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2025-04-10 20:45 追加

五輪3回出場、元JT監督の吉原知子氏が韓国Vリーグ「興国生命ピンクスパイダーズ」の監督に就任

元JT監督の吉原知子氏が韓国Vリーグ興国生命ピンクスパイダーズの監督に就任

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 バレーボール韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズは10日、同チームの新監督に元JTマーヴェラス(現・大阪マーヴェラス)監督で、オリンピアンの吉原知子氏が就任することを発表した。ピンクスパイダーズは今シーズンのプレーオフで優勝を果たした強豪チームで、韓国女子バレー界を長く牽引してきたキム・ヨンギョン選手(今季限りでの現役引退を発表)も所属していた。

 吉原氏は1970年2月4日、北海道妹背牛町生まれ。妹背牛商高3年時に日本代表に初登録され、卒業後、1988年に日立(後の日立ベルフィーユ。2001年に廃部)に入社した。その後、イタリアリーグ、ダイエー、東洋紡、パイオニアと渡り歩き、「優勝請負人」と呼ばれた。日本代表では1992バルセロナ、1996アトランタ、2004アテネと3度の五輪に出場し、アテネ五輪では主将も務めた。

 現役引退後は筑波大大学院で学び、解説者などを務めた後、2015年にJTマーヴェラスの監督に就任。当時2部だったJTをトップリーグに昇格させ、その後、2019-20シーズン、2020-21シーズンで連覇。さらに黒鷲旗優勝2回、皇后杯優勝1回と強いチームを築き上げた。2024年5月開催の黒鷲旗を最後に、9シーズンにわたり監督を務めたJTを退団していた。
 一方、2022年にはアジア競技大会で日本代表(B代表)の監督を務め、チームを17年ぶりの銀メダルに導いた実績もある。

 SVリーグは4月4日に韓国バレーボール連盟(KOVO)と両国間のバレーボールの交流およびリーグの発展のため、相互に協力することを目的とする提携に合意したことを発表。また、KOVOでは11日にドラフト会議が行われるアジア枠の候補に10人の日本人選手が残っていることも発表している。吉原監督率いるピンクスパイダーズにも日本人選手が加入するのか、また日本のSVリーグのチームとの交流戦などが行われる機会もあるのか、今後にも注目していきたい。

写真:堀江丈(監督として初めてのトップリーグ優勝を果たした2019-20シーズン表彰式にて)

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