。
――今後どういうプレーでチームに貢献していきたい?
白岩:良い場面でも苦しい場面でも、チームの雰囲気を変えるきっかけになるプレーを常にやっていきたいと思っています。
――次節へ向けて。
白岩:1勝することが今シーズンの目標ではなかったし、ゴールでもないと思っています。ただ、このタイミングで1勝をあげられたことに対しては、本当に意味があることだと思いますし、次につながる勝ちだと思っています。これからの戦い方、自分たちがどういったプレーをするかということが、残りの試合では大事になってきます。これで満足するのではなく、ここがゴールじゃないっていうことを、チーム全員でもう1回、向き合ってやっていければと思います。
●林田愛佳選手(ミドルブロッカー)
苦しい時間がすごく長かったのですが、その期間を選手、スタッフ、ファンの方々を含め、全員で諦めずに頑張ってきた成果が今日の1勝だと思っています。この1勝で満足せず、また次に向けて頑張りたいと思います。今日はいい一日になったなと感じています。
――いつもコートの中で元気な林田選手ですが、この2日間は本当に気迫に満ち満ちていると感じました。この2戦、どういうことを成し遂げたいと思っていましたか。
林田愛佳選手:いままでも勝つ気持ちで取り組んではいたのですが、個人としてはなかなか試合に出れない、ユニフォームを着ることができないことも多くありました。そんな時も、みんながすごく温かい言葉をかけてくれて。自分が試合で「あっ」と思ってしまうような場面でもコートの中と外、スタッフの方々も含め、本当にいつも支えてもらっていると感じています。
だから昨日、今日は自分がやってきたことを全て出し切るんだという気持ちがありました。それから、頑張るというよりは試合を楽しむという気持ちでこの2日間は臨んでいて、実際しっかり楽しめたと思うし、やっぱり一人じゃないんだなって…。
本当に全員に支えてもらってるんだということをすごく感じた2日間になりました。
――最後、勝利を決めるボールが回ってきました。どんな気持ちで打ち込みました?
林田:前日は終盤に角谷主将が託してくれたのに、ミスを出したり、シャットされてしまって。それで勝てなかったというのがあって。でも、またトスを持ってきてもらえて、今度こそ決めたいという思いがありました。
今日はみんなが本当に粘り強くレシーブしてくれたり、ディフェンスを返してくれたからこそ、自分が打てる場面がすごく多かった。みんなの思いを背負っているというのは大げさかもしれないですけれども、本当に一球一球すべて決めたい、決めるぞっていう気持ちで打っていました。
●アリョーナ・マルティニューク選手(オポジット)*席の都合上、5選手とは別途会見
まず、この勝利をみんなで喜び合いたいと思います。本当に価値のある勝利だと思います。この日のためにこれまで本当に一生懸命練習してきました。やっと今日こういう結果が出て、本当に嬉しく思っています。
――今日の自分のプレーについては?
アリョーナ:バレーボールはチームスポーツです。自分だけではなく、本当に今日は時計の部品が全て上手くはまったような試合でした。みんなで良いプレーができたので勝てたと思っています。
――初勝利まで、少し時間がかかりました。そのことについては?
アリョーナ:長い時間かかりましたけれども、その間ずっと、本当に私も含めてチームみんなが毎日一生懸命練習してきました。
いつか勝てるだろうと思ってたんですけれども、なかなか勝てない日々が続いてしまいました。今日は勝利でみんな泣いていたんですけれども、実は私は涙が出ませんでした。というのも今日は勝てる試合だなと思っていましたし、自分の中で勝つ予感があって…ああ、その通りになったなって。まずはその気持ちが大きかったです。
撮影 堀江丈
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