バレーボール男子クラブチーム世界選手権、準決勝第1試合、大阪ブルテオン対ザビエルチェ（ポーランド）は、セットカウント3―0（25－17、25－23、25－19）で、大阪ブルテオンが勝利し、決勝進出を果たした。

試合後のコメント

チームに帯同している清水邦広選手（大阪B）：ザビエルチェはすごくサーブが強かったんですが、富田と山本がしっかりパスを返して、役割分担がしっかりできたので、こちらが優位に立ってできたと思います。ディフェンスに関しても、相手のパスが入ってもミドルにプレッシャーをかけて、両サイドに上がったとしても、コントロールできる、ディフェンスで対応できるというのが、しっかりはまったなと思います。素晴らしい出来だったと思います。

全員一丸となって戦った大阪ブルテオン。リベロユニフォーム16番池城選手の後ろが清水選手。その横が仲本選手（写真：Volleyball World）

OP西田有志主将（大阪B）：会場の応援が非常に有難い限りですし、その中で勝ちを見せられて嬉しいです。日本バレーがブラジルでも応援して頂けることに感謝してます。ブルテオンのバレーも良かったですが、その中でも、もっともっとできたこともあると思います。でも、この2試合で悲観的に思うことは少なくて、それが結果につながって良かったと思います。僕たちは強いスパイクに対しても、触らず落とすっていうことはないようにしています。つながるつながらないじゃなくて、触った触ってないというところのフィーリングがスパイカーに残ると思うので、それが自分たちの武器の一つになってると思います。まだ明日どういうチームとあたるかまだ分かりませんが（※インタビューの後にペルージャが勝利）、自分たちができることは最大限にやるということにフォーカスしたいと思います。

試合後、「さあ、ニシダ、踊ってくれるかな？」とDJに誘われ、チームみんなで踊りだした（写真：Volleyball World）

L山本智大選手（大阪B）：優勝という目標はありますが、まずはしっかり目の前の試合に勝つことにフォーカスしてやりました。ザビエルチェさんも素晴らしいチームなので、どうやって勝つかって考えた時に、サイドアウトが非常に大事になってくると思いました。それを取るために一本目のレセプションがより安定してきたと感じたので、良かったと思います。僕らの強みであるディフェンスで相手を翻弄できたと思いますし、ブラジルに入ってから日本のディフェンスの素晴らしさを見せつけることができたので、良かったと思います。(「私は山本選手のファンです」と書いた紙を掲げている女の子がいましたが、ブラジルのファンをどう思いますか？）非常に嬉しいですし、日本とはまた違った熱狂的なファンというか、応援してくれている人たちに少しでもいいプレーを見せようと思っていますので、有難いことです。これからも尊敬されるような選手を目指して頑張りたいと思います。

サムエルボ ヘッドコーチに健闘を称えられる山本（写真：Volleyball World）

OH仲本賢優選手（大阪B）：試合前から1点とか1本とか一球をチーム全員でっていうのを、キャプテンの西田や監督のサムさんから話があって、僕たちベンチのメンバーも試合には出てないですけど、それでも一緒に戦っているつもりで、最初から最後まで戦えたかなと思います。あとひとつで世界チャンピオン。目標の世界一が目の前に来てるので、予選の試合よりもタフな試合になると思うんですけれど、しっかり準備したいと思います。

ビニャウスキー監督（ザビエルチェ）：この大会でワーストのゲームでした。ミスが多かったですね。2セット目は取るチャンスもあったと思いますが、大阪Bが1セット取った後にさらに調子を上げてきたように思えます。大阪Bはとても強いチームで、今日は彼らの方が私たちより良かったと思います。難しい試合が続く中で、コンディション調整も難しく、今日はベストのプレーができませんでした。日本のチームはディフェンスがいいので、いつも戦うのは難しいです。

ザビエルチェのヴィニャルスキー監督（写真：Volleyball World）

OHラッセル（ザビエルチェ）：オツカレサマデス、コンニチハ。今日の試合について今、考えるのはちょっと難しいです。試合のどの場面でも彼らの方が上だったと思います。向こうのレセプションがいいのは分かっていたので、強いサーブを打とうと思って、ミスが増えてしまって、プレッシャーもあったのかな……、今はちょっと分かりません。明日、3位決定戦に誰が来ても（※インタビュー後に敗者のレナータとの対戦が決まる）、今日よりいいゲームにできるよう集中したいです。

波に乗れなかったラッセル選手（写真：Volleyball World）

取材：唐木田真里子