2026-02-13 09:24 追加
”最強”大阪MV相手にストーリを描いた群馬グリーンウイングス・山下遥香「怯む気持ちはなかった」 SV女子
群馬グリーンウイングス第15節プレーバック
SV女子
バレーボールSVリーグ第15節、2月7日、8日の群馬グリーンウイングス対大阪マーヴェラスは2連戦方式の面白さが詰まった試合になった。

攻撃の群馬、守備の大阪MV。無論それだけではないが、わかりやすく表現すればそういう図式になる。
GAME1は大阪MVが巧みなサーブとブロックディフェンスで群馬に3-0の圧勝。群馬の強力な攻撃陣を沈黙させた。
敗戦を振り返り、群馬の坂本将康監督は言う。
「大阪マーヴェラスさんの巧みさが際立った試合でした。うちのストロングポイントを発揮させないような戦いをされたと思います」
その見立ては大阪MVの酒井大祐監督のコメントとも符合する。
「得点源のオリビア・ロジャンスキー選手にストレスをかけていくことが狙いでした。サーブでもブロックディフェンスでも良い状況を作れたので、決定率を抑えることができたと思います。そこから自分たちは良い感じでトランジションアタックに持っていけました」
群馬には現在得点王のオリビア・ロジャンスキ、長身ミドルのナシア・ディミトロヴァ、アジア枠としてすでに実績のあるジャン・ティ・タン・トゥイーと3人の強力な外国籍選手が在籍している。攻撃力はリーグ屈指だ。
しかし、大阪MVは緻密な戦術で群馬の攻撃を抑え、試合を自分たちのペースに持っていくことに成功した。
その中で、アウトサイドヒッターに入った宮部愛芽世の攻撃が際立った。攻撃面では大阪の左サイドが群馬の右サイドを攻略した形になった。
今季は上位争いを繰り広げる群馬も、大阪MVの巧妙さを実感した試合になった。それを認めた上で坂本監督は胸中を口にした。
「今日に関していえば、やるべきことをやりつくして負けたのではない。これは一つの希望になるかな」
リーグ戦は常に真剣勝負、負けるべくして負けることはあり得ない。
しかし、確定した現実を最大限に利用することは戦略の一つと言えるだろう。
その言葉の裏にはすでにGAME1の完敗を餌にGAME2を勝利に導くストーリーが浮かんでいたのかもしれない。
翌日のGAME2、群馬はあっと驚く布陣を敷いた。

今季、アウトサイドヒッターとして試合に出ることが多かったジャンをオポジットに回し、前述のロジャンスキ、ディミトロヴァ、ローテーションの中でその3人がフロントに並ぶ。
咄嗟に思ったのは
「これは一か八かの攻撃全振りなのか」
ということだ。
しかし、GAME1を振り返れば大阪MVは群馬のライトサイドを攻略したわけなのだから、そこに高さのあるジャンを配置することはブロック戦術の面からも理にかなっている。
そして、この作戦は奏功した。
GAME1とGAME2で選手を入れ替えることも少なくない大阪MVだが、この日はGAME1と同じ布陣で臨んだ。
結果論かもしれないが、それが群馬には利となった。
ジャンとディミトロヴァが構築するブロックは巨大な壁となり、大阪MVの攻撃を消していく。
思うように群馬のライトサイドを崩せない大阪MVはGAME1のポイントゲッターになった宮部愛芽世をベンチに下げざるを得なかった。
第1セットで群馬が大阪MVに与えた印象は大きく、その後の戦況を左右した。
試合の中での修正力に定評のある大阪MVだが、この日はそれを為し得ることができなかった。
群馬が大阪MVに3-1で勝利、しかも前日と立場を入れ替えるような圧勝である。群馬にとってチームの歴史に残るような大きな1勝であった。
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