2025-03-29 08:01 追加
SAGA久光スプリングス・栄絵里香主将「アウェイでは自分たちの時間を作っていくことが大事」、深澤めぐみ「一番の役割は点を取ること」 SV女子
SV女子
●酒井新悟監督
PFUさんはサーブも強いのですが、ハードヒッターが多いチームです。そういったスパイカーに対して、私たちがしっかりとマークして仕留めていくことが必要です。そして何よりブロックが良いチームなんですよね。チームとしてのブロックランキングも2位。特にタットダオ・ヌクジャン選手と細沼綾選手。個人ランキングでも2人は上位に来ているので、そういった選手に仕事をさせないことを心掛けて試合に臨みました。
結果として相手のハードヒット、ハイボールに関しては、ある程度うちのブロックアンドディグが機能したのですけれども、クイックと時間差といったところに対して、相手に決定打を多く出されてしまいました。それとやっぱり、ブロック力に苦戦しました。フォローが甘い部分もありましたけども、被ブロックが今日は7、8本あった。明日は今日の試合を精査しながら、そういったところを一つでも二つでも減らしていきたいですし、もっとサーブで攻めて、相手のコンビを使わせないような試合展開を作りたいと思っています。
――終盤に来てあらためてチーム力の充実を感じます。4位に入ることでチャンピオンシップもホーム開催ができます。今の手応えについては?
酒井:先週までホームゲームが3週連続でありまして、それを終えて、ここからアウェイ戦を含めた中で残り6試合となります。もちろん、チャンピオンシップを見据えた中での戦いではありますが、目の前の試合を一つひとつしっかりと勝ち切ることに集中して戦っています。
チャンピオンシップを戦うにあたっては、3戦2勝方式なので、3連戦になることも想定しつつ、誰が出ても戦力を落とさない準備をしたいですね。そのための6試合にもしたいと思っています。今日、渡邊が出ましたが、明日もメンバーを考えて戦いたいと思っています。
――渡邊彩選手には今季どのようなことを求めている?
酒井:特徴であるワンレグ攻撃ですね。そういったところで点数を取ってもらうことを目的として起用しています。
今日は前半少し決まらないところがあったのですけども、後半にかけて、いろいろな工夫をしながら点数を取ってくれています。とても頼もしい存在です。サーブも良い選手ですし、そこでのブレイクにも期待しています。
――オポジットのステファニー・サムディ選手が特筆すべき活躍をしました。(決定率60%)
酒井:相手のミドルにブロック力があるので、サイドプレイヤーとどう対峙して決めていくかというところがポイントだったと思います。サムディは上から打てますし、ライン側へのブロックアウトもたくさん取れていました。ただ、ラリーの中では準備が遅いところがあって、そういったケースでトスが上がってくると、どうしても相手ミドルのブロックに捕まってしまう。そこは修正しなければなりませんね。
――今日の試合展開ですが…少し点差が開いたところからPFUが詰める。そして最終的にはSAGA久光が勝ち切る。この流れについてはどう思いますか?
酒井:あまりよろしくないですよね、3、4点開いたところで、中盤から後半にかけて連続失点で追いつかれるケースがあります。私たちのチームの今シーズンの課題でもありますね。そこで逆転されずに勝ち切るというのは今のチームの落ち着きだとは思いますが、もう少し安定した力が必要だと思っています。
――深澤めぐみ選手には今期どういう役割を求めている?
酒井:とにかく点数を取るということを、一番のプライオリティとして求めています。サーブで狙われることはもう百も承知というか、それはもう一つの経験としてこなしてほしいですね。サーブレシーブを免除して打ちに行くのではなくて、サーブレシーブも積極的に受けて、かつ、しっかりと点数を取れる選手に成長する今シーズンかなと思っています。本人も前向きにサーブレシーブに取り組んでいますし、今日もサーブレシーブは良かったと思います。これからどんどん成長していくと思っています。
撮影 堀江丈
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