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2025-10-10 14:07 追加

群馬グリーンウイングスジュニアU15 丸山佳穂監督「選手だけでなく自分も緊張しました」、松尾奈津子コーチ「将来を見た育成を」

群馬グリーンウイングスジュニア 2025 SV-V.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP

Others / SV女子

10月初旬に開催されたバレーボール 2025 SV-V.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPの会場にて、群馬グリーンウイングスジュニアU15 丸山佳穂監督、松尾奈津子コーチにお話を聞いた。

群馬グリーンウイングスジュニアは2024年に創設。
主要スタッフである丸山、松尾の両名は現役選手時代からグリーンウイングスに在籍し、今はチームと地域の将来を担う人材の育成に励んでいる。

中学生年代はバレーボール界の発展を考えたときに重要なキーとなる。そのことも含め、グリーンウイングスジュニアには単なる地域貢献を超えたミッションがあるといっても過言ではない。
SVリーグで戦うプロフェッショナルなチームの一員。その責任や矜持を選手に理解させることが求められるのだ。

学生の報道には慎重さが必要だが、その中で「プロチームの一員、一人の選手」として名前も顔もはっきりと表に出るのがこのカテゴリーである。
それだけに指導にもまた気を遣う点が多いだろう。

2人には初戦である埼玉上尾メディックス戦後に時間を割いてもらい、その日常について聞かせてもらった。

――まずはジュニア大会初戦を終えての感想を。

丸山:グリーンウイングスジュニアにとって初めての全国規模の大会だったので、選手たちも緊張があったと思います。その中で、自分たちのプレーを一生懸命やろうとする姿勢を見ることができたのが、すごく良かったなと思います。

松尾:同じ感想です。緊張の中でも良いプレーがたくさん出ていました。雰囲気も作れていましたね。

――お二人も指導者として大会デビューになりました。ご自身の緊張もあったのでは?

丸山:緊張しました(笑)。実はあんまり眠れていなくて…夢の中にもジュニアの子たちが出てきました。選手に私の緊張を悟られないようにしなければ、と。

松尾奈津子:その点、私はコーチの立場なのであまり緊張はなく(笑)、選手をしっかり見ることにフォーカスして頑張っています。

――この年代を指導するにあたって、どういうことをポイントに教えようと思っている?

丸山:SVリーグの下部組織ですので、普段、中学校ではやっていないようなことにも取り組んでいます。例えばシステムの話だったり。選手たちが中学を卒業してからの活動にも役立つものをメニューに取り入れています。

――基礎も大事ですけれども、システムとか戦術とか、そういったことも教えていくのがユースチームの仕事になる、と。

丸山:はい、そうですね。例えばサーブレシーブ。うちは今、3枚でレセプションすることをやっています。
中学生年代だと5枚で受けるところも多いと思うんですけれども、高校になっていけば攻撃陣に負担をかけないように3枚で守備範囲を広くやっていくことになります。そういった先を見たことも取り入れています。

――松尾コーチ(元セッター)はこの年代のセッターにどういうことを教えていきたいと考えていますか?

松尾:その選手が持っていないようなパターンだったりコースへの上げ方などを意識的に教えています。まだ基本的なトスを上げる子の方が多い年代ですが、将来的にはちょっとタイミングをずらしたりとか、いろんなことができる方がいいと思っていて。まだうちはコンビがあまりできていないので、その中でどうやって点数を取っていくかということを、自分も一緒に考えています。

――各トップチームにはそれぞれの哲学みたいなのがあると思いますが、群馬のどういった部分を今のユースの子たちにも伝授しようと思っている?

丸山:やっぱり「愛されるチーム」というのが群馬の良いところですので、ジュニア世代からそういったチームを目指していこうと。
グリーンウイングスジュニアが発足したことで「群馬県で頑張りたい」という子もいると思います。そういった選手がジュニアの門を叩ける道を作っていきたいですね。

松尾:SVリーグに所属するチームの一員ですので、地域のクラブとはまた違った役割があるのかな、と。
将来的なこと、長い目で見てその選手がしっかりと成長していけることが大事ですね。
試合会場も含め、良い環境を使うことができています。そういったことが、みんなにとってプラスの経験値になるチームでありたいと思います。

取材・撮影 堀江丈

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