2025-10-12 08:03 追加
埼玉上尾メディックス・黒後愛「岩澤実育から気配りを感じます(笑)」、内瀬戸真実主将「バレーボールを楽しみたい」 SV女子
埼玉上尾メディックス 試合後会見コメント
SV女子
10月11日リプロ武道館(埼玉県)で開催されたバレーボールSVリーグ女子、埼玉上尾メディックス対PFUブルーキャッツ石川かほく(GAME1)の試合後会見から、埼玉上尾メディックスのコメントをお届けする。
出席者:大久保茂和監督、内瀬戸真実主将、岩澤実育選手、黒後愛選手(埼玉上尾メディックス)
●内瀬戸真実主将(アウトサイドヒッター)
開幕戦ということもあり、個人的に緊張した部分がありました。第1セットから本当に苦しい展開が続いたのですが、チーム全体で我慢強く戦えたことが最後に勝ちにつながったのかなと思います。
――今日のプレーについて。
内瀬戸:フルセットをプレーするとは思ってなかったので、ちょっと途中で体がしんどくなって(笑)、岩澤選手に「フォローお願い」って伝えて、みんなにも助けてもらいました。徐々に上げていけたらなと思います。
――復帰を決めたきっかけは?
内瀬戸:理由は一つではないのですが、きっかけになったのは私の姪っ子です。姪っ子がバレーボールを始めたので「プレーを見せたい」という気持ちが出てきました。メディックスの試合を見る機会が増えて、もう一回やりたいと感じるようになりました。
――1回現役から離れたことで、逆に見えるようになったこと、コートに入った時に感じることができるようになったことは?
内瀬戸:今までは、自分のプレーが悪いと自分に矢印が向いてる時間が多くなってしまって、バレーボールを本当に楽しめてないときがありました。
去年は事務局として、みんなが良い試合をしてほしいと思いながら運営に携わっていましたが、現役を離れて、外からメディックスのチームを見ていると、みんな本当に心から楽しんでプレーしているなって感じて。
1回離れたことで、自分のプレーを突き詰めるよりも、楽しんでやっていきたい気持ちが強くなっています。
――岩澤選手から見た内瀬戸主将のプレーの印象は?
岩澤:以前から「真実さんは次の人のことまで考えたり、1個前、2個前からのボールの見方がすごく上手だな」と感じていました。これまでの自分はレシーバーとして、後ろの3回しか一緒に入ることができなかったのですが、こうやって5セット全部、真実さんと一緒にコートに入って、より細かいところを見習いたいなとすごく感じています。真似できるところを真似したいと思います。
●岩澤実育選手(リベロ)
今日は先行される時間が多かったのですが、自分たちが焦らず我慢することができたので、最後に勝ち切ることができたのかなと思います。今後にも繋がる良い一戦でした。改善すべきところもたくさん見つかったので、長いシーズンみんなで頑張りたいと思います。
――対戦相手のPFU馬場大拓監督が「埼玉上尾のディフェンスに苦しめられた」と感想を述べていました。自身のプレーについては?
岩澤:個人的な感想は…酷いレシーブをしてしまったな、と。
まだ感覚が良くなくて、相手の重いスパイクに対して弾いてしまったりすることが多くあったと感じています。
他の選手が我慢してレシーブしてくれたり、ブロックで引っ掛けてくれたりして助けてくれました。
第5セットに最終的にボールを上げることができて、勝ち切れたのは良かったのですが、もっと自分のコンディションを…このリーグ期間中にどんどん上げていきたいという気持ちです。
――代表活動でかなり長くチームを離脱しました。今までにはない経験だと思いますが、やはり調整が難しいですか?
岩澤:合流前に休みをもらっていたのですが、そこからのコンディションの上げ方がまだちょっとわからなくて。長い期間、代表に行かせてもらったのは初めてだったので、どういう風に開幕戦に合わせてコンディションを上げたらいいのかという悩みはありました。
でも、開幕戦にベストコンディションを合わせるのではなく、リーグを戦う中で自分のベストコンディションに持っていければいいのかな、と。周りの人に助けてもらいながら、今日は戦い抜けたと思います。
●黒後愛選手(オポジット)
本当に苦しい時間が長い試合でした。その中でもホームゲームで会場の皆さんの声援を受け、今シーズンのスローガンである「一丸」が体現できた試合だと感じました。
――攻守両方の仕事がありますが、個人のプレーの感想は?
