全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>トピックス>Vリーグ・セミファイナルはブレス浜松と信州Ariesが勝利。王美懿(ワン・メイイー)が獅子奮迅の活躍。仙台・加藤優奈、清和真奈美が引退。フォレスト・萩原透海主将が思いを語る

トピックス

2025-03-30 10:02 追加

Vリーグ・セミファイナルはブレス浜松と信州Ariesが勝利。王美懿(ワン・メイイー)が獅子奮迅の活躍。仙台・加藤優奈、清和真奈美が引退。フォレスト・萩原透海主将が思いを語る

V女子セミファイナルの結果

V女子

3月29日、バレーボール女子・V.LEAGUE WOMENは船橋アリーナにて2024-25 V.LEAGUE WOMEN セミファイナルを開催した。

第1試合はレギュラーシーズン2位のリガーレ仙台とレギュラーシーズン3位の信州ブリリアントアリーズが対戦し、セットカウント1-3で信州ブリリアントアリーズが勝利。

第2試合では、レギュラーシーズン1位のブレス浜松とレギュラーシーズン4位のフォレストリーヴズ熊本が対戦し、セットカウント3-0のストレートでブレス浜松が勝利した。

その結果、4月5日に同会場で開催されるファイナルには信州Ariesとブレス浜松が進出することになった。

第1試合では信州Ariesのオポジット王美懿(ワン・メイイー)が32得点、アタック決定率50%を叩き出し、今季旋風を巻き起こしたリガーレ仙台の粘りあるディフェンスを断ち切った。

王は
「仙台が強いということはわかっていた。今日は挑戦者の気持ちで臨んだ。自身のプレーとしてはハイセットでの決定率が良かった」
と謙虚な姿勢で述べ、原秀治監督も
「大舞台でメイイーのスパイクが活きた」
と相好を崩した。

実際に目で見て感じたのは王の気迫だ。レギュラーシーズンを凌駕する得点力。本領を発揮した王はファイナルでも双方にとってキープレーヤーとなるであろう。

第2試合はレギュラーシーズン優勝を果たしたブレス浜松が終始安定した試合運びでフォレストを圧倒。セッター坂口莉乃のトスワークも冴え、各スパイカー陣が存分にスパイクを打ち込んだ。

中でもレイレライニ・アンドラデが23得点の活躍。サービスエースも3本決め、試合の主導権を握る働きを見せた。

ベストスパイカー賞を受賞した新人、狩野亜衣も6割の決定率をマーク。

会見に参加した3選手はファイナルでの抱負を尋ねられると
「優勝します」
と口を揃えて笑顔で答えた。

引退を表明した荒谷栞(ヴィクトリーナ姫路よりレンタル移籍)は第3セットにワンポイントブロッカーとしてコートに入った。

 

敗者にも目を向けたい。

リガーレ仙台はこれまでチームを支えてきたセッターの加藤優奈、リベロの清和真奈美が引退。

加藤優奈は
「自分らしく戦えた。どのカテゴリーにいてもやりたいことを貫けば後悔しない」
と述べ、チーム創設にも大きな役割を果たした佐藤あり紗の後を継ぐ形でリベロを務めてきた清和真奈美は
「人と比べるのではなく、自分としてどうあるべきかということを突き詰めてやってきた。自分には何ができるかということを考えてきた」
と語った。

フォレストリーヴズ熊本は一度Vリーグを脱退し、再参戦後2シーズンの間、勝利がなかった。勝てない日々が続き選手も苦しむ中、地道に努力を重ね、今回プレーオフに進出した。

自身、セッターからオポジットに転向し、コートの内外でチームを支えた萩原透海主将は
「性格的に厳しいことを言うのは好まないが、チームのためにはそれが必要だった。嫌だと感じていたことも周囲のためになら乗り越えることができた」
と思いのたけを話し、2度目の得点王に輝いた入江彩水も
「苦手なことにも向き合ってチームを支えてくれるキャプテンに皆がついていきたいと思っている」
とコメントした。

【V.LEAGUE WOMEN・29日の結果】

@船橋アリーナ
リガーレ仙台 1 – 3 信州ブリリアントアリーズ
(23-25 12-25 25-18 21-25)

@船橋アリーナ
ブレス浜松 3 – 0 フォレストリーヴズ熊本
(25-17 25-19 25-20)

【次回のV.LEAGUE WOMEN】
プレーオフ・ファイナル
2025 04.05(土) 13:00 @船橋アリーナ
ブレス浜松 – 信州ブリリアントアリーズ

撮影 堀江丈

>> トピックスのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事