2025-10-25 17:54 追加
大阪マーヴェラス・田中瑞稀主将、志摩美古都、西崎愛菜「開幕より良いゲームができている、対応力と精度を詰めていきたい」 SV女子
SV女子
●酒井大祐監督

先週に比べてレシーブの安定と、サイドアウトの数字が少しずつ上がってきています。
チームが落ち着いている状態で試合ができたかなと思うところが一点目です。
序盤、相手のオポジットのヌワカロール選手(シルビア・チネロ・ヌワカロール)に6~7割の決定率を与えてしまっていたと思います。そこが抑えられてなかったことが序盤の苦戦でした。
そこは第3セット以降修正できていったので良かったのですが、最後のセットで、あと1点、あと1本が足りなかった。
現状のうちの火力ではこうなるのもやむなしですが、誰も諦めて試合をしていなかったですし、先週までの4試合を戦ってきた上で、成長を感じる試合、今後に向けて明るい材料になったと思っています。
――序盤戦ですし、十分に力があるチームですが、結果的に負けが先行してしまいました。
この点についてチームの中でどのような話が出ているか、雰囲気などは?
酒井:練習に取り組む姿勢や雰囲気も良いですし、コミュニケーションの量も1週ごとに増えています。
引き締めなくてはいけないとか、負けが先行しているから何かしなきゃいけないというよりは、自分たちの精度を改めて上げていく必要がある、そのことを認識している時間になっていますね。
そのスキルの精度を高めつつ、人と人のコネクションの精度も合わせていく作業を試合を通してやっていっています。
新しい外国籍選手の合流が遅れた部分もあるので、ここからチームとして盤石なものを築けばいいかなと思っています。

――昨シーズンも、あくまでリーグ戦は「最後に戦うための武器を探す場所」と位置付けていらっしゃいました。
その言葉通り見事に結果を得ましたが、今シーズンはリーグ戦を戦いながら、どういうことを見つけていく、2年目はどういうチームに育てていきたいと思っていますか?
酒井:僕自身もそうですけど、守らなきゃいけないものが一つできてしまったことが、昨シーズンとの大きな違いだと思います。
でも、それを別に取り払う必要もないと思いますし、今、自分たちが置かれている状況の中でそれをエネルギーに変えていきたいと思っています。
戦い方としてはそんなに大きくは変わってはいませんが、去年よりももう少し、男子寄りになっていくといいかなとは思っています。
もちろんリズムもありますので、それが合うかどうかっていうのが、また今後の鍵にはなっていくかなと思います。
なかなか男子と同じようにできるかって言ったらそうではないのでしょうが、それでも追い求めていく、追い求めていきつつ、最終的にマーヴェラスはやっぱり強いと思っていただけるようにしていければと思っています。

――守るものが生まれてしまったという意識について。
酒井:そういうマインドがやっぱり少し頭の中に生まれてしまうんだなっていうのを一戦目、姫路戦の時に感じていて…2戦目もそうですが、でもそこで負けたことによって、少なくとも自分の中では守るものはなくなった状態です。
負けが先行したわけですから、勝って当たり前のような目では見られない。その辺はポジティブな開き直りになれると思います。
選手たちが去年よりもコート内で出せるものを上乗せする、試合を重ねて増やしていきたいんです。
「昨シーズンよりここが凄いね」って、見てる人たちに伝えたい。シーズンの中でマーヴェラスはさらに進化したと思っていただければ嬉しいです。
撮影 堀江丈
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