3月22日に大田区総合体育館（東京都）で開催されたバレーボールSVリーグ女子、NEC川崎対KUROBEの試合後、NEC川崎の会見をお届けする。

■NECレッドロケッツ川崎
●山田二千華選手（ミドルブロッカー）

ラリーを取り切れないというところが今日の敗因だと思います。
ラリー中の決定打を含めて我慢強くやってくるところで、自分たちが耐えきれずに失点するところもありました。
相手に決められてしまうところもありました。
ラリーを取り切ることがとても重要で、自分たちの課題である点を感じられた試合でした。
●佐藤淑乃選手（アウトサイドヒッター）

リーグ終盤にかけてチームにとって大きな試合でしたが、フルセットを勝ちきれませんでした。
明日も試合がありますので、切り替えて今日で悪かったところをしっかり修正し、しっかり勝ち切りたいと思います。
●佐々木遥子選手（アウトサイドヒッター）

ラリーが取りきれなかった要因として、数字に現れないラリー中にバタバタしてしまい、1本目と2本目の間がなく、スパイカーが早く入ってしまうことが多かったです。
そこで取りきれなかったことが多かったと思います。
明日はしっかり1本目の間を作ったり、どこかで時間を作って自分たちのリズムに持っていけるようにしたいと思います。

――佐々木、佐藤選手に。2人ともフルセットで出場し続ける中、第1、2セットから第3、4セットで盛り返すことができたことについてはどのような評価しているか。
佐々木：第1、2セットは相手のフロントライトがラインをしっかり締めてきて抜けない状況でした。
自分たちの動きを出そうということで、移動して打ったことが第3、4セットで効いてきたと思います。

佐藤：佐々木選手も言っていたように、第1、2セットは自分たちの普段の傾向に対して対応されていたので、違う攻撃で相手のブロックを散らばらせることを考えてやりました。
個人としては後衛の時にしっかりバックアタックで点数を取っていく部分で、第3、4セットのリズムを作れたと思います。

――山田選手に。相手のKUROBEの（本来のポジションがオポジットの）ショールテン選手がミドルブロッカーをやっていて攻撃が違っている部分があるが、どのように対応したか。
山田：攻撃パターンが打点の高さを保って、セカンドテンポだったり（ライトに）開いたりすることがありました。
攻撃力はとてもあると思いますし、高さも十分ある選手なので、自分がクイックで相手の正面に突っ込んでいた時は圧を感じます。
1対1の場面でミドルがどう打破するかは自分の課題です。
今後の世界で戦っていく上で、自分がリーグの中でそういう選手と戦うのはクリアしていかないといけない課題だと思いますので、とてもいい対戦相手でした。

――対峙する中で攻撃面、守備面でどのように対応したか。
山田：守備面ではセカンドテンポに近いクイックに対して、自分たちが早く（ブロックを）出してしまうとブロックがないところに上から打たれるので、タイミングを気をつけました。
ライトに開かれた時はセッターの上げ方もそうですが、基本はブロックの枚数を増やしたいというところがありました。
それを変に追いすぎず、自分単体の仕事だけでなく、チーム全体としてブロックディフェンスを組織的に作っていく上で、仕掛けるところは仕掛けますが、抜かすことを意識してトータルディフェンスで嵌めていこうとしました。
攻撃面では最初はAクイックで早いタイプで打てるようにと思っていました。
正面にいるところを動かすことも大事だという話が出たので、Bクイックや長短をつけた攻撃をベースに相手を動かすことで、高さをなくしたいという部分がありました。
そこはしっかり動いて入っていこうと考えていました。

――佐藤選手に。サーブ得点全体1位、総得点も日本人選手1位で佐藤選手にボールが集まっているが、1年目としてどのような経験となっているか。
佐藤：得点ランキングに入れているのも、ずっと試合に出し続けてもらっているからだと思います。
試合を重ねるごとに成長するというのが自分の目標です。
シーズン終盤にかけて相手も自分のプレーに対応してくるので、今までよりもっと決まりづらくなってきます。
さらに自分の中の引き出しを広げていくことで成長できると思っています。
結果に対して満足はせずにまだまだ頑張りたいと思います。

――きゅん1グランプリにエントリーされて普段行っていないSNSでのアピールなどを行っているが、どのような経験となっているか。
佐藤：今、男子バレーもとても人気になってきていると思います。
もちろん結果を残していくのは大切ですが、女子バレーも自分たちのいろいろな見せ方があると思いました。

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