2025-03-29 08:01 追加
SAGA久光スプリングス・栄絵里香主将「アウェイでは自分たちの時間を作っていくことが大事」、深澤めぐみ「一番の役割は点を取ること」 SV女子
SAGA久光スプリングス 試合後コメント
SV女子
3月22日、23日小松総合体育館(石川県)で開催されたバレーボールSVリーグ、PFUブルーキャッツ石川かほく対SAGA久光スプリングスの試合後会見から、SAGA久光のコメント(GAME1)をお届けする。
3月22日 PFU 0(23-25、22-25、22-25)3 SAGA久光
■SAGA久光スプリングス
●栄絵里香主将(セッター)
久しぶりのアウェイ戦になりました。先週まではホームでたくさんの方に応援に来ていただいて、やりやすい環境で試合ができていたのですが、今週から2週連続でアウェイが続きます。まずはアウェイの空気感に飲まれない、チームとしての勢いをしっかり出していくという気持ちでゲームに入りました。
前半はPFUさんの展開でした。オフェンス力が高いチームでパスが入ったら攻撃の展開が速いチームなので、そこにちょっと対応ができてなかった部分もありました。中盤からは相手に対応しつつ、自分たちの攻撃のリズムを作り出せたのがすごく良かったと思います。崩す場面は多々あったのですが、サーブにはまだ課題があるので、もう一度全員が見つめ直して、明日もエネルギーを出して戦っていきたいと思います。
――今日のトスワークについては?
栄:プランニング通りというか、点数を取りたい場面だったり、託すところではしっかりスパイカーに託すことができたと思います。その中で散らせるところは散らして、終盤のマークが厚くならないようにということも意識してできました。ミドル陣もコーチング含めしっかり貢献してくれて、良い展開が作れたと思います。
――渡邊彩選手とのコンビはいかがでしょうか。今日は序盤に数字が出ていませんでいたが、最終的にはしっかり合わせることができていたと思いますが。
栄:渡邊とはお互いの感覚だったり、フィーリングを確かめながらゲームの中で合わせていくことが多いですね。入るスロットも、コートの中でコミュニケーションを取ってやっています。仮に前半決まらなくても、後半でためらうことなく思い切って使える。感覚のマッチに対しての自信を感じます。今日も後半数字が伸びてきました。すごく良かったと思います。
――じわじわと順位も上がってきて、勝ち方を知っているチームならではの強さが出ていますね。
栄:中堅がしっかりとチームの軸に成長してきてくれている。そこがチームとしての強みになっているのかなと感じます。バランスも良いですし。攻撃では点を取るべき人がしっかり点数を取る、西村を中心にディフェンスも確実に仕事をしている。シーズンを追うごとにそれぞれの役割が明確になってきていますね。
でもやっぱりふとした時に、簡単なミスが出てしまっていますし、先週の試合でも…上位対決だったのですが、あと少しで勝てるゲームを落としてしまいました。まだまだチームとして甘いところはあるので、チャンピオンシップ出場は決めているのですけれども、ここからの戦い方が勝負だな、と思います。
上昇ムードに乗るだけではなくて、一人ひとりが「優勝する」ことを意識してやっていけたら、さらに強くなっていくと思っています。気を引き締めて戦っていくところだと思っています。
――アウェイについて言及されていますが、そこについて感想を聞かせてください。「ホームの応援が力になる」という言葉は以前からよく聞いてきましたが、今季は「アウェイ」という側面について話をされる選手が多くなっているなと感じます。SVになって変わってきた部分でしょうか。
栄:私が入団した当時はホームアンドアウェイがあまりはっきりしていなかったというか、ホームであろうとアウェイであろうと一定の応援があって、音響も自由に使っていいですよという中で試合をしていました。Vリーグ後半からSVリーグに移っていく中で本当にホームチームが有利な戦いになると言いますか、応援がホームチーム寄りになってきていますね。
アウェイでやっている中で、自分たちが得点をした場面では会場が「シーン」となっていたり。決まったのに、え、私たちの得点なのかな?と戸惑ってしまうことも多いです。逆にホームの時は自分たちがミスしても「ガンバレ」という応援に溢れていたり。
本当にアウェイの中での戦いにくさを感じます。コートではたくさん声を出す、アクションを起こす、円陣も少し長めに作って、自分たちの時間を作ってっていくことが大事になるのかなと思います。
●深澤めぐみ選手(アウトサイドヒッター)
今日の試合は自分たちがサーブで攻めて、相手をCパスにして、それを切り替えして得点にすることを考えて試合に入りました。展開的には良かったのかもしれないですが、もう少しサーブでプレッシャーをかける本数を増やせたらと思います。中盤で追いつかれてしまうという課題が今回も出てしまったので、そこを修正して、チーム総力戦で頑張っていきたいと思います。
――中盤で詰められてしまう原因は?
深澤:自分たちの中でどこか気が緩んでいるいうか、「いける」というような気持ちが隙を生んでしまうのかなと思います。相手も当然勝ちたいと思っているので、その隙を見せてしまうと押されてしまう。最後まで隙を見せない戦いをやっていきたいです。
――今季の自身の手ごたえは?
深澤:今シーズンのスタートから、私の役割は「点数を取ること」でした。それをぶらさないようにやってきていますが、先週のNEC川崎さんもサーブで私を集中的に狙ってきました。そこから崩れてしまったところもあるので、点数を取るという役割は一番に持ちつつ、周囲にも点数を取らせる選手に成長していけたらと思っています。
――入団した頃に比べて少し考え方が変わってきている?
深澤めぐみ:入団当時はもうなんか「全部やらなければ」みたいな感じでした。パスもきちんと返さなきゃいけない、点数も取らなきゃいけない。その気持ちが強くて、パスを弾いてしまったら、そこで慌ててしまって「あ、次はどうしよう」みたいにあたふたするところが多かったですね。
最近はミスが出てしまった後も落ち着けるというか、仲間のみんな声をかけてくれたり、自分の気持ちでも切り替えができて「次に点数を決めて取り返すぞ」という気持ちの余裕もできたかなと思います。常にそういう気持ちで向き合えるようにしていきたいですね。
――残りのレギュラーラウンド、チャンピオンシップに向けての抱負を。
深澤:勝ちたいっていう思いは本当に強くあります。皇后杯は準優勝だったり、私が入団してからなかなか一番を取れていません。勝ち切るために、自分自身もっとやっていかなければいけないことがあると思っています。そこを徹底しながら毎日を頑張りたいです。本当にチーム総力戦でそれぞれの良さを引き出し合うバレーをして、最後は勝って笑って終わりたいと思っています。
栄:誰が出ても勝つチームにしていこうと監督から常々言われています。チャンピオンシップ出場は決まっていますが、そこに向けて一人ひとりが気持ちもプレーもしっかり上げていくことが必要だと思います。最終的な目標は優勝になりますが、勝ち続けないとその舞台には立てない。まずは先を見すぎることなく、目の前の1戦だったり、1セットをしっかり取り切っていくことが、最終的に優勝につながっていくと思います。これからの戦いでその準備をしていけたらいいかなと思っています。
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