12月21日に京王アリーナTOKYO（武蔵野の森総合スポーツプラザ）（東京都）で行われた令和7年度天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド決勝、ヴォレアス対WD名古屋の試合後のヴォレアスの会見の模様をお届けする。

■ヴォレアス北海道

●エド・クライン監督
他の試合と同じようにハードにプレーしました。
どのセットに関しても諦めずに、少し遅れをとった場面もありましたが、落ち着くために取り組みました。
細かいところが結果を分けたのだと思いますし、ウルドさんの方が今日はオフェンスが良かったです。
明らかに宮浦（健人）
選手に関しては全く止まりませんでした。
サーブに関しても、トーナメントの他の試合と比べると同じレベルではありませんでした。
レセプション（サーブレシーブ）
に関しても、普段はしっかり返せていますが、今日に関してはもう少し良くできたと思いました。
全ての細かいことが良くならないと、よりいい結果は出ないと思います。
今日の試合を含めて戦ったチームを誇りに思っています。
今日も5セット試合をしました。
4週目のアウェイゲームになります。
4週間で39セットやりましたので、多くのセットをこなしました。
メンタルの高さを感じることができましたし、いい形でチームとして進めていると思います。
ウルフドッグス名古屋におめでとうと伝えたいですし、結果に値するチームだと感じました。
3週間前に名古屋で2試合連続で5セットの試合をやりました。
我々との試合の後に、相手のオフェンスが特に早くなりました。
宮浦選手が特に早かったと感じました。
サーブ、アタックが素晴らしいチームだと思います。
●山岸隼選手（セッター）
準優勝できたことをまず嬉しく思います。
試合に関してはセットが乱れること、サーブが厳しく打ってくるところでパスが乱れた時の修正の面であまり仕事ができませんでした。
パスが返った時、佐藤（駿一郎）
選手が前にいる時に真ん中の攻撃がいつも以上にできなかったのが反省点です。
年末の試合までに頭を整理して、また切り替えてやっていきたいと思います。
●張育陞選手（オポジット）
決勝という素晴らしい舞台でプレーできることが嬉しかったです。
最後、決勝戦で負けたのは悔しかったです。
来週リーグが始まるので、これを受け入れてもっといいプレーができるようになっていきたいと思います。
●染野輝選手（アウトサイドヒッター）
僕たちがやりたかったバレーボールができたかと問われたら、できなかったところが多かったです。
僕自身としても宮浦選手を止めるということができませんでしたし、レシーブ面も全然できなかったので課題が残ります。
その辺りを克服して、年末の試合では勝てるようにしていきたいと考えています。

――張選手に。チームに長く在籍している選手として天皇杯の準優勝という結果は、これまでのチームの歩みを考えると素晴らしい結果だ。チームの成長に関して、大会を通じて、また長い期間でという2つの面でどのように感じているか。
張：色々思い出があります。
去年は予選で負け、ファイナルに出られませんでした。
今回は色々考えることがありましたが、決勝戦までいいプレーができました。
このチームと一緒に成長できることを幸せに思います。

――染野選手に。今回天皇杯で所属しているサントリーに勝ったり（染野選手はサントリーからレンタル移籍中）、決勝まで進んだことで色々と得られたものがあると思うが。
染野：僕自身レンタルで移籍をしてきて、この1年結果を求められていると思っています。
サントリーさんとやって勝てたということについては、向こうにとっても僕にとってもいい成長をしたのだと感じています。
サンバーズは代表の選手、世界でトップレベルの選手が多くいます。
僕が持っている一番良いものをアピールできるようにできたらいいと思っています。

――今大会ヴォレアスのサーブが良かったが、チームに合流して練習法や考え方で感じることは。
染野：エド監督が普段指導していますが、水曜日はセカンドサーブと言って、コントロールしてサイドライン、フロント、シーム（選手の間）を狙うということにフォーカスしてやっています。
木曜日にはファストサーブをやります。
相手のいいサーブが例えば120kmで来たとして、正面に行ってもそれを返されてしまいます。
その中でサーブをいかにコントロールしてコーナーやシームに打てるのかというのを毎週のようにやっています。
それが身について自信になっています。
チーム全員そこは打てると思います。
サーブはしつこく同じことをやっているので、打てる技術がついたと感じています。

――山岸選手に。カップ戦の決勝までたどり着いたことはどのような経験だと捉えているか。
山岸：チームとしてはずっとエド監督が言っているバレーを、負け続けても何も変えずにやってきたことがトーナメントで発揮できたと思います。
個人的には4年目で、他のチームに比べて選手の入れ替わりは激しいですが、リベロの外崎（航平）、張選手の3人は変わらず4年間やってきました。
自分の中では心のゆとりというか、やりやすさに繋がっています。
エド監督とも喋りましたが、一貫性が出てきたと言われて自分自身、自信がついてきました。
4年目になってやっと監督の期待に応えられるようになってきたので、決勝まで行けたと思います。

写真：黒羽白