2025-03-21 07:00 追加
東レ静岡・李博「藤井のトスの速さぐらいのスピードで新が私に預けてくれたので、迷いなく打てた」 SV男子
SV男子
●阿部裕太監督

重要な試合で勝てなかったことはまず悔しいです。
試合内容では簡単なプレーのミスで相手に流れを持っていかれたのが反省点です。
修正して明日勝てるよう頑張りたいと思います。
――アウトサイドヒッターの起用を楠本(岳)と(フランチェスコ)レチネ選手、藤中(優斗)と小澤(宙輝)選手で2人交代の形だった。攻守のバランスを考えたものか?
阿部:基本的にはそのイメージです。
当然ペアで代えるのが目的ではありません。
両選手の数字や状態を見ながら代えていき、今日はたまたまそういう起用になりました。
――後半藤中選手がサーブで連続ブレイクをしたが、怪我で離脱が多かったアウトサイドヒッター陣のコンディションは戻ってきているか?
阿部:個人の調子は徐々に上がってきていると思います。
今日はアウトサイドヒッターのスパイクの数字があまり良くありませんでした。
要所である意味ごまかしながら、この局面では誰がフロントにいた方が良いかを考えながら起用していました。
全員がもう少し数字を上げないと、いずれにしても勝てないと考えます。
スパイカーだけでなく、セッターも含めて考えていかなければならないと思います。
――第4セットを盛り返した要因は何か?
阿部:新のトス回しで李の速いクイックが1本決まり、相手に印象付けられたことが他のスパイカーが活きるきっかけになりました。
逆に見ていくと、サーブレシーブ(レセプション)がある程度返り、Aパスからクイックが使えました。
Aパスの状態になれば相手ブロッカーにもそのイメージが残り、良いテンポのバレーボールができたと考えます。
――第5セットでSTINGS愛知の関田選手がデファルコ選手にボールを集めたゲームメイクについてどう思うか?
阿部:関田選手は日本トップのセッターです。
重要な局面やラリー中はエースに上がることをチームとして理解しないといけません。
関田選手のモーションはアウトサイドに上がるとしても、ブロッカーの最初の一歩を遅らせる技術が高いです。
相手の攻撃やポイントゲッターを理解し、状況に応じてブロックディフェンスを工夫する必要があると感じています。
――監督として初めてメモリアルマッチを迎えて考えたことは何か?
阿部:全試合重要ですが、試合前から思いが入る試合は多くない中で、選手たちも1本1本にエネルギーを込められました。
ただ、勝負の局面で藤井を新やチームのプレーに重ねると、藤井はミスを恐れず、プレッシャーがかかる場面でもバレーを楽しむ強さがありました。
軽い楽しさではなく、勝負の局面を楽しみながら乗り越える強さが今のチームには足りません。
2年経っても彼を思ってこれだけの試合ができるのは彼の残した魂です。
試合をやりながら感じていました。
今日だけでなく、これからも生き続けていくと思います。
彼を皆が追い越した時、彼も笑ってくれると思うので、そこを目指してやっていきたいと考えます。
写真:黒羽白
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