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会見・コメント

2025-04-21 12:00 追加

「東レ滋賀さんの思いも背負って優勝を目指す」NECレッドロケッツ川崎・金子隆行監督が語る「リーグはワンチーム」 SV女子

NECレッドロケッツ川崎 金子隆行監督コメント

SV女子

バレーボールSVリーグも大詰め。チャンピオンシップ(優勝決定トーナメント)に進出した昨季のリーグ覇者・NECレッドロケッツ川崎はクォーターファイナルで東レアローズ滋賀を破り、セミファイナル進出を決めた。

容易な戦いではなかった。
GAME1こそ3-0のストレートで勝利したが、GAME2はフルセット。2セット先取してから東レ滋賀の猛攻を受け、一旦は追いつかれた。
最終セットで相手を振り切ったのはさすがだが、ホームのとどろきアリーナでアウェイの東レ滋賀に矜持を示されたのも事実だ。
双方の強さが垣間見れた試合だったといっても良い。

試合終了後、会場内で行われた勝利者インタビューでNEC川崎・金子隆行監督は
「東レアローズ滋賀さんの思いも背負って優勝を目指す」

とコメントした。その言葉が金子監督の口から出た背景は何だったのだろうか。

「自分の中でも高揚している部分があった」
と前置きした上で金子監督は自身の思いを答えてくれた。

「僕らだけでやっているわけではないというか。このリーグを14チームの全員がてっぺんを目指して戦ってきました。チーム個別では怪我とかもあったとは思いますけれども、44試合、本当に大きなこともなく乗り越えてきた。みんながSVリーグという初めてのリーグを戦ってきた仲間でもあるわけです」

金子監督は続ける。

「男女で競い合うことが目的ではないのですけれども、このバレー界を振り返ってみると、男子バレーは盛り上がっていて集客も良い。だからといって、女子バレーがそこに負けて仕方ないというわけではないと思います。SVリーグに所属しているチームが全員で日本のバレーボールを支えていく、さらに発展させて世界に殴り込みに行くことをまずは目指したい。そのためには東レ滋賀さんは東レ滋賀さん、NEC川崎はNEC川崎と境目を作るのではなくて、それすらもワンチームである、という気持ちが必要ではないかと。そういう形に今後なっていけばいいなと思っているんです」

「相手の思いを背負う」
その言葉は考えて用意していたわけではないという。

「あれは自然と出ました。東レアローズ滋賀さんがそう思わせてくれたと感じています」

金子隆行監督は日本代表のコーチにも就任が決まっている。NEC川崎を辞するのか、所属した形で兼任するのかまだわからないが、心躍る招聘だ。
金子隆行氏にはリーグでも代表でも日本女子バレーの旗頭として大いに手腕を振るってもらいたい。

撮影 堀江丈

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