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会見・コメント

2025-04-17 12:49 追加

サントリー・髙橋藍「比較的ショートサーブを多めにし、ブロックで勝負してブロックタッチを取って切り返す戦い方を意識した」 SV男子

サントリー会見 SV男子

SV男子

4月12日にANCアリーナ(長野県)で開催されたバレーボールSVリーグ男子、VC長野vsサントリーの試合後、サントリーの会見をお届けする。

■サントリーサンバーズ大阪
●髙橋藍選手(アウトサイドヒッター)

今週、ランキングを確定させるのに、この1日が大事でした。
自分たちの直近の目標(レギュラーシーズン2位以上を確定)が達成できた部分は良かったです。
3ポイントを取らないといけない中でストレート勝ちができ、自分たちの力を出し切れた部分は大きかったです。
まだ試合はありますが、ここで2位以上を確定できた結果を出せました。
それぞれの選手が全員で戦えたことで、ファイナルに向けていい試合になりました。
●鬼木錬選手(ミドルブロッカー)

まず2位を確定させる点で皆が集中しました。土曜日に絶対3-1または3-0で勝とうという強い気持ちを持って練習してきました。
その中で少し緊張感はありましたが、サンバーズらしさというか、いい強さを見せられたと思います。
●デアルマスアライン選手(アウトサイドヒッター)

2位を確定できて3-0で勝てて良かったと思います。

――鬼木選手に。会場のインタビューでディフェンスシステムがうまくいったと言っていましたが、具体的には?
鬼木:VC長野さんだからといって変わることは特にありませんが、ディマ(ドミトリームセルスキー)がブロックにいるかいないかのブロックシステムで、普段通りの練習通りにやれました。

――アタックが決まっていた(6/7(85.7%))が、自身の攻撃面の評価は?
鬼木:相手が自分に対してあまりコミット(ブロック)で来ず、リード(ブロック)対応が多かったので、早いテンポで打つことを特に意識しました。
結果、いい形で決まったので良かったと思います。

――ブロックは自分としては動かず、決まり事を守ってプレーしていたか?
鬼木:自分だけのブロックではなく、後ろ(のフロアディフェンス)もいるので、本当にトータルディフェンスでやろうと思っています。

――ブロックに対してサイドへの寄りのスピードが課題と言っていたが、シーズン通しての手応えは?
鬼木:今日も1本、ウルリック(ダール)選手のスパイクをブロックできました。
はまるプレーが増えてきた時間があります。

――小野寺(太志)選手に結構アドバイスをもらっているが、彼の存在は?
鬼木:大きいです。オールラウンドで全てのスキルが高いプレーヤーです。
普段の練習から参考にさせてもらっています。

――ミドル陣がハイレベルでレギュラー争いはあると思うが、どんなカラーをチームで出していきたいか?
鬼木:高さはあると思っていますので、ブロック力でチームに貢献したいと思っています。

――小野寺選手が離脱していた期間、4人のMB(鬼木、佐藤(謙次)、柏田(樹)、樫村(大仁))で回していたが、小野寺選手が戻ってきてポジション争いが激しくなると思うが。
鬼木:正直、深くは考えていません。まずは自分のプレーをやるだけです。
スタメンだろうがなかろうが、それは監督が決めることなので、自分のやることをやるだけです。

――ショートサーブに対して安定してパスを返していたが、意識していることは?
鬼木:練習の中でショートサーブのパスの練習は普段からよくやっています。
その成果を試合でしっかり出せたのは、自分の中でもいい経験になりました。

――髙橋藍選手に。全体的にサーブが良かったが、チーム、個人としてやってきたことは?
髙橋:元々サーブに関しては能力の高い選手が多いです。
今のチームではディマ、AJ(アライン)がサーブで貢献してくれています。
他の選手はディマが前衛のときにブロックで勝負できる部分が強みです。
サーブでエースを取るのは基本的にディマとAJに任せています。
ただ、攻撃枚数を減らしたり、相手を崩してブロックとディフェンスで勝負していくのがチームの戦い方です。
今日、それぞれの選手が効果的にサーブを打てていた部分と、自分自身もラッキーでネットインのサービスエースがあったり、大宅(真樹)選手がサービスエースを取れた部分で、効果的なサーブが打てました。
それはチームの戦い方、サーブで崩してブロックで勝負する部分がしっかり出せていました。

