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2015-04-17 12:14 追加

V・プレミアリーグ男子決勝レポート

決勝ゲームレポート

SV男子

150405_03826-s_edited-1Vプレミアリーグ男子ファイナルはレギュラーラウンド、ファイナル6ともに首位通過のJTサンダーズと同じくともに2位のサントリーサンバーズの対戦となり、3(41-39 25-19 25-19)0でJTサンダーズが日本リーグ時代も含め悲願の初優勝を飾りました。

簡単に両チームの紹介をします。

決定率の高いクイックが光ったベテラン町野

決定率の高いクイックが光ったベテラン町野

JTは今シーズン外国人選手がイゴール選手からヴィソット選手に代わりましたが、シーズン通して安定した活躍を見せ、攻撃の軸となりました。WSは越川選手とその対角は小澤選手と八子選手が併用される形でした。小澤選手はアタック決定率レギュラーラウンド3位(50.4%)をマークしました。MBは打数は多くないものの町野選手(57.7%)、筧本選手(56.9%)とアタック決定率が非常に高かったのが今シーズンの特徴のひとつでした。また、ヴィソット選手、越川選手とビッグサーバー2人が続くところで波を作れるのが強みです。

サントリーは、シーズン序盤は起用されていませんでしたが、エバンドロ選手が最終的には攻撃の軸となりました。アタック決定率2位(51.9%)、サーブ効果率(17.7%)2位と数字もマークしています。WSは金子選手と先シーズンはOPとして起用されていた栗山選手が主に務めていました。MBはJTと同じく打数は多くありませんが、決定率は高い(鈴木選手(54.1%)、山村選手(51.0%)、星谷選手(53.5%))です。

両者の対戦はレギュラーラウンドはサントリーの2勝1敗、ファイナル6はJTが勝利し5分の星でした。JTが勝利した場合はいずれも3-0、サントリーが勝利をした場合はフルセットでした。

ローテーションはJTがS5(セッターが後衛レフトで始まる)、サントリーはS6(セッターが後衛センターで始まる)で両チームとも仕掛けた感はなく普段通りの戦いでした。

ブロック面ではJTはサントリーのレセプションが良かった場合はMBがコミットブロックを仕掛けるケースが目立ちました。サイドの選手はセンターの攻撃よりサイドの攻撃をマークしており、サイドの攻撃に少なくとも1枚はつけようという意図が見えました。一方のサントリーはバンチシフト+リードブロックを主体にしてサイドの攻撃にブロックを揃えようとしていたように見えました。

各セットを簡単に振り返ります。

第1セットは41-39と熱戦になりました。デュースになってからは一進一退で、両チームともにセットポイントを迎えるタフな展開となりましたが、最後はJTがエバンドロ選手をブロック→サントリーの栗山選手のスパイクミスで決着がつきました。

第2セットはJTが序中盤で効果的なサービスエースがあり、リードを広げました。中盤からはヴィソット選手以外のアタッカーを使い得点を重ねました。終盤はサービスエースを取られたり、スパイクミスがあったりと少し差を詰められましたが、リードを守りきりました。サントリーはセッターの阿部選手→岡本選手に交代しましたが、セットが低い印象でスパイクミスなどに繋がった印象です。

第3セットはJTがヴィソット選手、越川選手のビッグサーバーのローテーションでブレイクを取る一方、サントリーは単発ながらブロックなどでジリジリと差を詰めます。中盤にかけてはサイドアウトを取り合う展開となりました。中盤の勝負どころでJTがサービスエースの後にMBをコミットブロックでシャットアウトをすることに成功。この連続得点から一気にJTのペースとなり、最後は越川選手のサービスエースでJTの勝利となりました。

越川のサービスエースで幕を閉じた

越川のサービスエースで幕を閉じた

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