2025-12-07 11:18 追加
首位攻防戦の第一幕はアリーズに軍配。心の交流で信州Aries・目黒愛梨がコートを駆け巡る V女子
V女子の結果
V女子
12月6日、バレーボール女子・V.LEAGUE WOMENはNIKKOアリーナかくだ(宮城県)、猫田記念体育館(広島県)、人吉スポーツパレス(熊本県)、上田市自然運動公園総合体育館(長野県)、水島緑地福田公園体育館(岡山県)にてGAME1の5試合を開催した。
上田市自然運動公園総合体育館では首位攻防戦が行なわれた。
開幕より14戦無敗首位の信州ブリリアントアリーズと8連勝中の2位JAぎふリオレーナが対戦。
試合はフルセットの激戦となったがホームの信州ブリリアントアリーズが辛くも勝利し、GAME1を制した。

先手を取ったのはJAぎふリオレーナ。効果的なサーブと巧みな攻撃で第1セットを26-24、第2セットを25-21で連続奪取。
ベテランオポジットの山本裕香、チームの主軸である髙石明美がそれぞれ50%を超えるアタック決定率で信州Ariesにプレッシャーをかける。

JAぎふの予想以上の試合巧者ぶりに色めき立つ会場。
このままJAぎふがストレートで圧倒するかと思われたが、そこは頂上対決。インターバルを挟んで信州Ariesが逆襲する。
アリーズは今季よりVリーグにも設定された第2セット後の15分のインターバルを有効に活用し、トータルディフェンスを再構築する。
第3、第4セットを取り返し、ファイナルセットも押し切って劇的な逆転勝利を得た。
チームの勝利ではあるが、その逆襲のくさびを打った選手の名をあえて一人あげるなら、それは今季群馬グリーンウイングスより加入した目黒愛梨だ。
第2セット途中から投入されたアウトサイドヒッターの目黒はその熱量で試合の流れを変える。
果敢な攻撃とコートを駆け巡るパフォーマンスはアリーズのハートに火をつけ、チームの奮起を促した。
「自分に求められていたものは明確だった」
試合後に目黒はそう話す。
成田郁久美監督も
「数字には表せない貢献」
と、危機を救った目黒の活躍に目を細めた。
心の交流もあった。
この試合に先立ち信州Ariesのジュニアチームと群馬のジュニアチームがエキシビジョンマッチを行った。
昨シーズンまで群馬に所属していた目黒は、エキシビジョンマッチの試合後、ジュニアの選手に声をかけていた。
「ジュニアの子たちとは自分が苦しい時に一緒に練習したりその指導をした子たちです。そのグリーンウイングスとアリーズの子たちが戦うのはなんというか、不思議な感覚でした。今日の自分はアリーズの選手として得た勝利ですが、今までいた場所の力も少しはあったんじゃないかなと思います」
会場にはジュニアの選手に帯同した群馬・齋藤真由美GMの姿もあった。
「アイリ、頑張れ!」
試合中は齋藤GMの声援が誰より大きく響いていたという。
NIKKOアリーナかくだではブレス浜松が、猫田記念体育館ではホームの広島オイラーズが、人吉スポーツパレスではカノアラウレアーズ福岡が、水島緑地福田公園体育館では倉敷アブレイズがそれぞれ勝利している。
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