2025-09-21 11:36 追加
埼玉上尾メディックスとNECレッドロケッツ川崎がプレシーズンマッチで対戦 SV女子
埼玉上尾プレシーズンマッチ
SV女子
9月20日、バレーボールSVリーグ埼玉上尾メディックスは富士見市市民総合体育館(埼玉県富士見市)にてプレシーズンマッチを開催。昨季のリーグ準優勝チームであるNECレッドロケッツ川崎と対戦し、セットカウント3-0で埼玉上尾が勝利した。
第1セットは埼玉上尾がS岩崎こよみ、OH内瀬戸真実(現役復帰、今季主将)、MB山中宏予、OP井城青空(新人)、OHオクム大庭冬美ハウィ(今季移籍加入)、MB濵松明日香、L岳野ひかる
NECレッドロケッツ川崎がS細川春香(新人)、OH佐々木遥子、MB甲萌香、OP廣田あい、OHジョバンナ・ミラナ・ デイ(新加入)、MB野嶋華澄、L大工園彩夏でスタート。
世界バレー参加メンバーはまだ帰国して日が浅いこともあり、NEC川崎の山田二千華主将、中川つかさ、和田由紀子、佐藤淑乃の各選手は試合前練習のみ参加、埼玉上尾の岩澤実育もベンチ入りはしたが試合には出場しなかった。
とはいえ、双方好選手を多数かかえる強豪同士。3週間後のリーグ開幕に向け、試合は見ごたえ十分の白熱した展開となった。
第1セット、埼玉上尾は復帰の元日本代表・内瀬戸真実が左右両サイドからの巧打と堅守を披露。ブランクを感じさせないプレーでチームをけん引しセットを奪取した。
埼玉上尾は第2セットでもイニシアチブを握る。OH目黒安希、山地梨菜(新人)、OPイザベラ・マリア・ラパズ(新加入)、MB権田寛奈、入澤まい(現役復帰、移籍加入)をスタートから投入。
昨季もターンオーバーを構築した埼玉上尾だが、第1セットと遜色ない構成力でNEC川崎と競り合い、セットを連取した。
第3セットは終始埼玉上尾のペース。新人セッターの小山明、サイドプレーヤーの堀迫雅らも奮闘し、全セット出場のリベロの岳野ひかるがPOMを獲得した。
「緊張があった」と話す入澤まい(元日本代表、元Astemoリヴァーレ茨城)は注目の復帰選手。188センチの身長を活かしたスパイク、ブロック、そしてサーブに定評がある。
ポジション6で起用され投入直後は動きに硬さがあったが、徐々にリズムを掴みチームの勝利に貢献した。
「再び日本代表を目指したいと思った」
と復帰の理由を語る入澤まい。都内のクラブチームである東京スリジエでの活動を挟んでのSVリーグ再挑戦となる。
自身を見つめなおし、心の内の声を聞いた入澤の今季の活躍に注目したい。
埼玉上尾メディックスはチームの大型化にも成功した。山中宏予、濵松明日香、山地梨菜、入澤まい、黒後愛、イザベラ・マリア・ラパズ、権田寛奈と7名の選手が身長180センチを超える。セッターの岩崎こよみも175センチの長身。180センチにはわずかに届かないがリーグ有数のパワーヒッターであるオクム大庭冬美ハウィも獲得した。
ディフェンス面ではサーブレシーブに定評のある内瀬戸真実、日本代表でも再三の好守を見せた岩澤実育がコート内で躍動する。攻守に迫力を増した埼玉上尾が今季の優勝候補の一角であることは疑いないであろう。
プレシーズンマッチではあったが、開幕直前ということもあり、ディテールにこだわった戦いが繰り広げられた。和やかさよりも真剣勝負の緊迫感がより強く感じられた。 それでも試合後には両チームで記念撮影が行われ、チームの垣根を越えて談笑する姿が見られた。
特に昨季終盤から、SVリーグやVリーグでは、対戦相手との和や心のつながりを観客の前で表現する機会が増えているように思える。
「バレーボールの魅力とは何か」
新リーグの設立を背景にその問いが繰り返される中、リーグが推進する施策とは別に、選手たち自身が見つけ出したバレーボールの財産がそこにあるのではないか。
代表戦とはまた異なった彩りを持つ国内リーグの季節、心と心を繋ぐバレーボールのシーズンがやってくる。
撮影・文 堀江丈
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