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会見・コメント

2025-05-06 11:58 追加

大阪マーヴェラス・田中瑞稀「一瞬の閃きが勝利につながった」、林琴奈「バレーを楽しむ気持ちが大事だと思った」、西崎愛菜「この仲間とだったら優勝できるって思っていた」 SV女子

大阪マーヴェラス 優勝コメント

SV女子

5月3日、有明アリーナ(東京都)で開催されたバレーボールSVリーグ、チャンピオンシップ・ファイナルにて初代SVリーグ王者に輝いた大阪マーヴェラスの会見コメントをお届けする。

大阪MV 3(25-22、25-21、25-16)0 NEC川崎

●田中瑞稀主将(アウトサイドヒッター)

昨日(GAME1)をストレートで勝利したこともあり、今日はタフな試合になると予想していました。1点を取られても我慢して、点差が開いてもしっかり追いつく、そこから追い越すことができました。チームワークが良かったと思います。このメンバーでしっかり勝ち切れたことが自分たちの自信にも繋がっていくと思います。

――今季のテーマとして、約束事だけでなく”閃き”を加えていきたいというお話がありました。頂点に立ちましたがこの部分での成長は?

田中:大きく変わった、上手くできたなと感じるのは攻撃の部分ですね。チームとしての戦略はもちろんあるのですが、最終的には託されたスパイカー自身がどういうフィニッシュを選択するかということがすごく大事になってきます。ですので練習中から自分の持てる手段を増やしていきました。
試合の中でそのうちのどれを使うのか。そういった模索をシーズン通して、みんなでチャレンジしていって「これは上手くいくね」とか「これだとちょっと難しいかな」ということを掴んでいきました。普段の試合の中で試していたので、チャンピオンシップに入ってからも一瞬の閃きだったり、相手の状況に応じた選択を攻撃の部分で出すことができました。

――以前「そろそろ地元に愛されたい」というキャッチコピーを出されていました。現在の地元との関係は? 優勝して、これからさらに地元とどういう結びつきで歩んでいきたいと思っている?

田中:関西でバレーボール教室を開催したり、イベントに出たりさせていただいています。でも、もっともっとホームゲームにたくさんの人に来てもらいたいですし、アウェイでも、もっとたくさんの応援が欲しいなと私たちは思っています。
どうやったらマーヴェラスのバレーボールを見てもらえるのか、ずっと課題になっていることだと思うんですけれども…男子バレーに人気が出ている中、今は女子バレーがちょっと厳しい状態にありますし、私たちマーヴェラスだけでなく、女子バレーがどうやったらもっと注目されるのかっていうことをみんなで考えなくては。そういう思いがあります。
SNSもそうですし、いろんな宣伝をしていく必要があると思いますし、バレーボールの部分だけでなく、こういうキャラクターですよ、とか、こういう選手だよということをアピールしていくこともその一つだと思っています。
今日も先に男子の試合がありましたが、女子の試合では観客数が減っていました。そういう部分でも頑張らなければ。私たちのマーヴェラスの応援もしてほしいですし、女子バレーにもっと注目してほしいなと思っています。

●林琴奈選手(アウトサイドヒッター)

まずは去年のリベンジというところがありました。
NEC川崎さんもすごく強いチームだと思います。そこに連勝できたことを嬉しく思います。
本当にたくさんの方がサポートしてくださって、自分たちの背中を押してくださいました。コートの上で、その感謝の気持ちをしっかり表現することができて良かったと思います。

――新リーグ初年度、昨年のファイナルのリベンジを果たすことができたことについては?

林:今年またNEC川崎さんと決勝で対戦できたことがすごく嬉しかったですし、何か運命的なことがあって、こうやって二つのチームが戦うことになったのかなって、自分の中ではそう思っています。
去年、チームとしてはすごく良い状態で試合に臨めていました。でも自分自身は…足の怪我はまた別にして、良い状態ではなかったと思っています。チームに迷惑をかけて申し訳ないという気持ちが大きく、今年はなんとしてもチームのために優勝したいと考えていました。このチームを勝たせたい、ずっとそう思って今シーズンを過ごしていました。

それと同時に今までは「勝たないといけない」と自分たちでプレッシャーをかけていた部分がありました。そういう気持ちを置いて、決勝の舞台はバレーをしっかり楽しむことを話していました。そこが一人ひとりの気持ちの強さというか、プレッシャーがある中で自分たちのプレーができた理由だと思います。「バレーを楽しむ」気持ちはすごく大事なことなんだなと今回改めて感じましたし、やるべきことをしっかりチーム全員がやればマーヴェラスはすごく強いチームなんだなと実感しました。

●西崎愛菜選手(リベロ)

NEC川崎さんはスタートから勢いよく来ると思っていました。でも、自分たちの強みであるブロック&ディグがすごく今日も活きていました。この仲間とだったら優勝できるって思っていました。それが達成できて良かったと思います。

――シーズン中盤以降、特にディグの部分で目覚ましい成果を見せてくれたと思います。「ボールがコートに落ちない」という状況でした。ディフェンスの部分で何か新たなヒントを得たのでしょうか。

西崎:マーヴェラスは特にシステムバレーに強みがあると思っています。その部分の連携が一番いいチームだと自分もレシーブをしながら感じています。レシーブが拾える背景にはブロッカーの守る範囲の約束事もしっかりできているからで、それがディグの成果につながっていると思います。

――全員に。長丁場の中でポイントになった試合は?

田中:直近の試合では、セミファイナルのGAME1(デンソーエアリービーズ戦)ですね。自分たちは試合に0-3で負けてしまって、そこからの巻き返しになりました。結果論にはなりますが、その負けがあったからこそ、もう1回自分たちがやるべきことが明確になったと感じていますし、チームも一つになっていけたと思っています。デンソー戦で苦しんだ経験があったからこそ、決勝の舞台でもプレッシャーの中でしっかり一人ひとりが自分のプレーを出し切れたと思います。

林:同じ回答になります。セミファイナルの1戦目。負けはしたのですが、自分たちが何をやらなければいけないのかというのがすごく明確になって、学ぶことがたくさんありました。「勝たなければ」、とか「絶対負けられない」と思ってしまうと、どうしても硬くなってプレーが小さくなってしまいます。自分たちのバレーボールをするために必要なことを改めて確認できた試合だったと思います。

西崎:私も同じです。デンソーさんはレギュラーシーズンでも2敗してしまった相手でした。セミファイナルでしっかり勝ち切れたことはすごく自信になりましたし、それが今日の優勝にも繋がったと思っています。

――田中主将に。チャンピオンシップのMVPを受賞したことに関しては?

田中:びっくりしたのと、嬉しい気持ちが同時にあります。私でいいのかなと(笑)

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