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会見・コメント

2025-06-03 07:58 追加

群馬グリーンウイングス・齋藤真由美GM、監督退任のあいさつ 「選手は私の誇り。これからはチームとファンのパイプ役に」 SV女子

群馬グリーンウイングス・齋藤真由美GM 監督退任コメント

SV女子

「選手はくじけずにお互いを支え合い、最後まで堂々と戦い続けてくれました。私の誇りでもあります」
バレーボールSVリーグ・群馬グリーンウイングスの監督を3シーズン務めあげた齋藤真由美氏は5月31日、昌賢学園まえばしホールにて開催されたファン感謝祭で、万感の思いを込めて言葉を紡いだ。
この日を境に齋藤氏は監督を退任、GMに就任する。

「文字通りの全員バレー」
2部時代はスタメンを固定しない選手起用で旋風を巻き起こしたが、SVリーグに昇格し、苦しい戦いを経験した。開幕から35連敗。勝てないことで批判も浴びた。
しかし、他の常勝チームと戦力差がある中で、苦難を耐え抜き、最後に結果を出した。シーズン5勝。初勝利の場に筆者も立ち会ったが、全員バレーの下地があって得られた勝利だと率直に感じた。

個々の可能性を潰さないことが齋藤真由美監督の信条だった。
リベロの栗栖留生はセッターに挑戦、アタッカーの菊地実結は全てのポジションを経験した。
慣れない環境で苦労する外国籍選手への労りも忘れなかった。

かつて齋藤監督のもとでアナリストを務めた伊藤南(現・NECレッドロケッツ川崎)は言う。
「アナリストとしてはデータが取れなくて迷惑なのですけれども(笑)、選手が次々と入れ替わっても力を発揮する群馬のバレーは僕にとって夢であり、希望でした」

限られた時間であったが、ファン感謝祭における齋藤真由美監督の退任あいさつは胸を打つものであった。そのすべてをここに伝えたい。

「こうした場でお礼のご挨拶ができる機会を作っていただきました。グリーンウイングスのスタッフの方々、準備をしていただきありがとうございます。そして今日お越しの皆様、足元が悪い中、本当にありがとうございます。
3年目になりました本日、監督を退任させていただきます。これまで3年間、本当に温かく見守っていただきましてありがとうございました。
(今季は)とても厳しい戦いでした。毎週試合があります。試合が終わったらすぐにでも体育館から離れて宿泊先に戻り、選手のケアをしなくてはならないという状況でした。
寒い中でも外で皆さんが待っていてくださっている。本当は少しでもサインとか写真とかコミュニケーションを取る時間を設けるべきであったと思います。その中で失礼なこともあったかと思います。でも、どんな時も温かく接していただきました。
私たちは35連敗しておりましたが、最初の勝利をぜひ会場でと、遠い場所にも多くの皆さんが駆け付け、グリーンのTシャツを着て支えていただき、その熱い思いが選手たちの「諦めずに前へ突き進む力」になりました。

(後任の)坂本将康氏はGMという形で戦略、戦術、そして私がくじけそうになった時に本当に支えてくれました。大きなチャレンジを与えていただいたそのご恩返しとして、今後は逆に私がGMという形で皆様とチームのパイプ役になれたらいいなと思っております。

チームに残る選手、チームを去っていく選手、そしてバレーボールから離れ新しい目標に向かって突き進んでいく選手、また明日からそれぞれの道があります。
人生の主役はそれぞれです。一歩一歩、できるだけ高いところで素晴らしい景色を見てもらいたいのですが、でも、それもまた通過点だったりします。それぞれが輝いていけるそれぞれの目標の場で、ぜひ花を咲かせてもらいたいと思います。

最後のシーズンは本当に厳しいことを求めてきましたが、選手はくじけずにお互いを支え合い、最後まで堂々と戦い続けてくれました。私の誇りでもあります。

(SVリーグ)1年目は、初めての経験ということで見守っていただいたと思いますが、これから2年、3年と続く中で求められるものも高くなっていくと思います。坂本将康氏を先頭に、それを背負って、前へ前へと突き進んでいく群馬グリーンウイングスを、これからもずっとずっと応援し続けていただきたいと思います。

もっとたくさんお話ししたいのですけれども、時間も限られています。こういった場で皆様にお話をできたことに本当に感謝しております。
また会場にも伺いますので、その時はぜひ「マッチョさん」と声をかけていただけたら嬉しく思います。

共にこれからも戦い続けてください。本当に3年間ありがとうございました。

撮影 堀江丈

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