――昨シーズンのチームとサーブで変えた部分は?
髙橋:自分の場合は強弱をつけていくところと、ブロックで勝負できるところで、ディマとミドル2枚でブロックの高さを揃えて勝負していきたい部分があります。
オポジット、パイプ(バックセンターのアタック)、ミドルを潰したりすると、結果的にボールを(レフトに)集めざるを得ない状況になります。
そういった状況を作っていくことが、このチームにいる中で意識している部分です。
今日も比較的ショートサーブを多めにし、ブロックで勝負してブロックタッチを取って切り返す戦い方を意識してやっていました。

――15連勝をしたことで明日優勝の可能性が残されているが?(実際はサントリー、大阪Bが2連勝し、大阪Bがレギュラーシーズン優勝)
髙橋:もちろん選手としては明日も準備して臨みます。
チームがどのように戦っていくかは監督の考えで決まります。
明日、チームでどう戦っていくか分かりませんが、選手としては誰が出ても勝つ気持ちで準備したいです。

――昨シーズンはイタリアでプレーオフに進出し、今シーズンはチャンピオンシップに進出したが、昨シーズンと違うところは?
髙橋:イタリアでプレーオフを戦った中で、全てが噛み合って最終的に勝利します。
日本の方式では3試合連続などタイトなスケジュール(イタリアでは週1回が通常)です。
相手も同じ条件なので、勝つための1本を取っていけるかがファイナルで重要です。
ファイナルでは相手の雰囲気も変わり、自分たちの緊張感も高まります。
自分たちのプレーを出しつつ、さらにプラスアルファの力を出さないといけません。
自分たちの力を信じ、勝つ雰囲気やリズムを作っていくことがファイナルで重要です。
最終的には自分たちを信じて1点にこだわることが、結果に繋がると思います。

――優勝争いの試合の後に順位が下位のチームと戦う際、本質が出てくると思うが、今日は負ける気配が見えなかった。どのようにメンタルを作っているか?
髙橋:最初にチームに声をかけた時、相手に合わせない部分が今週は特に大事でした。
今日勝って2位以上を確定させる条件はありました。
相手はモチベーションが難しいところや、気持ちの入り方に差があると思っていました。
相手の勢いや流れに合わせてしまうと、自分たちのリズムをつかめず、試合がグダグダになる部分もあると思っていました。
自分たちから攻撃を仕掛け、点数を取っていく意識が大事で、リズムを保つ意識を皆が持っていました。

――第1、2セットで序盤競り合っているところで、サーブで連続ブレイクをしたが。
髙橋:最初から離せれば楽な展開になります。
試合では簡単にはいきません。
最初は我慢し、相手がいいプレーをしてきても食らいついていけば、離せるチャンスは必ずあります。
他の選手がサービスエースやブロックで止めるケースが出てきます。
そのチャンスを自分たちのリズムに変えていくのが、今日特にできていました。
10点ぐらいから差を開け、自分たちのバレーボール、勝ち方を出せました。

――チャンピオンシップに行くのはどんな感じか?
髙橋:今、サンバーズ自体が自信を持ってプレーできています。
それはいいことですが、その感覚でファイナルに行くと勝つのは難しいです。
いい勝負するイメージを持っておかないと、劣勢になったときに何もできず負けてしまいます。
ファイナルで勝つために自信は大事ですが、気持ちをリセットして戦うのが重要です。
気後れし過ぎないことも大事で、自分たちを信じ、さらに強いサンバーズを求めてやっていくのが勝利に繋がります。

――アライン選手に。シーズン終盤にかけてプレーが安定してきたが、きっかけはあったか?
アライン:昨シーズンと違い、リーグのレベルが上がり、藍選手やシリフカ選手など高いレベルのサイドが集まってきました。
自分もレベルを上げないといけません。
負けない気持ちで、試合に出てプレーを見せたいという思いしかありません。

――昨シーズン以上に強さを感じるところは?
アライン:特に感じるのは、藍が入ってきてパスやディグ力が本当に上がり、ボールが落ちなくなったのが新たに加わった強さです。
パスやディグのシステムが安定し、レベルが上がっています。
トランジションは今だけじゃなくて変わったと思います。
昨シーズンとはプレースタイルが変わって、それでマッチングして良くなったと思います。

――昨シーズンより攻撃参加意識が高くなったことはあるか?
アライン:リバウンドを取ったり、ディマがスパイクできない時にフェイントしたりする練習をしています。
それで少し自信がつきました。

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