全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>コラム>夏の新たな風物詩に。東京サマーリーグ(TOKYO SUMMER LEAGUE)から生まれる新たな絆。次回の開催も誓う 

コラム

2025-07-22 07:00 追加

夏の新たな風物詩に。東京サマーリーグ(TOKYO SUMMER LEAGUE)から生まれる新たな絆。次回の開催も誓う 

TOKYO SUMMER LEAGUE 

Others / V女子

20日、都内バレーボール4チームによる東京サマーリーグ(TOKYO SUMMER LEAGUE)の大会2日目が日本体育大学世田谷キャンパスにて開催された。

参加チームは東京サンビームズ(Vリーグ)、三菱UFJ銀行(実業団)、日本体育大学、日本大学。

初日(19日、三菱UFJ池尻体育館)と合わせて総当たりの6試合を行い、日本大学が優勝、2位東京サンビームズ、3位日本体育大学、4位三菱UFJ銀行の結果となった。なお、入場は無料である。

「東京サマーリーグ開催」

初耳であった。
6月末に東京サンビームズのSNSでその文字を目にしたときは、ネーミング含めまず驚きが先行したが、関係者の話によれば急にまとまったわけではなく、実際は時間をかけて練られた計画だとのこと。

例年開催されていたV・サマーリーグが昨年度をもって終了したこともあり、夏季期間の観戦機会が減っていたバレーボールファンに当大会の実現は朗報であっただろう。
チームにとっても有人での試合機会、カテゴリーを超越した交流戦には実戦感覚の維持、認知の向上、新たなファンの獲得などいくつものメリットがある。

経緯については別記事、
TOKYO SUMMER LEAGUE 開幕! 東京サンビームズ・森田英莉主将「試合の機会は大切。ネーミング? いいんじゃないですか(笑) 」
もぜひご一読いただきたい。

大会は親交のあるチーム同士の和やかさがベースにありつつも、接戦による激しさ、競技としての見ごたえも十分にあった。出場機会を得て必死にアピールを試みた選手もいたに違いない。

新リーグの誕生などバレーボールを取り巻く環境が目まぐるしく変わる中で、整理、統廃合される物事も少なからずある。その中で、必要なものは自分たちで作り出す心意気は大いに称賛するに値するだろう。
そういったことも含め、まだ手作り感はあるが、バレーボールに対する愛が感じられる大会であった。

閉会式では選手、大会スタッフが東京サマーリーグの継続開催を誓い合った。
数名のファンの方とも話す機会を得たが、この大会の中でそれぞれに新しい発見があったようだ。
発起人の一人である東京サンビームズの笛木彰監督は参加チームの増加も示唆する。

以下は記者の感想になる。

東海エリアには「中部総合」、関西エリアには「近畿総合」という夏季から初秋にかけてエリア限定の大会がある。国内トップリーグに比べれば情報も限られた開催ではあるが、SV、Ⅴのチームにはファンとの交流の面でも貴重な機会になっている。
既存ファンの維持という面では、観戦の空白期間を作らないこともポイントになる。コロナ禍を経て我々が得た気づきの一つだ。
またSVチームは外国籍選手枠の増加などもあり、国内の若手選手をいかに試合で使うかということも課題になっていくだろう。
その面からも「関東総合」と呼べる大会にはニーズがあるのではないか。

まずは東京から、夏を盛り上げて行って欲しい。チーム発信のこの大会がどのように成長していくか、楽しみである。

撮影 堀江丈

 

ネーションズリーグ配信中! U-NEXTなら31日間無料トライアル!

>> コラムのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事