黒後:サーブレシーブの面は良かったと思っています。
オフェンス面では終盤にかけての決定率が課題だと感じているので、明日はもうちょっと頑張りたいです。
――今シーズンの目標は?
黒後:怪我をしないことです。
長い期間調整してきたので、特に今日はフルセットでしたし、こうして戦い抜けたのは自分の中で大きかったです。
観客の皆さんの温かい目線だったりとか、熱い声援が届きやすいホームゲームは自分にとって大きな存在だなと思っています。
たくさんメディックスのグッズを掲げてくれたり、着てくれてたり、そういう姿を間近で見ることができるのはすごく嬉しいですね。
――代表から戻ってきた岩澤選手の印象は? 何かが変わったなと感じた部分は?
(岩澤選手がじっと黒後選手を見つめ続ける)
黒後:すごい見てくる(笑)。そうですね、プレーはもちろんなんですけど、プレー以外のところでの気配りと言いますか、声かけと言いますか、意識してコミュニケーションをとっているなと感じます。
岩澤:意識してる!
黒後:しているみたいです(笑)
●大久保茂和監督
リーグ戦は約半年ぶり。メディックスのサポーターの皆さん、バレーボールファンの皆様の前でプレーをお見せできる喜びを感じています。いよいよ開幕したんだなという思いです。
――対戦相手のPFUは馬場監督が2年目、松井珠己という素晴らしいセッターも加入しました。戦ってみた感想は?
大久保茂和監督:まずはバルデス・メリーサ選手や上村杏菜選手の破壊力を警戒しました。ボールのスピードにどれぐらいメディックスのディフェンスが粘っていけるのか。
そこに加えて川添美優選手とかタットダオ・ヌクジャン選手などの巧みさ、いなすプレーが混ざり合ってPFUは攻撃のバリエーションが多い。
相手の少しコンビがずれたりしたところで切り替えしたいと思っていましたが、松井選手に巧みにボールを回されてしまいました。そのため今日は息の詰まる苦しい時間が続きました。
――早速、新加入の入澤まい選手とオクム大庭冬美ハウィ選手をスタートに起用。今日の2人のプレーについての評価、今後どういうことを期待しているか?
大久保:見ての通りハウィは破壊力のあるスパイクが持ち味です。
今年彼女が来てくれて「パスヒッターとしても頑張っていきたい」と思いを伝えてくれました。今日も何本か良いサーブレシーブがありましたね。
さらにディフェンス力を磨いて、持ち前の破壊力も活かす。守備からの流れということを一緒に頑張っていきたいなと思っています。
入澤は高さが魅力なのですが、そこに留まらない。器用なんですよ。セカンドテンポも打てるし、練習の中でバックアタックをやらせても、しっかり打つ。体の使い方が上手い。全てのプレーにおいて、高い志というか高い水準を要求していきますが、全部応えてくれるんじゃないかなと期待しています。
――入澤選手のフロントでのオフェンスについては? 本人はポジション6で起用されることもあるのでブロードを頑張りたいと話していましたが。
大久保:ポジション3だから、ポジション6だからっていう言い訳をせずにチームから要求されていることにしっかり向き合って努力してくれています。
少し今日はS4で停滞するところがありましたけれども、その中でこよみ(岩崎こよみ・セッター)を見て、ちゃんとコミュニケーションを取っています。こよみに任せきりにせずに自分はこうしたいというのを伝えてくれている。
3も6もできた方が良いし、彼女のポテンシャルを考えればクイックもスライドもできた方が良い。どちらかに限定する必要はないと思っているので、アタックもブロックもサーブも成長の機会にしていってほしいなと思っています。
撮影 堀江丈
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